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作家さんとのやりとり

今日のnoteは、実際の作家さんとのやりとりを許可を得て転載します。いま、才能あふれる若手コピーライターの女性に、エッセイを書いてもらっているのですが、その第一弾の原稿を受け取ったあとの、実際のフィードバックのメールです。今日の昼間、こんなやりとりをしてました。このかた、ぼくはすごく才能がある人だと思うので、かなり真剣にやっています。

(以下はメールからの引用)

◯◯さん

原稿、拝読しました。文章の技量とか感性、さすがですね。とてもお上手だと思います。もしもこれが、女優とか作家のような有名人が書いた文章だったら、お金が取れる、完成品といっていいかもしれません。

なぜ有名人ならこれでいいのかというと、彼らと読者はすでにいろんなコンテクストを共有しているからです。よしもとばななが言っていること、村上春樹が感じたことだから、そのままで価値がある。

現状の◯◯さんの立ち位置だと、まずそのコンテクストからつくりあげて、そのうえで読ませる必要があります。

具体的には、◯◯さんのことをみんなが知ることのできる、具体的なエピソードをもうすこし盛り込んだほうがよさそうですね。家族のこと、友達、すきな本、好きなもの、好きな食べ物、□□で入った大学のこと、受験のこと、△△について、日本について。

好きなひとに自分を知ってほしいとき、そういう話し方をしませんか?

そして、そういう、◯◯さんだけのエピソードが、◯◯さんだけの視点と結びついた時に、人がお金を出して買う価値のあるコンテンツができるのだと思います。

あと、もう少し長くしたほうがいいかもしれませんね。考えてみると、ごく短いエッセイというのは有名人のためのものなのかもですね。ぼくもはじめて気づきましたが。

お休みに作業してくれたこと、悩んでいる状態で提出してくれたこと、ありがとうございます。こういうやりとりができるのは、前に進むためにとても大事なことだと思います。ぜひまた、「うーん」という状態でもいいので、気軽に見せてください。

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