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情報交換ツール「Discord」を使ってみませんか?

世の中で「働き方改革」の必要性が叫ばれて久しいですが、なかなか進んでいないようにも感じます。これを解決するための一手段は、情報通信技術(Information and Communication Technology:ICT)の活用による業務効率化だと思います。


1.はじめに

これは、令和5年度後学期に、教育学部技術科3年次生を対象とした専門教育科目「小中連携教育内容研究」の中で取り上げたテーマの一つです。本来は、小学校と中学校の連携教育に関わる内容を取り上げるべきでしょうが、周知のとおり、小学校段階では「技術科」に対応する教科がありません。そこで、この枠組みを離れ、授業全般で使うことのできるICTに着目してみました。

ここでは、その中で取り上げた「Discord」(https://discord.com/ )について、実際に使えるようにするまでの流れを、簡単に紹介します。

2.まずは、情報収集です……

最近は、本当に便利な世の中になりました。かつては、①書店や図書館へ出掛けて、②関連する書籍を探し、③それを独力で読んで理解する必要がありました。しかし、インターネット検索を行うことで、①と②は大幅に省力化できるようになりました。ただし、誰でもホームページを開設できるようになったため、中身の情報が正しいものであるかを見極めることが、これと反比例するかのように、その重要度を増しているように感じます。事前に、編集者などのチェックが入っている書籍とは異なり、“鵜呑み”は危険です。

この授業の中では、たくさんあるホームページの中から、一例として次のページを取り上げ、みんなで読んでいきました。

目次
Discord(ディスコード)とは?
Discord(ディスコード)のアカウント作成方法
Discord(ディスコード)の使い方|PC版
Discord(ディスコード)の使い方|スマホ版
Discord(ディスコード)のPC・スマホアプリ版とWebブラウザ版の違い
Discord(ディスコード)に関するよくある質問
まとめ

【初心者必見】Discord(ディスコード)とは?特徴や使い方を徹底解説!
株式会社ノジマ

参考までに、目次を上に示しますが、これを選んだポイントを強いて挙げれば、次のとおりです。

  • PC版とスマホ版に分けて、丁寧に記述されている。

  • アプリ版とブラウザ版の違いについても言及されている。

このページを読み進んでいくことで、1)Discordとは何か?、2)アカウントの作り方、3)使い方 について、少しずつ理解できると思います。もし一人で取り組むことに不安があれば、何人かが集まって一緒に挑戦するとよいでしょう。俗に「三人寄れば文殊の知恵」と言いますが、お互いに確認しながら、一歩ずつ着実に進めていくことが、一見、“遠回り”のように見えて“近道”だったりします。

3.さて、やってみよう!

このようにして、ある程度の見通しが立ったら(全体像を把握できたら)、次は実際に取り組んでみましょう。こちらも、一人で取り組むことに不安があれば、何人かが集まり、お互いに画面を見ながら進めていくのがよいと思います。あまり知られていないことかもしれませんが、この種のツールの特徴として、「自分の見ている画面」と「他人に見えている画面」は異なっているかもしれない<注>……ということが挙げられます。思わぬ失敗をしないためにも、この点は重要です。

<注> もし興味があれば、「フィルターバブル」や「エコーチェンバー」などについて調べてみるとよいかもしれません。厳密には、ここで言っている意味とは少し違います。イメージを掴むためということで、どうか御容赦下さい。

3-1.Discordのアカウント作成

上のページの記述に従い、PCあるいはスマートフォンを使ってDiscordのアカウントを作成します。なお、一般論ですが、バージョンによって画面のデザインが変わっていることもあります。場合によっては、一夜にして大きく変わってしまうこともあります。ちょっと様子がおかしいと思った場合は、特定のページに固執するのではなく、改めてインターネット検索を行い、最新版の説明を探してみて下さい。

