ドとレとミとファとソとラとシの音が出ない
体重と体脂肪率とBMIと体内年齢の表示がおかしい。長年使っている体重計がついに壊れてしまった。
気分はまさに、「クラリネットが壊れちゃった」状態。どの数字も前回値より増え過ぎていて、私は純粋に体重計の不具合なのだと思った。
だが、よく考えてみてほしい。あの歌で、クラリネットは壊れていないのだ。ただ演奏する子どもが上手に吹けないのを「クラリネットが壊れた」と思い込んでいるだけであって、楽器は壊れていないのである。
さぁ、もうお分りいただけただろうか。
体重計は、壊れていないのである。
「ちょっと、ちょっとこれ乗って!壊れてるでしょ?!」
Amazonで新しい体重計を検索しながら、私は旦那を召喚した。
今使っているのと同じものは廃盤になっていたため、同じ機能、同じサイズ感のものを探す。最近はスマホと連動して自動でアプリに記録してくれるものもあるらしい。
「シンプルなのでいいよね?4000円くらいの」「これ、壊れてないよ」「pardon?」
半年間体重計に乗るのを避けていた私と違って、旦那は定期的に体重測定をしていた。その彼によると、どの数値もいつもとほぼ変わらないというのだ。
「じゃあ、私のこの数字は全て...」「真実ですね」「でもこれ、3kgくらい増えてるんだけどまさかそんな...」「大丈夫大丈夫!新生児一人分程度じゃん!」
励ますつもりの旦那のその一言が、私に多大なるショックを与えた。3,200gで生まれた息子とほぼ同じ質量が、私の身体のどこかにずっとぶら下がっているのだ。
そんなわけで、ここ数日は起きている間ずっと食事制限や運動のことばかり考えている。noteに書く話題も他に思い付かないくらいだ。もう少し心と身体(筋肉痛)に余裕が出来たら、またじっくり長文記事でも書く時間を取りたい。
ちなみに、勢いでAmazonのショッピングカートに入れた新しい体重計は、そっとカートから削除した。
ApplePencil購入資金、もしくは息子に酢だこさん太郎を買い与える資金になります。