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旅行記|2023年 夏の岩手旅行

 久々の更新となった旅行記。今回は8/20~22に行った夏の岩手一人旅の様子をお届けする。
先に今回の旅行の当初の日程(←ここ重要)を紹介すると、
 8/20(1日目):三陸観光
 8/21(2日目):平泉観光
 8/22(3日目):盛岡市内をぶらぶら
となる予定だった。これがどうなったかは、この先読んでからのお楽しみということでスタート!


1日目

8月20日 AM 6:00
 今回も今回とて早い起床。ただ、今回はいつかのように寄り道はせずにそのまま東京駅向かう。

AM 6:50
 東京駅に到着。いつものようにヒレかつサンドを買おうと思ったが、朝早くまだ営業していなかったため、大人しく駅弁屋 祭で購入。新幹線の出発が近いのでさっさとホームへ向かう。

AM 7:16
 新幹線は時刻通りに東京駅を出発。まずはこの列車で一ノ関まで向かう。乗ってすぐだが早速朝ごはん。今回購入したのは松浦の味噌ヒレカツ重(東北全然関係ないけど…)。甘辛い味噌だれがご飯と合い、さらに温泉たまごまで付いてくるちょっとしたお得感もありとても美味しかった。

松浦の味噌ヒレカツ重 (1080円)


 朝食も食べ終わり、気づけば宇都宮を過ぎていた。到着まで1時間くらいあるので、ここでまったりタイム。NEWDAYSで買ったチー鱈と前日に無印で買ったバウムクーヘンをつまみに車窓を眺めたり、YouTubeを見たりとのんびりすごす。嬉しいことに席が車両最後尾、さらにとなりに誰も来なかったのでリクライニングを最大まで倒してすごすことができた。
ふと、網ポケットに入っている車内誌を手に取り読んでみると、ちょうど盛岡で短歌甲子園なるものがやっているらしく、時間があったら行ってみようかなと思った。

マターリタイム
きれいな稲穂

 一ノ関駅も近づいてきたので出発の支度を始める。到着前、車掌さんの放送に耳を傾けると、これから乗り換える予定の大船渡線が運休しているというアナウンスがあった。この電車に乗れないとなると、今日1日の予定が丸つぶれになるのでかなり心配。そんな不安要素を残しながら降りる準備を進める。

AM9:21
 一ノ関駅に到着。恐る恐る在来線ホームに向かってみると…

  案の定運休

 昨日の大雨の影響で運休となっているらしく、駅員さんに聞いても運転再開のめどは立っていないとのこと。バスで無理やり三陸に抜けることも考えたが、時間の都合で今回は断念。これによって今日の予定が丸つぶれ。予定の変更を余儀なくされた。るるぶを眺めていると猊鼻渓という渓谷があり、川下りがあるということなので、猊鼻渓に行こうとしたが、一ノ関駅前の観光案内所に「前日の大雨の影響で欠航」と書かれており、こっちも行けずに八方塞がり…
最終的に途中下車しながら今日泊まる盛岡まで北上することに。が、そうこうしているうちに盛岡方面の電車が出発してしまい次の電車まで1時間以上あるため、一ノ関を観光することにした。

AM10:30
 一ノ関駅から歩くこと7分、訪れたのは”世嬉の一酒の民族文化博物館 ”。館内には日本酒造りの工程や実際に使われていた道具の一部(といっても1600点!)が展示されているほか、同じ建物内には”一関 文学の蔵”といって、島崎藤村をはじめとした一関にゆかりのある12人の文学者の著作や直筆原稿などが展示されている。
その中でも、個人的に面白かったものは一斗缶ならぬ”一斗瓶”。その名の通り一斗(約18L)の量が入る瓶で、高さはおよそ80cmほどあるという。現在は、一斗瓶を作れる工場が無いため作られていないそう(館内の撮影がOKかわからなかったので写真はないです…)。
そんな珍しい物も展示しているこの博物館だが、敷地内には博物館のほかにレストランやカフェ、ビール醸造所、お酒の直売所もあり、直売所では日本酒の瓶にオリジナルのラベルを巻いた生詰め酒を買うこともできる。急遽訪れたが、とても面白い場所だった。

博物館の外観
国の重要文化財にも指定されている
酒蔵ということもあり、
横には小さな田んぼもあった

AM 11:00
 博物館の観光が終わり、電車の発車時刻まで少し時間があったので、ちょうど近くで開催していた”全国地ビールフェスティバル”というものがやっているらしいので行ってみることに。
 地ビールフェスは、全国100種類以上の地ビールを楽しめるのはもちろん、地元・一関で取れた野菜などを使ったビールに合うおつまみを味わうことができる。受付でチケット(1枚200円)を購入し、それを地ビールやおつまみと引き換えるスタイル。今回は時間の都合で一杯だけしか呑むことができなかったので、ほかの地域の地ビールやおつまみを楽しむためにも、別の機会に来てみたいと思った。

