見出し画像

読書バトンが懐かしくてあげすぎた年末のおすすめ本リスト

なつかしの「読書バトン」が、CXO深津さんからまわってきました

深津さんのリクエストでは、そのひとの専門分野のおすすめ本が主軸になっていたんだけど、編集者は、専門家と普通のひとをつなぐ仕事なので、自分自身のわかりやすい専門分野がないんですよね。

ただ、もちろん傾向はあって、ぼくの場合は、

経済+テクノロジー+人文(アート)

となります。おもしろいと思うのは、noteとかcakesをつくって運営する仕事って、まさにこの3つの融合なんですよね。先日刊行した「スマート新書」のラインナップも、

『マネープラン入門』
『人工知能入門』
『あたらしい文章入門』
『自分への取材が人生を変える』

と、見事にそうなってます(購入はこちらから)。

さてさて、バトンは以下に。

 行動・思考パターンに大きく影響した本

新教養主義宣言

山形浩生さんは、経済、テクノロジー、アートの3軸をおさえている先輩であこがれる。たくさんの話題と本が出てくるので、知識の窓が増やせます。

ヤバイ経済学

本当におもしろい本なのでみんなにおすすめ。統計学、経済学と社会をこうやってつなげて考えられるんだというお手本。

ミクロ経済学〈1〉市場の失敗と政府の失敗への対策

経済学そのものを学ぶ本として、1冊えらぶならこれかな。ゴツイですが。

専門分野でみんなが参考になりそうな本

経済は感情で動く

行動経済学は人間の理解のためにとてもいいです。それにこの本、おもしろいんです。

なぜ投資のプロはサルに負けるのか?

ファイナンスの基礎をやさしく解説。投資をするひとだけでなく、ビジネスマン全員に読んでほしい。(自分が編集した本です)

評価経済社会

ちかごろ流行りの「評価経済社会」という言葉、たぶん初出はこの本じゃないかな。2011年刊行だけど内容は古くなってないはず。(自分編集本)

インターネット的

2001年刊行とは思えないくらい、いまのことが書いてある本。ネットの現在・未来が書いてあるから、年末年始にこれからのことを考えるにはぴったりだと思う。糸井さん、すごすぎです。

詩学

『詩学』といっても、ポエムの話ではなく、コンテンツ論でありクリエイティブ論なのです。こんな本が2000年以上前に書かれたとかすごいよ。人間は2000年前から変わってないんだなということがよくわかる。アリストテレス、ほんとうにかしこいぜ。

その他、とにかくおもしろい本

ご冗談でしょうファインマンさん

ファインマンは物理や数学の天才なのに文章がおもしろいとかチートすぎる。麻布中学に入学する甥がいたらプレゼントしたい(いない)。

赤めだか

立川談志に弟子入りした立川談春さんの自伝的な本。師匠とのエピソードがいちいちよすぎる。出てくる人たちのおかしみが落語みたい。笑って泣けます。

スティーブ・ジョブズ

自分のクリエイティブを売る場所としてアップルストアをつくったくだりが一番好き。年末年始とかでないとなかなか読めないのであげてみた。

羽生世代の衝撃 ―対局日誌傑作選―

河口俊彦さんの将棋読み物は、才能の輝きと葛藤がうごめいていて最高なんですけど、1冊あげるならこれかなあ。羽生さん、佐藤さん、森内さん達の若いころエピソードがたくさん入ってます。

私の財産告白

明治期の大資産家・本多静六がどうやって資産を築いたのか。めちゃおもしろいです。30歳よりも前に読む人がうらやましい。

お金の流れでわかる世界の歴史

国がほろびるのはお金の流れがおかしくなったときだそうです。ちょうどいま読んでるんだけど、おもしろい。ちなみに歴史本は、マンガでも小説でもなんでも、読みまくるのがおすすめ。人間について、いちばん勉強になります。

好きなマンガ

がんばれ元気

あえてすごく古いやつを。ボクシングマンガです。先日、全巻買って会社に置いたらみんなはまってました。芦原先生がね。いいよね。

山賊ダイアリーSS

ダイアリーのほうもよかったけど、キャンプや海にいく今回もいいなあ。キャンプと釣りにいきたい。

ぼくんち

ひとにあげたりするために、これまでにいちばんたくさん買った本かもしれない。すごく好き。全ページカラーできれいなので、3巻組の紙版を買ってほしい。

おすすめの小説

マチネの終わりに

年末年始に読んでほしい。2000%の恋愛小説です。(自分編集本)

真剣師小池重明

才能と愛嬌だけがあって、他はなんにもない男の物語。最高です。真剣師というのは賭け将棋で暮らす人のことだけど、将棋は知らなくてまったく問題ないので、未読の人はマジで読んでほしい。


と、ここまでです。まとめてみて、ぼくは人間のすばらしさとしょうもなさの両方が好きなんだなと思いました。

ぼくからのバトンは、はあちゅうさん、幻冬舎・箕輪さん、弊社CTOこんさんに。もしよければ、おすすめの本を、数冊でもいいので書いてみてください。あ、指名されてないひとも、ハッシュタグに #読書バトン と入れて気軽に参加してみてください。

深津さんも書いてたけど、表紙をいれるのはたいへんなので、文字だけでもいいですし、3冊くらいでもぜんぜんOKです(Amazonから挿入しやすくエディタを改善しようと強く思いました…。めっちゃたいへんだった)。

Photo by Alfons Morales on Unsplash

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

読んでくださってありがとうございます。サポートいただいたお金は、noteの他のクリエイターのサポートに使わせていただきますね。