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最高の家カレーについての本ができてしまいました

同い年の友人に、水野仁輔という人がいる。彼をひとことで説明するのはむずかしい。東京カリ〜番長という組織を主宰していて、会うと、いつもカレーのことを話している。カレーの本は何十冊も出しているし、もっと自由にカレーの本を出したいから専門の出版社までつくってしまった。彼の本でぼくが最高にウケたのは『カレーになりたい』という1冊だ。カレーへの愛の深さが無限大である。最近では、ほぼ日と「カレーの学校」なんてこともしている。

少し前に、はあちゅうさんを交えた作家論争というのがあったが、「作家」というのは、その人の生き方、在り方を表した言葉だ。自分の中からわき上がってくるものがあって、それをよく観察して表現する。そういう人の事を作家という(だからもちろん、はあちゅうさんは作家だ)。

そういう意味で、水野仁輔は、カレーにまつわる作家である(糸井重里さんは彼のことを「カレースター」と言った。たしかに!)。

水野さんに、「で、結局、カレーはどこの店がおいしいの?」と聞くと、「そもそもインドカレーは」「最近のカレーの流行りは」「人々のカレーの好みは」と、いくらでも話が続く。「おいしいカレーのレシピ教えて」と言うと、「あなたはどんなカレーが食べたいんですか?」と哲学的な質問がきてしまう。ドラッカーかよと思ったけど、彼なりに誠実に考えると、そういう答えになるんだろう。

いや、でもね、そういうむずかしいことじゃなくてさ、もうちょっとライトに、スーパーで売ってる材料だけで、家かんたんに作れて、でもすごくおいしい、そんなカレーのレシピを教えてほしいんだよ。というふうにはじまったのがcakesの「ファイナルカレー」という企画である。

わたしがつくる、わたしだけの究極のカレー|ファイナルカレー

このカレー、ひとくち食べると「えっ」ってなるくらい、ものすごくおいしいのだ。それで、この連載をまとめた本が、もうすぐ出ます。

いちばんおいしい家カレーをつくる

水野仁輔の究極の家カレー「ファイナルカレー」のレシピと、「インドカレー」「欧風カレー」のレシピが載ってます。3つのレシピを通じて、カレーづくりの秘訣がつまってて、水野さんのカレー愛も感じられる、とてもいい本になっています。ぜひ買ってみてください。


あと、noteの3周年イベントが5月にあります。

note3周年を記念して、5月30日(火)に「cakes note night」開催!

水野仁輔さんも出演してカレーの話をしたり、カレーの販売もあります。チケットはもう売り切れてるんだけど、当日券もすこしあると思います。もしかすると、追加販売もあるかも。

はあちゅうさんも「やれたかも委員会」の部に登場してくださいます。もちろん、ぼくも行くので、会場でお会いしましょう。


写真撮影:鈴木泰介

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