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勉強すること、続けること

「WEB+DB PRESS」の100号記念号に掲載されている、深津貴之さんの記事を読んだ。タイトルは「勉強すべきこと、すべきでないこと」だ。

WEB+DB PRESS vol.100

この記事は、現在の深津さんが10年前の社会人になりたての自分にアドバイスする形式になっているのだが、とてもおもしろく、かつ示唆的だった。

深津さんは当時、Flashにハマり、コードも書きまくった(10万行以上!)。でもその後、Flash自体がiPhoneによって滅ぼされる。しかし個人でiPhoneのアプリを作って売りまくる(100万本以上!)。その後はUX/UI関連の多数のプロジェクトに関わる。

10年で、自分のまわりの環境は何度もリセットされる。当然、いろんな知識の学習は何度も何度もやりなおしになる。でも、「新しい知識を学ぶ方法」とか「オブジェクト指向」とか、「物理法則」とか「人間とはなにか」のような、普遍的なことは古くならない。


仕事柄、成功しているといわれるひとによく会う。そういう人は、ほとんど例外なく、勉強し続けている人だ。かれらはもちろん、いつも努力しているわけなんだけど、じつは本人的には、そこまで無理をしてがんばっているわけでもない。

「いやいや、そういうひとは、みんなけっこう無理してがんばってるでしょ」というツッコミにあらかじめ答えておくと、もちろん「今日はまだアレ(勉強)やってないから、ゲームやる前にちょっとだけやるか」といった努力はみんなしていると思う。こういうのを「気持ちの方向を変える努力」と呼びたい。そういうクセはみんな持っていて、実際、こうすると勉強が楽しくなってきて、結果、長くつづけることができたりもする。

自分自身が、楽しくやれて、現在の自分からすこし無理してジャンプするとなんとかできそうで、そして普遍性がある、そんな課題をみつけて、一定期間それに邁進する。そして、そういう課題を数年にひとつくらい見つけて繰り返す。

そんなひとが成功している気がする。自分を、自分の仕事を、時代や環境に合わせて再定義しつづけるのだ。


問題は、どうやったらそんなことができるのか、ということだ。

もちろん、ひとそれぞれだから一言ではいえないんだけど、ちょっとヒントになるかもしれないことはある。それは、会社がつぶれたり、業界ごとふっとんだりすると、その周辺にこういう人々が増えるということはある。

たとえば、昔のアスキーとか金融業界と、最近だとライブドアとか、あとは、深津さんのFlashの話もそうかもしれない。

まとめると、ひとは勉強することを意識しつづけると、わりとできる。あと、追い込まれると、けっこうできる。がんばりましょう。

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