世代交代がテーマの第72回チャレンジカップ(G3)と、出走馬が全て社台の第55回ステイヤーズステークス(G2)
■第72回 チャレンジカップ(G3)
◎ジェラルディーナ
過去5年で3歳馬が4勝していることからも、来年に向けての「世代交代」というのがこのレースのテーマだ。
3歳馬を絡めノーザン系が2頭、社台系が2頭参戦。ラフィアンも2頭出しだが、やはり勝ち馬となると3歳馬を出走させる社台、ノーザン系が狙いとなる。
言ってみれば、戸崎からルメールにスイッチしてきたソーヴァリアント(社台RH)なのか、福永で3連勝中のジェラルディーナ(サンデーR)なのかといったところだ。
しかし気になるのは、ルメールで必勝態勢のはずのソーヴァリアントがいるにもかかわらず、同じ社台系クラブのヒートオンビートが川田で参戦している事だ。
いわゆる、ほぼ勝てそうな馬がいるにもかかわらず、同じクラブの馬が参戦してくるという事は、ほぼ勝てそうな馬は勝たないという事になる。
何故なら、ここでソーヴァリアントが簡単に勝ってしまうと、ヒートオンビートの会員はこう思うだろう。
「何故ルメールで必勝態勢の同じクラブ馬がいるのに、ヒートオンビートはここを選択したのか?」
「クラブ側の選択したローテーションに問題があるのではないか?
「なぜあちらはルメールで、こっちは川田なのか?」
この問題を解決する方法は2つある。
両方負ける事と、人気の無い川田の方が勝つ事だ。
しかしここのテーマは「3歳馬による世代交代」
という事は、やはりここは福永ジェラルディーナ(サンデーR)という事になる。
■第55回ステイヤーズステークス(G2)
◎シルヴァーソニック
ノーザンファーム7頭、社台ファーム3頭、白老ファーム2頭、追分ファーム1頭と、出走13頭が全て社台グループによる生産馬となった今年のステイヤーズステークス。
過去10年を見ると、ノーザン系はムーアで3連勝、ビュイックで1勝と外人での勝ちが目立つ。
今年はなんと重賞の勝ち馬が1頭もいないという何でもありそうなレースとなっている。ここは穴党の出番という事で、何とか社台の思惑を解読したいところだ。
外人がいたら乗りそうなヴァルコス、旬の武史騎乗トーセンカンビーナ、代打騎乗が怖い田辺のディバインフォースあたりも考えたが、やはりここは社台ファーム系を軸に考えた。
というのも、阪神のチャレンジカップをルメール、川田で臨むのが社台RHであり、そのウラ筋がここのシルヴァーソニックにあたる。
今年の旬である武史のトーセンカンビーナのウラスジにもなり、さらにはチャレンジカップで2頭出ししている池江厩舎のウラスジにもなっている。
血統を見ても、トニービンにオルフェーブルと、適正に何ら問題は無いうえに、内田博も今年は重賞勝ちが無く、ここは勝負所になる公算が大きい。
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