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今日のnote #18

大人のみなさんはご存知だと思うのですが、学研の「科学と学習」ってありましたよね。オタクだったぼくはもちろん「科学派」で、学研のおばさんが届けてくれるのを、毎月、心待ちにしてました(いま見たら、2009年に休刊になってますね)。

「科学と学習」は、いわゆる学年誌なので、小学校を卒業すると終わりになります。その後、おばさんにすすめられて「UTAN(ウータン)」という科学誌を購読するようになりました。いまの「ニュートン」にちょっと似た雰囲気もありながら、ニュートンよりもややカルチャー寄りの内容でした。

UTANは、ふつうに恐竜特集とか宇宙特集とかもやるんですが、モノクロページに異色の連載がありました。メンバーが豪華で、糸井重里さん、南伸坊さん、呉智英さん、ほか数名が、いろんな科学のテーマについて語り合う、座談会の企画です。

その中でとくに印象に残っている話があります。マウスのしっぽを何十世代にわたって切り続けると、遺伝に影響を与えるのかという実験について、呉智英さんが言いました。

「実験なんてしなくてもわかるんですよ。そんなものが遺伝に影響を与えるはずがない。もしも、それが影響を与えるのならば、そろそろ処女膜のない女性が出現するはずである」

「おおー」「天才だ」と一同が盛り上がります。だいたい、そんな連載でした。科学もエンターテイメントになるんだなということを中学生のぼくが気づいた、なんてことはぜんぜんなく、ただただ、おもしろく読んでいただけなんですけどね。あれ、もう一回読みたいなあ。

そういえば、かつての雑誌のモノクロページのおもしろさは、インターネットのおもしろさと、ちょっと似ている気がしますね。

4月24日 木曜日 タイトルの書式を変えました。

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