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ライブレポ|しーな復活[トキョショキフェス'23 DAY1(10/26)]

本来8/14,15で開催するはずだったが、しーなちゃんの体調不良により延期になっていたトキョショキフェス'23。日は飛んでしまったものの10/26,31に開催が決定。したものの、1週間前に開催が危ぶまれるようなことがあり迎えた当日。不安な気持ちをともに会場の下北沢SHELTERに到着した。

開場30分前ということもあって人は少ないが、それでもすでに20人弱SHELTERの前で待っていて、入り口前には「祝 トキョショキフェス'23」と書かれたトキョショキファンから送られた花が飾ってあった。

開場時間が近づくにつれてお客さんはどんどん増えていき、10分前にはSHELTER横の私道にまで列が伸びるほどに。列に並ぶ人の中にはぼっちざろっくの聖地巡礼で来ているであろう外国人のお客さんもいた。するとしーなちゃんが現れ、花壇に座り込んだ。開演前なので当然周りにはお客さんもいて、時より列に並ぼうとする女の子達がしーなちゃんを見つけ、「え、しーなちゃんいる。」と声が漏れ出てその場に固まっている人もいた。そりゃそうだ。これからライブを見る憧れの人、いや、”教祖”が普通に目の前にいたらそれどころじゃないだろう。しかし、それどころじゃないのはしーなちゃんも同じだった。あてもなく現れた訳じゃなく、パニックになってファンに会いにきたとのこと。並んでいるお客さんに「大丈夫だよね?私大丈夫だよね?」と聞いたり、ファンにおもいっきり背中を叩いてもらったりと不安を紛らわしていた。ファンとしても不安が残るが開演時間も迫っていて、スタッフの案内のままにSHELTERへ入っていく。

お客さんの入りはというと、後ろにほんの少しスペースがあるだけで後ろの方までいっぱいだった。ほどなくして当日券のお客さんも入りフロアは満員になった。客層は女の子とおじさんが9割くらいを占め、残り1割に男の子という少し前に戻ったような客層。少し違うとしたら外国人のお客さんがいるくらいだ。

午後7時
本来なら開演の時間だが、チケット関係で不具合があったらしく、入場に手間取っていたらしい。するとステージに青木さんが登場し、前説が始まる。いつものように注意事項を説明する中、外国人のお客さんが多いからか青木さんがカタコトの英語で「エキサイティングクレイジーガールズバンド」と紹介していたのが面白かった。そして19時10分、照明が暗くなった。

会場が暗くなり、je t'aime ★ je t'aime流れだす。サビになってなおちゃん、あさかちゃん、まれちゃんの3人が登場するが肝心のしーなちゃんが出てこない。するとフロアの手拍子が心なしか大きくなる。そして2番のサビ前、拍手に包まれながらしーなちゃんが登場。いよいよライブがスタート。

1曲目はTwitterで告知していた通り"新曲"から始まった。今までの曲調とは違ったかっこいい曲。今日が(たぶん)初公開なはずなのに、初公開とは思えないくらいの盛り上がりだった。
その勢いそのまま"高円寺ブス集合"、そして続く"ベイビー・ドント・クライ"へとライブは進んでいく。みんな「バーニラ!バニラ!高収入!」「やめよっか!」「ベイビードンクライ!」と腕を挙げて歌っていたり、高円寺ではしーなちゃんがダイブしたりと初っぱなから飛ばしていった。

間に少し水休憩を挟み演奏した"恋セヨ乙女"。サビからラストにかけて大きくなっていくなおちゃんのドラムの音、そしてしーなちゃんの歌声はこの日が1発目のライブだからこそ感情が伝わってきた。
そこから続けて演奏されたのはあさかちゃんのベースから始まる"愛のむきだし"。最近ライブで聴けておらず、ライブが始まる前聴きたいなと思っていた曲なだけあって、イントロが流れ出した瞬間思わず「おぉ…」と声が出た。
そして曲調ががらりと変わって"マァルイツキ"。「みんなで歌ってほしいです」というしーなちゃんのMCのとおり、歌い出しの弾き語りからみんなで歌い、サビでは歌うだけでなく振り付けまで完璧にこなしていた。