金色堂ゴールデンエール - 岩手蔵ビール

時間潰しくらいで行った2か所だったが、かなり充実した観光になった。(そしてまたしても会場の写真を撮り忘れた…)

AM 11:30
 一ノ関駅に戻り、ここからは”いわてホリデーパス”を使って途中寄り道をしながら盛岡へ向かう。このいわてホリデーパスがかなり優秀で、フリーエリア内のJR線と一部のバスに1日乗り放題になるきっぷ。値段は2500円だが、盛岡~平泉を往復するだけで元が取れるので、とりあえず買っておいても損はないと思う。ただ、土休日にしか買えないのでそこだけ注意。

 そんなことは置いといて、車窓に目を向けると、水面に反射する山の稜線や青々とした稲穂が広がっていて、絵に描いたような夏の景色だった。

すごい綺麗な田園風景
き気分はまるでぼく夏

また、北上駅では、南部鉄器で作られた風鈴がホーム上に吊るされていて、とても風流だった。

北上駅のホーム上に吊るされていた風鈴

 一ノ関の町を歩いているときにも感じたが、明らかに東京よりも湿度が低く、日陰に入ったり風が吹いたりするとかなり涼しかった。

PM 0:20
 電車に揺られること50分、花巻駅で途中下車。時間もちょうど良いので、ここでお昼ごはんにする。

花巻駅の駅名標
銀河鉄道の夜を模したイラストが素敵だった

 お昼ごはんの場所に選らんだのは、駅から3分ほどのところにある”カフェ みりおん”。

お店の外観

入って右側にある大きなダイニングテーブルや観葉植物、レンガ調の壁面とアットホームな空間でありながらも、カウンター席の横にはビートルズのステッカーらしき物が置いてあり、どこか親近感が湧く内装だった。

注文したのはミートソーススパゲッティ。麺がモチモチしていて、上には粗く刻んだ山椒がかかっていて、意外にもこれがパスタよく合う。冗談抜きで今まで食べたパスタの中で一番美味しかった。

ミートソーススパゲッティ
(ランチセット) 900円

PM 1:30
 昼食もとったところで、午後の予定を立てるため、るるぶとにらめっこ。宮沢賢治記念館などがある新花巻に向かおうと思ったが、釜石線も前日の大雨の影響で運休。悩んだ結果小岩井農場へ向かうことにした。盛岡方面に向かうため、とりあえず電車に乗車。

したが、ここで問題発生。よくよく調べてみると今から向かっても小岩井駅から小岩井農場に向かうバスの運転がすでに終了していたことに乗ってから気づいた。最寄りの小岩井駅から歩くことも考えたが、Googleマップを見てみると駅から5キロ以上あることが判明。ということで小岩井農場も断念した。しかし、このまま盛岡に向かっても午後どこも観光せずに終わることになりそうなので、フォロワーにおすすめしてもらった場所が花巻にあるので、盛岡駅まで来たが、再び花巻まで戻ることにした。

列車最後尾からの眺め
真っ直ぐ伸びる線路が旅を感じさせる

PM 3:30
 そんなこんなでまた花巻駅まで戻ってきた。そして、駅から1キロほど歩き、向かったのは”マルカンビル”。

マルカンビル

元々は百貨店として営業していたが、建物の老朽化や耐震性の面から2016年6月に一度閉館したが、署名活動やクラウドファンディングなどにより、閉館から8ヶ月経った2017年2月20日に復活を果たした。現在は、百貨店としての営業はしていないものの、当時の雰囲気のまま営業している”マルカンビル大食堂”、1フロア丸々改装して作られた”花巻おもちゃ博物館”が営業している。今回はこの2か所に行ってみた。

花巻おもちゃ博物館
 改装した館内では、壁や床材などには岩手産の広葉樹をふんだんに使っていて、木の匂いや温もりを感じられる造りになっている。展示されているおもちゃは見るだけでなく、実際に手に触れ遊ぶこともでき、そのおもちゃにも壁材などと同じく岩手産の広葉樹が使われている。

自分も童心に帰っておもちゃで遊んでみた。(が、周りは子ども連れの家族がほとんどだったので、浮いているどころが半分不審者に近かった、、)

懐かしのおもちゃから
大きなパチンコまであった

マルカンビル大食堂
 続けて訪れたのは、マルカンビル大食堂。エレベーターを降りてすぐ目につく食品サンプル、イスやテーブルなどの備品、ウェイトレスさんの服装などところどころから感じる昭和レトロな内装が魅力的でわくわくするようなこの大食堂。メニューもカレーやオムライスなどのごはん物から麺類、定食、デザートとジャンルも種類も幅広いので目移りしてしまう。

