文章に必要な3要素とは?

編集について書いていく「編集日記」、三回目の更新です。

前回は、ものづくりの準備段階について書きました。具体的には、読者を決めて、ゴールイメージを決めようということでした。

それが決まったら、ようやくクリエイティブがはじまります。

文章でいうと、考えるべき要素は3つあります。

1.テーマ
2.ストーリー
3.キャラクター

です。

じつはこれ、短い文章でも、長い文章でも変わりません(マンガのときは、第4の要素「絵」が加わります)。

ということで、順番に見ていきましょう。今回は「1.テーマ」について。

テーマというのは「題材」のことです。つまり、なにを書くのか、ということですね。当たり前のようですが、意外とみんな、しっかり決めていなかったりします。

まず大事なことは、文章を書く前には、必ず、ひとつだけ、一番伝えたいことを決めましょう。アイデアにあふれているひとは、いくつも書きたくなるのですが、思い切ってひとつだけにしぼってください。ひとがなにかを受け入れられるのは、いちどにひとつまでです。

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そして、題材になにを選ぶかというと、自分がよく知っているもの、というのが基本になります。そうじゃないと書けませんから。

プロの場合は、知らないことでも、取材を通じて知っている状態にしてから書いたりします。それでも最初は、自分のよく知っているところからはじめていることがほとんどです。

では、知っていることをただ書けばいいのか? 書いてもいいんですが、おもしろくする、ということでいうとそれではちょっと足りません。

たとえば、よくある文章はこんな感じ。

わたし〜が好きなんです。
毎日〜を見ていてよく知ってます。
〜はとってもすごくて、
だから私はとっても好きで、
〜を見てると幸せになります。

こういう文章を読んだ読者は

となりやすいです。もちろんこの形式でも、異常な熱さがあったりするとおもしろくなることもあるんですが、基本的には(フーン)になりやすい。

では上の文章には、なにが足りないのか? それは、

読者視点

ですね。この文章は、自分の視点ばかりで、読者の存在を考慮していないわけです。

前回、お客さんを決めてからはじめましょうと書いたのはそのためです。読者をしっかり決めて意識していると、こうはなりません。

・読者は、これから書くことにどれくらいの知識を持っているのか。
・どれくらいの興味があるのか。
・どうしたら興味を持つようになるのか。

読者が決まっていると、こういうことふうに、自分が書きたいことと、読者をどうつなげたらいいのかを考えて書くことができます。

難しそうに感じるかもしれませんが、そうでもありません。たとえば、LINEの使い方について説明したいとき、相手が友達のときと、実家のオカンとだと、話し方を変えますよね? 読者の定義がしっかりしていると、書き方は自然に変わるはずです。

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もちろん、題材の選び方自体にも、若干のテクニックはあります。いちばん単純なものでいうと、お客さんが多い場所でやる、ということです。

昔、ミリオンセラーになる本について、調べたことがあります。どんなテーマの本がミリオンセラーになるのか、過去のデータを見て分類してみたのです。そうすると、ほとんどのミリオンセラーは以下の5つのテーマについて書かれていることがわかりました。

1.家族
2.恋愛
3.青春
4.お金
5.健康

です。複数が組み合わさっている場合もあって、『もしドラ』だと、1と2と3ですね。最近売れている『君たちはどう生きるか』だと、1と3です。健康の本も、お金の本も、いろいろ思いつきますよね。こういうテーマは、みんなに関係があるテーマで、つまりお客さんの数が多いのです。

こういうテーマについて、読者目線を持ってうまく書くことができれば、大きく受ける可能性があるわけです。


さて、今回の有料部分には、題材の選び方の続きをもうすこし書きます。具体的には、おもしろさというものについて、普段考えていることを書いてみました。


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加藤貞顕

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