3-2.プロフィールの登録

こちらも、上のページの記述に従って、早い段階で行っておく方がよいでしょう。ついつい面倒だと思って先送りにしていると、気付かないうちに、物凄い時間が経過していたということがあり得ます。どのような集まりであるかにも依存するでしょうが、

  • 氏名を記述することに抵抗があれば、ニックネームにしておく。

  • 写真の掲載に抵抗があれば、似顔絵やイラストにしておく。

というのも一案だと思います。ここまで無事にできれば、一段落と考えてよいでしょう。

3-3.使い方(1)~サーバーへの参加~

これで、Discordを使う準備ができました。上のページなどでは、この後に、

  • サーバーの作成

  • チャンネルの作成

  • サーバーへの招待

  • サーバーへの参加

に関する記述が続きます。ここで、「サーバー」とは、特定のテーマを扱う“グループ”のようなもので、「チャンネル」とは、その中で取り上げるトピックのようなものです。通常は、単一の「サーバー」の中に、トピックに応じた複数の「チャンネル」が用意されています。これらの多くは運営する「管理者」の役割なので、単なる「参加者」に徹するのであれば、サーバーへ招待されたときの対応を考えれば十分でしょう。したがって、最初の3件は無視して、ここでは、4件目のみに言及します。

さて、どのようにしてサーバーに参加するかですが、管理者から「コード」を送られることが多いのではないでしょうか。これは、私見なので、実際は異なるかもしれません。もし冒頭部分に「https」が付いていて、例えば「https://discord.gg/……」となっていれば、このURLをクリックする(あるいは、ブラウザに貼り付けて閲覧する)と、お目当てのサーバーへ接続できると思います。ちなみに、「参加のためのコード」とは、上述の「……」の部分に当たる英字・数字・記号などから構成されるものです。有効期限が設定されている場合もあるので、どうか御注意下さい。

3-4.使い方(2)~投稿~

ここまででサーバーへ参加できたら、実際に投稿してみましょう。もし間違ったときには、「編集」で修正することもできますし、思い通りにまとまらなければ「削除」も可能です。最初から、うまくいくことはないと思う(←御免なさい)ので、試行錯誤をしながら(≒失敗を繰り返しながら)、少しずつ慣れていって下さい。これしかありません。

Practice Makes Perfect!
継続は力なり(意訳?)

それと、もう一つ。
もし投稿することに抵抗感があれば、誰かの投稿にリアクションすることから始めてみましょう。せっかく投稿しても、何の反応もなければ寂しいものです。「見たよ~!」という意思表示を兼ねて、例えば「Thumbs-Up」してみるのがよいと思います。このようにして、少しずつでも慣れていけば、きっと「自分も投稿してみよう!」と思うようになるはずです。

4.おわりに

ここでは、情報交換ツールとしての「Discord」について、その利用方法について簡単に紹介しました。ただし、肝心の説明部分については、他のページに委ねてしまった感は否めません。どうか御容赦下さい。私自身、いろいろと勉強させていただいたということで、この場を借りて、改めて感謝を申し上げます。

なお、これとは別に、次のページも参考にさせていただきました、念のため、その目次とともに紹介しておきます。

<目次>
多機能×カスタマイズ性×拡張性が魅力の「Discord」とは?
0.最初に、Discord上でよく見かける5つのワードを知っておこう!
1.早速、アカウントを作成してみよう!
2.気になるサーバーを見つけて、参加してみよう!
3.サーバーによっては入室時に付与される「ロール(役割)」
4.「Discord画面」「プロフィール」の見方をそれぞれ解説
5.Discordの代表的な六つのチャンネルをそれぞれ解説
6.プロフィールを自分好みに設定してみよう
7.まずは基本から!テキストメッセージを送ってみよう
8.話題ごとにスレッドを立てて、会話を整理しよう
9.これがDiscordの醍醐味!音声チャンネルに参加してみよう
10.画面の共有も可能!ビデオ通話に参加してみよう
11.Discordは通知が重要!サーバー毎に通知設定しておこう
12.「Watch Together」機能を使って、みんなでYouTube動画を観よう
13.友人と一緒に、Spotifyでお気に入りの音楽を聞いてみよう
14.Googleカレンダーとの連携も可能!イベントに参加してみよう
15.フレンドになってダイレクトメッセージを送ってみよう
おわりに