そんな、たくさんあるメニューの中でも有名なのが、ソフトクリームとチョコバナナクレープ。ソフトクリームと言ってもただのソフトクリームじゃない、見た目のインパクト抜群の10段巻き!高さも25cm以上もあり、食べるのに箸が必要な大きさなのだ。
そして、今回注文したのは”チョコバナナクレープ”。早速食券を購入、ウェイトレスさんに食券を渡して席についた。このクレープもただのクレープではなく、あのメジャーの大谷翔平選手が好きだったと言われている(通称大谷クレープとも言われているらしい…)。

チョコバナナクレープ
ちなみにコーヒーがホットなのは
アイスが売り切れたから()

最初に紹介したように、ソフトクリームをはじめ今回は注文できなかった美味しそうなメニューがたくさんあるので、ここ目当てでまた来てみたいと思った。

PM 4:30
 3時のおやつも食べ、いい時間にもなってきたところで、本日の宿泊地 盛岡へ向かう。盛岡行きの列車まで時間があるので、少し寄り道してから花巻駅に戻ることにした。
 寄り道がてらに寄ったのは宮沢賢治の生家跡と花巻城跡。宮沢賢治 生家跡は、その名の通り宮沢賢治が育ち、晩年をすごしたのがこの場所。当時の建物は昭和20年の空襲によって全焼してしまったため面影はないが、家の前には石碑が建っている。また、現在も宮沢賢治の親族が住居している。

 そして歩くこと10分、次に訪れたのが花巻城跡。跡地なだけあって、天守などはほとんど残っておらず、狭間(鉄砲などを撃つすき間)や門くらいしか残っていない。現在、跡地は改修され公園になっているほか、一部は小学校の敷地になっている。

天守があった場所
現在は芝生が生え、ベンチなどが置かれている
狭間(左)と門(中央)
狭間からの景色
こちらが小学校
体育館らしき建物が倉風になっていた

PM 5:10
 本日何度目かの花巻駅()
今度こそ盛岡へ向かう。

花巻駅の駅舎

たまたま盛岡方面の臨時列車が来ていたので、これに乗って盛岡へ向かうことに。座席が新幹線のようにクロスシートだったので、かなり快適だった。

臨時列車 遠野ホップ収穫号

PM 5:45
 いよいよ盛岡駅に到着。とりあえず駅前をパシャリ

余裕があったら盛岡市内をぶらぶらしようと思ったが、予定がコロコロ変わったり、1日中歩き回ったりと色々と疲れたので、まっすぐホテルへ向かう。チェックインをし、部屋に入る。荷物を置いてそのまま夜ご飯を食べにいこうとしたが、疲れもあり、少し休憩してから行くことにした。

部屋からの眺め

PM 7:00
 最初をスーパーで弁当を買って済まそうかと思ってたが、せっかくならご当地のものを食べよう思い、ホテルから程近い大通りへ。居酒屋やラーメン屋が建ち並ぶ中、行った先は”盛岡じゃじゃ麺 ぱんだ”。なんだかんだ今までじゃじゃ麺を食べたことがなかったが、〆のちーたんまでしっかり堪能した

じゃじゃ麺
〆のちーたん

 帰りにスーパーに寄り、明日の朝ごはんや飲み物、晩酌のおつまみを買ってホテルへ戻った。

PM 9:00
 ホテルに戻りお風呂に入り、晩酌タイム。さっきのスーパーで買った〆鯖の巻き寿司をつまみに世嬉の一で買った日本酒をいただく(おちょこもついててちょうど良かった)。

巻き寿司と日本酒
(と生活感丸出しの背景、、)

 巻き寿司も食べ終わり、明日も朝が早いので、そろそろ就寝。明日は何事も起こらないことを祈り、眠りについた。

2日目に続く


今回の旅の一言メモ

世嬉の一 酒の民族文化博物館
 一言メモ:観光には30分くらい見積もっておくと良い

いわてホリデーパス
 一言メモ:平日は利用できないので注意

花巻おもちゃ博物館
 一言メモ:再入場可能

マルカンビル大食堂
 一言メモ:PayPayも使用可
      土休日は18時まで営業

宮沢賢治 生家跡
 一言メモ:石碑くらいしかないのでマルカンビルのついでに~くらいで行くのが良いかも


p.s. すでにお察しの人もいるかもしれないが、当初1本にまとめるつもりが長くなってしまったので3本立てにします。
2日目・3日目も遠くない内に投稿する予定なのでお楽しみに~

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