[2018年のmake]“あらためまして”のキャッチコピー

Sachiyo Suzuki@『イラスト&図解でわかるDX／彩流社』：イラスト担当

2018年12月11日 20:08

2018年は、ひとつ、キャッチコピーの学び直し&アウトプットをしました。

もともとライティングやデザインの過程で、文言を考える機会は多分にあったのですが、
どちらかというと「ここにいれるのついでに考えて」的なものが多く、なんか納得いかない！と思っていました。

つまり、こういう状態にしたかったのです。

今思えば恥ずかしいくらい勘違いな自信もあったんですが（恥ずかしくてほんと死ねる）
身の丈を改める意味でスクールに通うことにしました。

■つくったもの

宣伝会議賞も100個かけるくらいは出せるようになったよ。
採用サイトのコンセプト設計からの仕事ももらい、今詰めに入っているところです。

■スクールで学んだまとめ

1.よいコピーとは
「問題解決」
「新しい価値の提示」
「具体的である」
「時代をうつす」
「思いやり（サービス）がある」
「描写じゃだめ」
「まず驚き。そこから感動や共感や納得。」

2.基本の作り方
・たくさん散らかす、選ぶ、磨くの繰り返し
・見分ける力がないと選べない
・答えはオリエンの中にある
・送り手を褒めない、自慢しない
・視聴者、消費者の発想に立つ

3.スキル、ノウハウ
・マクロな視点（時代を読む力）とミクロな視点（観察力）を持つ
・擬人化してみる
・ツッコミどこを残す
・マインドマップで遠いものと近いものを掛け合わせてみる
・動詞×名刺を掛け合わせ
・表現からでなくWhat to sayから考える
・同じ対象物を複数の人の視点で考える

恥をしのんで、授業内で比較的評価をもらったものを一部公表します。
今見返すと稚拙でくるしい。。。

お題：公園のポイ捨てをなくすコピー

おたくの子供部屋が汚いのは、あなたを見てるから

こんなコピーがあったなら、まず「うへっ」てしてしまうこと間違いなし。
人のこと言えないたちなので…w。
公園にゴミが捨てられる理由の一つは、ポイ捨てが自分ごとになっていないからというのが一つの理由だと思ったのです。
公園をきれいに片付けようという意識は全員が持っていなくても、自分たちの家の中にそのゴミを捨てるかい？と。
たいてい子ども部屋なんて、けっこう片付けが行き届いている家じゃないと散らかってるもんだと思うので、そういう気の緩みが、あなたの住環境を悪化させてるんじゃないかという指摘でもあります。

お題：防災の日のコピー

災害は、起こっててからがはじまりです

いかにもどこかにありそうなコピーですが…一応。
本当に怖いのは災害そのものなのですが、これはもう人知を超えたものなので、避けられませんし、防災にも限度があります。
一番深刻で、防災の力が活きてくるのは、起こってからの事態ではないでしょうか。
安否不明の家族を探して憔悴し、荒れ果てた自宅の姿に茫然自失。仕事、学校、家庭すべての社会生活が崩壊するという明日を、普通われわれは想像しません。
ありきたりな防災訓練や非常食の蓄積よりも、「もし、明日こんなことが起こったらどうする？」と問うことがすべての始まりだと思っています。
また、メディアに繰り返し流れるのは、起こった災害＝過去　と　悲惨な状況＝現在　のどちらかだけです。災害の爪痕が現地に残っても、いずれ風化され、忘れ去られていきます。そんな状況の中で、いかに未来を思うか、ここから始まって、どう復活していくかがすべてだ、と。震災はかすりもしなかったけど、いち福島県民としては、後者をひしひしと感じます。