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二村ヒトシさんとher

二村ヒトシさんとの出会いは、もう何年前になるだろうか。現在、イースト・プレスから発売されている『すべてはモテるためである』の旧版を読んだころだから、5年前くらいになるのかな。

最近、有名になっている本だから、趣旨を知っている人も多いと思うんだけど、男性がモテない理由は「きもちわるいから」と書いてある本だ。これを読んだとき、ぼくはかなりびびった。「そうか。あの時あの子がうんと言わなかったのは、おれがきもちわるかったからなのか!」と。

その後、女性向けの本も書かれている。これがまたとんでもない名著で、文庫版の時に改題して『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』という名前で発売されている。この本には、女性がモテない理由は「ウザいから」と書いてある。女性にきくとすごい本だという評判だし、男が読んでも異常におもしろい。

それにしても、「キモい男、ウザい女」って、おそろしいフレーズですよね。これは実は、どちらも同じことを指していて「自己受容できてない人」ということなんだそうだ。cakesでも同名の連載をしていただいているので、もしよければぜひご覧ください(第1回は無料記事です)。

急に二村さんの話を書いているのはわけがあって、ぼくが昨日書いたherのレビューを見て、二村さんが書かれたレビューを紹介してくださったからです。ぼくは一読して打ちのめされました。映画内の男女関係の読み解きかたから、現実世界における愛の問題にまで踏み込んだ、二村さんにしか書けないすごい文章です。映画を観た人もまだ観てない人もぜひご一読ください。

【ELLE】相手にコミットできない人間の孤独|エル・オンラインhttp://www.elle.co.jp/culture/feature/nimura_her2014_06/1

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