僕が楽しみにしているUMAたち!!

 本や映画などクリエイターが時間をかけてつくった作品を、時間をかけて味わうことが僕は好きだ。でも、僕も世間の多くの人と同じように、断片的なコンテンツをみることに時間の多くが盗られてしまっている。(取られているより盗られているがもっとも感覚に近い)しかし、その断片的なコンテンツを作る人の中から、次世代の才能は出てくる。その次世代の才能と、心を動かす作品を作り、「心に届ける」ことが、コルクのミッションだ。

 コルクでは、最近、新人のことをユーマと呼んでいる。 ユーマは「UMA」。未確認生命体からつけた、新人の総称のペンネームだ。ユーマとは、シン・ゴジラのように第2,第3形態と進化していき、最終的には「この人がいない世の中」は想像できないような、その人の登場以前・以後で歴史が変わってしまうような才能と定義している。その進化のきっかけを与えるのが、コルクのコミュニティプロデューサーたちだ。

 今回のコンテンツ会議では、これから進化していくとコルクが期待しているUMAを紹介する。そして、どこにUMAとしての片鱗を感じたのかも。

 一人目は、ダ・ヴィンチ恐山(品田遊)だ。彼のことはツイッターでみつけた。はじめは面白いことをつぶやく人という認識だった。仕事で疲れているところをクスッと笑わせてもらおうと思ってフォローしていた。

 でも、このツイートをみて、考えが変わった。この人は、小説を書ける!この描写力と感受性は、長文を書けるようになれば、最高に面白いものを書く。そう感じて、文筆家になる気などさらさらなかったダ・ヴィンチ・恐山さんに、小説を書くよう何度も口説いた。いきなり小説は無理だというから、宇宙兄弟のムックにエッセイなどを書いてもらったりして、しつこく、小説を書くように進めた。

その結果、『止まりだしたら走らない』という短編連作集を出すところまでいけた。

本人は、文筆業に興味を持つようになり、バーグハンバーグバーグで働きながら、個人活動の部分でコルクと一緒に作品作りをしている。

バーグでの仕事の代表的なのは、爆笑必死のバカ株だ。品田君が企画していたから、インベスターZもこの大胆な企画に許諾を出せた。

最近連載している短編『名称未設定ファイル』も抜群に面白い。こんな文章をかけるのは、品田遊しかいない!と思わせるような文章ばかりだ。彼はまだ1回しか進化していない。彼がここからあと、2、3回進化すると、世間を騒がす大ヒット作を書く作家になると考えている。そうなると、個性がある作家から、いるといないでは歴史が変わる作家になる。

もう一人は、森もり子。「返事をくれない彼氏を追い込むLINEスタンプ」を作った人だ。森さんのことも、ツイッターをいつも楽しみながら読んでいた。ある日、ふとプロフィールをみた。

「漫画を描いています。実は男性です。大丈夫です。」

 僕はてっきり森さんが女性だと思っていたから、これを読んでから、ツイッターの読み方が変わった。本当は女性だけど、プロフィールに男性と書いているのか?それとも、本当に男性なのか? ツイッターを読めば読むほど、分からなくなる。あまりにも気になりすぎて、「打ち合わせしましょう」と誘ってしまった。森さんが男性か女性かは、僕からは明かさない。読み込んでみて、想像してほしい。

 実際にお会いして、1時間近く会話をして、ビシビシと才能を感じた。感受性のモノサシの目盛りが、すごく細かいのだ。そういう人の描く物語は、人の心の奥深くまで届く。

 下で紹介する3つは、最近の森さんのツイートの中で、僕が好きなものだ。

 コルクと森さんは、最近、一緒に仕事をするようになった。

『大人のズル休み』。タイトルのつけ方にもセンスがある。

森さんは、まだ第2形態へと進化をしていない作家だと思っている。コルクと打ち合わせをしていく中で、どのように進化するのかを楽しみにしている。

 そして、3人目はつきはなこ。彼女は、「コルク×noteマンガコンテスト」で入選したのがきっかけで知り合った。入選作は「乙女の生きざま」

 非常にコマ割りがうまくて、内容が頭に入ってきやすかった。漫画家にとって重要なのは、コマ割りのリズムで、編集者はそれを作家に教えることがなかなかできない。いい呼吸の仕方を教えるようなもので、作家が日頃、どんなものを見てきて、他の作品のリズムをどう吸収してきたかの影響が大きいからだ。

 ただ、つきさんの場合は、ありがちな恋愛話をうまく描いてしまうところがあった。そこそこ読めるのだけど、グッとこない。作家が自分の心の奥底にある感情を語りださないと読者の心に届くものにはならない。それは大それたことである必要はない。どんな些細なことでもいい。本当に感じたことを語りだしたとき、作家の成長が始まる。

 下記のツイートは、つきはなこが自分の心をさらけだしはじめたきっかけのマンガだ。


 この投稿をきっかけに、つきさんがツイッターのあげるものがどんどん面白くなりだした。

 彼女もまだ第2形態へは進化していない。しかし、努力する才能がある。この1年間、彼女は、ずっと努力していた。僕は全ての才能の中で一番重要なのは、努力する才能だと思っている。努力を努力と思わず、楽しむ才能と言ってもいいかもしれない。

 僕はこの3人のツイートや時折、発表される作品を読むのいつも楽しみにしている。

 今年もコルク×noteのマンガコンテストを行っている。今年はお題があって、あなたの考える王道マンガ。よければ、応募してください。

 そして、僕のツイッターアカウントは@sadycorkです!フォローをよろしくお願いします。


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コルク佐渡島、note加藤のコンテンツ会議

コルク代表・佐渡島庸平、noteやcakesの運営会社ピースオブケイクの代表・加藤貞顕が、その週にふれたコンテンツについて書いていきます。毎週水曜日更新(予定)!

コメント3件

佐渡島 庸平様。

こんばんは。はじめまして、赤城 春輔(すみません。ペンネームで、本名ではございません。)と申し上げます。
9月のあべのハルカスでの佐渡島様のトークショーで拝聴し、沢山影響を受けてから、佐渡島様の本や貴社「コルク」のブログ等を拝読し、勉強をさせていただいています。
昨夜、テレビ番組の「プロフェッショナル 仕事の流儀」を拝観し、自己満足の趣味と仕事としてのプロ漫画家の違いや社会における在り方、作品を作り出すプロのクリエイターやその可能性や世界を広げる想い等、まだまだ自分の中で消化と理解の途中ですが、大変影響され、勉強と糧になりました。自分自身のクリエイターへの努力と道への覚悟もさらに強まりました。
貴社のホームページからこちらのサイトを知り、行動を始めました。
佐渡島様をはじめ、色んな方の言葉から色んな事を勉強させていただき、世界の人々に繋がれるクリエイターを目指したいと思います。
突然の長い言葉を大変申し訳ございません。
ずっとお礼を申し上げたかったです。誠にありがとうございます。 これからも、勉強させていただきたく、よろしくお願い申し上げます。

夜分に、大変失礼いたしました。

赤城 春輔
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