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UTOPIA

夏の終わりに、ライブDVDを一枚買う。
これは、三年続いている私の密かな恒例行事。
今年はMrs.GREEN APPLEの「UTOPIA」にした。

活動休止後、メンバーが2人減って以来初めてファンの前で歌ったライブ。
メイキング映像(練習、リハーサル風景)も収録されていて、3人がどんな思いでこのライブに臨んだのかが分かり、より一層ミセスが大好きになってしまった。
MCでも、言葉を詰まらせながら不安や感謝を精一杯伝えていて。失った寂しさや、どこか違う世界線にいるような気分(めちゃくちゃ分かる)、再スタートへの不安。などなど。
あぁ、なるほど、だからあの歌詞達が生まれたのか、とすごく腑に落ちた。

大森元基の作るメロディは、アップテンポで鼓舞してくれたり、そっと寄り添ってくれたり、メリハリが強いなと思う。
このライブのセットリストはとくにその上がり下がりがすごくて、曲の温度差で風邪引くんじゃない?という感じ。

プロジェクターの大画面でライブ会場気分


大森元基の書く歌詞は、特にバラードでは、やや抽象的で詩的なことが多い。
失恋ソングとか切ない片思いソング系とは全く違う。孤独や不安、喪失、挫折。誰もが持っている弱さに寄り添って、「今はそれでいいよ」「いつか笑顔になってほしいな」と、急かすことなく音楽を置いていってくれる印象。
もうね、号泣よ。号泣。
活動休止前(フェーズ1)最後の曲「Attitude」から始まった時点でまぁ泣くでしょ。
大大大好きな「嘘じゃないよ」でも泣くでしょ。
声が良いんだ。ちょっとアレンジ加えつつハイクオリティなライブをお送りしてくれるんだ。
表情も良い。照明の効果で影が落ちて、雰囲気最高。こういうのはやっぱりライブならではだなぁ。はぁ〜〜ライブ行きたい。

アップテンポな曲も当然最高。
私の大好きなCHEERS、ダンスホール、我逢人(がほうじん)、ニュー・マイ・ノーマルが入ってて歓喜した。
アンコールで我逢人歌われたら泣き崩れる自信ある。

本当は、再生始めたのが22時とかだったから数曲聴いて寝ようと思ったんだけど、最後まで駆け抜けてしまったよね。そうさせるだけの力がこのUTOPIAにある。最高でした。
また来年の夏、無事乗り越えたら別のライブDVDを買おう。

ApplePencil購入資金、もしくは息子に酢だこさん太郎を買い与える資金になります。