MC明けに演奏されたのはこれまた新曲の"Untitle"。この曲もはないちもんめや最初に演奏した新曲のように、今までのトキョショキの曲とは一風変わったかっこいい曲だった。
「なんかあったんすか?」というあさかちゃんのセリフから始まった"トラブルメイカーガール"。この曲も感情(というよりは怨念)が籠っていた。その熱はフロアにも伝わっていて、サビに入るとフロアがグッと前に詰まっていく様子から見てとれた。
歓声、拍手、ギターの音が鳴り止まぬ中まれちゃんのギターのイントロを弾き鳴らす。演奏されたのは"流星"。演奏後、しーなちゃんが口にしていた「この曲やると安心するわ」という言葉。1曲前のトラブルメイカーガールと曲調が違うというのもあるが、しーなちゃんの歌声も歌う姿もおだやかだったように見えた。
そしてライブは"ボーイフレンド"、"STAND BY ME"へと続いていく。STAND BY MEでは、演奏が終わったあと隣にいた女の子から「涙出てきた」という声が聞こえた。それを聞いたときにポンコツの日の記憶が甦った。あの日も今日のような状況で、まだリハーサルなのにこの曲を聴いて涙が出てきた。
「ここでつまづくなよ 東京初期衝動」
言葉の通り本当にこんなところでつまづかず、あのライブで、デカいところまで突き抜けていってほしいと本気で思った。

MCに入り「残り4曲です。どうぞご自由に、ご自由にお楽しみください」と言いライブは終盤戦へ突入。まれちゃんのカッティングが空間を占拠し始まった"世界の終わりと夜明け前"。不思議と2年前初めてライブでこの曲を聴いたときとあの驚きとかっこよさがあった。
「MVは見てくれましたか?」と言って始まったのは、昨日MV公開とデジタルリリースされた"新曲のはないちもんめ"。ライブ後にあさかちゃんが「殺気を感じた」とツイートしていたように今日のライブは歌詞への感情がいつも以上に籠っている中この曲では強く感じ、またそれがこの曲のよさを増長させていた。
ここでしーなちゃんが「ラスト2曲だから水分補給」と言うとペットボトルの水を口に含みフロアへ吹きかけ、来ていた外国人のお客さんに「これがジャパニーズスタイルじゃ!!」と言い放ち、フロアの熱は最高潮に。あさかちゃんとしーなちゃんが目を合わせ"再生ボタン"へ。フロアの盛り上がり、しーなちゃんのダイブ、MC、ライブ前そして前半の不安そうなしーなちゃんではなくファンが待ち望んでいたライブで見るいつものしーなちゃんだった。
そして勢いのままに最後の"ロックンロール"。サビではダイバーも発生、最初の不安はなんのその、終わってみればいつもの最高のトキョショキのライブになっていた。

アンコールでは、これまた久しぶりとなった"エンドロール"。途中しーなちゃんの声が出なかったり、タイミングがずれたりもしたが今のしーなちゃんは問題ない。それすらもライブの良さになるほどに、タンバリンを叩きながら歌うしーなちゃんから感じ取った。
そしてしーなちゃんが「進め!!進め!!」といって長渕剛を降臨させ迎えた「国歌斉唱"兆楽"!!」。曲中ほぼずっとお客さんの上で歌い、天井にぶら下がろうとしたり、フロアの一番奥まで運んでもらったりと最後まで暴れまくりDAY1を締めくくった。

ここ半年、なにかと話題に上がることが多かった東京初期衝動。その度色々言われることもあったが、今日のライブを見ればしーなちゃんの居場所はSNSの海なんかじゃなく、ライブハウスのあのステージ上なことは少なくともこの日ライブに来ていた人たちには伝わったはずだ。


おまけ
実は、この日のライブ後にビンゴ大会があり自分も参加したわけだが、なんと景品が2個も当たった。もちろん当たって嬉しかったが、ここで運を使わなくていいのにとも思ってしまった…

まれちゃんの景品のイギリスのおみやげ
かなりクセが強い
これがサンリオの袋に入っていたのがまた面白かった
こちらはなおちゃんの景品
たまごっち風のストラップ
めちゃくちゃかわいい

セットリスト

1.(新曲)
2.高円寺ブス集合
3.ベイビー・ドント・クライ
4.恋セヨ乙女
5.愛のむきだし
6.マァルイツキ
7.Untitle(新曲)
8.トラブルメイカーガール
9.流星
10.世界の終わりと夜明け前
11.はないちもんめ
12.再生ボタン
13.ロックンロール

アンコール
1.エンドロール
2.兆楽

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