写真_1__6_

顧客はどこまで広がるのか?

「仕事とはなにか?」ということをひとことで言うと、「お客さんの役に立つこと」と言えると思う。ドラッカーも「まず顧客からはじめよ」といっていたけれど、仕事の定義からすると当たり前のことと言ってもいい。

でも、わざわざそんなことを言っているのは、みんな忘れそうになるからだろう。当たり前のことのはずなのに、なぜそうなるのか。「顧客」というものに、ものすごく幅があるのが、大きな理由だと思う。

分類するとこんな感じ。

1.自分が顧客(ま、こんなものでいいか)
2.上司が顧客(上司に言われたからやるか)
3.会社が顧客(我が社の売り上げを増やすぞ!)
4.消費者が顧客(お客様がほんとうにほしいものは何か?)
5.社会が顧客(社会にとって必要なものは?)
6.人類が顧客(長期的に人類が必要としているものは?)

下に行けば行くほど、広いお客さんを見ていることになる。1はまあ、イマイチだ。つかれてるときもあるし、最初のころは目の前のことでいっぱいだろうけど、この成分は減らしていきたい。プロフェッショナルといえるのは4からだと思う。

でも、仕事でときどき出会うすごい人は、5とか6だ。孫正義さんとか、完全に6かさらにその先ですよね。ドワンゴの川上さんと話していても、ときどき人類どころか宇宙の話になったりして、どんだけ顧客がでかいんだと思ったりする。

難しいのは、大きな話ばっかりしていると、目の前のお客様が見えなくなってしまうことだ。すごいひとたちは、1から6までぜんぶ同時に満たす仕事をする。すぐにできるとは限らなくても、この構造を意識をしておくのは意味があるんじゃないかな。

読んでくださってありがとうございます。サポートいただいたお金は、noteの他のクリエイターのサポートに使わせていただきますね。