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心はスカラー

昨日、悪口の話を書いたら、ちょうどcakesの連載で林伸次さんが似た話を書いていましたね。もしよろしければこちらもご覧ください。

​「嫌い」と「嫉妬」|ワイングラスのむこう側|林伸次
https://cakes.mu/posts/6263

嫌いと好きってかなり似てますよね。というか、もしかすると、ほとんどいっしょかもしれないとさえ思っています。

以前テレビで、チームラボの猪子さんが「人間の感情って、スカラーじゃないかと思うんだよね」って言ってたんですよ。スカラーというのは「方向」がなくて「量」だけがある、ということで、つまり「めっちゃドキドキする!」はあるけど、「好き」とか「嫌い」は実はないんじゃないか、という意味です。

吊り橋のようなドキドキする場所にデートにいくと、本当は怖くてドキドキしているんだけど、横にいるひとが好きなんじゃないかと勘ちがいして、そして実際に好きになる、という話がありますが、これなんかもその理屈で説明できそうです。

ひとの心は複雑なものではあるのですが、こういうシンプルな「ひだ」が組み合わさって、できているのかなと思っています。作家やアーティストは、その「ひだ」の1枚1枚に分け入って、肉薄して、表現するひとです。科学者は宇宙の真理に迫るのが仕事だと思いますが、クリエイターの仕事は人間に迫るってことですよね。どちらもめっちゃかっこいいなと思います。

7月4日 金曜日

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