【これだけ読めばOK】「Discord(ディスコード)」の始め方・使い方を徹底解説!〜参加編〜
SELECK

こちらは、連載記事の第1弾でした。もっと進んだ内容に興味があれば、第2弾以降が参考になると思います。

・第1弾(上の内容に同じ):
【これだけ読めばOK】「Discord(ディスコード)」の始め方・使い方を徹底解説!〜参加編〜
・第2弾:
【これで完璧】Discordの「サーバー」の立ち上げ方、設計を事例を元に学ぼう 〜基礎編〜
・第3弾:
【管理者向け】Discordサーバーの管理機能を徹底解説&総まとめ!イベント運営のノウハウも
・第4弾:
【おすすめツール10選】Discordをもっと便利に!AI画像生成やNFTの管理も 〜応用編〜
・第5弾:
【2023年最新】使える「Discord Bot」16選と、導入方法を総まとめ!NFTプロジェクトにもおすすめ


【おまけ】

2020年春から世界中を襲った新型コロナ禍は、我々の日常生活を一変させました。その多くは不幸な出来事だったと思いますが、その一方で、ICT活用は急速に進みました。ZoomなどをはじめとするICTツールが目覚ましい発展を遂げ、授業やセミナーなどをオンラインで行うという“知恵”を、我々は身に付けました。

かつて、授業の出席は、簡単なレポート課題を出してチェックしていましたが、レポート用紙に書かせていると、大きさもバラバラのため、100名規模のクラスになると学籍番号順に並べ替えるだけでも、多くの時間を要していました。これをMS-Formsに置き換えると、ボタン一つで並べ替えてくれます。便利になりました。

これと併用する形で、MS-Teamsにも大いにお世話になっています。ただし、授業で用いるのであれば全く問題ないのですが、こちらは、登録できるのが「組織内限定」という縛りがあります。そのため、例えば、佐賀県内の技術科教員の情報交換に使おうと思っても、チームを作ることができませんでした。苦い経験です。

そこで着目したのが、Slack(https://slack.com/ )でした。しかし、こちらの無料版は、2022年9月以降、「過去の投稿が閲覧できるのは90日以内」という縛りができてしまいました。これでは、1年前のことが振り返れません。このような事情があって、長期的な運用には不向きと諦めました。

そのようなとき、機能的には似ている「Discord」を知ったのですが、なかなか使用に踏み切ることができずに、無為に歳月を重ねていました。その意味では、今回、学生たちと一緒になって、「ああでもない、こうでもない」と一緒に試行錯誤を重ねながら、実際に使える状態まで漕ぎ着けたことは大きな成果でした。冒頭の写真は、そのときの様子です。本当に助かりました。


【業務連絡】

最近、Discordを用いた情報交換の場として、『佐大あいさーど掲示板』というサーバーを立ち上げました。「おい、わい、だいでんこんね!」というポリシーを掲げ、学校現場を中心としたICT利活用に留まらず、広く地元(佐賀県)の話題などを取り上げていきたいと考えています。
ただし、当面の間は、佐賀県の居住者あるいは通学者・通勤者<過去を含む>などを対象とさせていただいています。

もし参加登録の案内などが届いた場合は、上の記述を参考にして、御参加いただければ有難いです。現場レベルではバラバラであっても、ICTツールを最大限に活用して、みんなが集う場を提供できれば、「自分は独りぼっちではない」ということが実感できて、新しい活力が生まれてくるのではないかと考えます。どうぞ、よろしくお願いします。

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