昔何かの番組で「難読駅名・古今東西」みたいな企画をやっていて、そこでタモリさんがお気に入りの駅名として「小手指！（こてさし）」と答えていた。

「知ってる？小さい手の指って書くんだよ。ワハハ」

幼少期を小手指と共に過ごした自分としては、それがとても嬉しくて今でも覚えている。

小手指と言えば西武池袋線の車両基地が鉄道ファンの間でフォトスポット的に有名なくらいだけど、もう一点目玉スポットとして、４階建ての巨大な西友がある。いや、あった、と言うべきか。

僕は小手指の隣町で育ったのだけど、何もない田舎だったので大きな買い物といえばもっぱらその巨大な西友が主だった。
親の車で連れて行ってもらい、地下のフードコートでフランクフルトを食べたりアイシー（知らない人は検索してください）を飲んだりするのが楽しみだった。

そんな地域から愛された西友小手指店が、2023年10月31日をもって42年の歴史に幕を下ろし、閉店となる。
地元ではその衝撃は大きく、「西友がなくなるなら引っ越す！」というお年寄りまでいたほど。

ちょっと用事があって地元小手指を訪れた際、西友の最後の勇姿を覗き見してきた。閉店３日前、店内の品物は売り尽くしセールということでほぼ空になっていた。
以下、閑散としたデパート店内の写真が続きます…。

西友小手指店に先立ち、所沢のダイエー・マルイも閉店しており、来年2月には新所沢のパルコも閉店となる。
幼少期から高校時代までお世話になっていたデパートはもう残っていない。