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適度な距離感、の話。

休職してから、よくラジオを聴くようになりました。家にいる時間は、テレビの垂れ流しはあまり好きではないので、ラジオを流して家事などの単純作業をするか、部屋で無音の中こうしてブログを書いたり調べ物や勉強をしたり。

ここ数日、新年度が始まったこともあり、ラジオへのお便りが「新年度、職場が変わりました」とか「クラスが変わりました」とか、環境変化に関するものが多いんですね。一番多いのが、職場の人間関係に関するお悩み相談。先輩とそりが合わない、とか、これまで仲良かったと思っていた人に陰で悪口を言われていた、とか。

そういう話を片手間ながらに聞いていると、人間関係って、ある程度の距離感をとることがとても大切だなぁ~と思います。

無駄に「グループ」を作らない。常に扉はオープンでいること、個でいること。去るものを追わない。「ひとり」であっても大丈夫な自分、でいること。これらって、そういう人間関係のトラブルに対する最大の防止策になると思っています。

私は幼いころから転勤族で「よそ者」感を味わうことが多かったり、いじめられて転校した経験もあって、「人間関係」や「環境」っていうめちゃくちゃ揺らぎやすくて脆いものに自分を委ねてしまったらすぐに崩れてしまう、ということを理解していました。そのおかげもあってか、無駄にグループを作るとか悪口を言うとか、そういう世界からは早めに脱出できていたので、あまり人間関係のトラブルに巻き込まれたことはなくて。好きだったら近づいて仲良くなればいいし、嫌いだと思ったら離れればいいし、好きなひとも嫌いなひともいなければ誰といてもいいし、ひとりでいてもいい。どれを選んだとしても、全ては自己責任。そんな感じで、あっさり生きていきたいなぁといつも思っています。笑 そのかわり、この人は大事だ、と思った友人・知人はめちゃくちゃ大切に想います。心から信頼できる大切な人ってたくさん出会うことはないし、こんな一匹狼スタイルの私に興味をもってくれるなんて、とても嬉しいから。笑

逆に、そういうスタイルを貫きすぎた結果、「なんでも知っている友達」と言えるような相手がいないのかも、と思って悩んだ時期もありました。一時期「ニコイチ」って言葉が流行ったときありましたよね?(今もあるのかな?)2人で1人、みたいな。あぁいう存在がいないのかも、と。「みんな、自分のことを何でも知っている友達とか、何でも話せる友達とかって普通にいるものなのかなぁ」とか、地味に結構悩んでいました。そんなくだらないことで病んで、当時付き合っていた彼氏に「わたし、友達いないのかも・・・( ;∀;)」って泣いて電話したときもありました。(うざいな笑)時間と経験ってすごいもので、今となってはどうでもいい悩みになりました。「なんでも話せる」って、無理なのでは?と。笑 話したいときに話せばいいし、会いたいときに会えればいい。それくらいの、緩いけど、強い信頼がある関係で長く続けば、それが一番心地よいし、揺るぎないんじゃないかなぁ、と今では思います。自分なりの、人間関係のスタンスというか。結局、「寂しい」という感情って、誰かと一緒にいたとしても埋まらない。その「寂しさ」は自分自身の中から生まれているし、例えその場だけ誤魔化すことが出来たとしても、自分と向き合うことを避けて他人にどうにかしてもらうことは無理。今はそれがわかったので、とても楽になりました。

大した人生経験もないアラサーの私が、僭越ながら年下の方に言えることがあるとすれば、「自分を支配してくる人とは付き合わない方がいい」です。これは友人でも恋人でも、なんなら家族でも。「絶対こうしたほうがいいよ」とか「こうすべきだよ」「こうしてほしい」とか言ってくる人は、本当にこちらを想って言っているというよりかは、自分自身の価値観を元に支配したいと思っているか、故意でなくても支配してしまっている、ってことだと思っています。先日ツモリチサトのブランド事業が終了するというニュースを見聞きして久しぶりに思い出したのですが(笑)、むかーし付き合っていた彼氏に「ツモリチサトの服着てほしいんだけど」って言われたことあったんですね。当時の私はどちらかというとギャルっぽいものとかトレンドが好きなタイプだったので、方向が全く異なっていて。服装の希望を伝えてくる彼氏に、うーん、、、と少し冷めた気持ちを持ってしまったことを覚えています。ありのままの服装をしている自分を好きでいてほしかったんですね。その時は自分が若すぎて、「そっかぁ」「たしかにかわいいね」とか思ってもないのに言っていた気がする。笑 青いなぁ。今だったら「好きじゃないから着たくない」って一蹴してしまいそう。。。。笑 いろんな意味で、強くなりました。要は、適度な距離感って大事だなぁということです。友人も、恋人も、家族も。

いろんな大前提として、自分自身が、相手から「大切にしたい」「信頼できる」って思ってもらえる人間でいたい。だから、自分から好意を持った相手にはガンガンに好意を伝えて、貰う前に何かを与えられるようになりたいなぁって思います。これまでたくさん貰ってきたので、今度は与えられるように。すぐに差し出せるように。そんな心の蓄えを持った、しなやかな人になりたいものです。

Sae

「誰しもが生きやすい社会」をテーマに、論文を書きたいと思っています。いただいたサポートは、論文を書くための書籍購入費及び学費に使います:)必ず社会に還元します。