見出し画像

お、ねだん以上。

先日、友人に誘われて宝塚花組公演『花より男子』を観劇してきました。

宝塚で、はなだん???って感じですよね。私もそう思っていましたが、いざ観劇してみたら、あまりの「はなだん」っぷりに、見事に胸キュンさせられてしまいました。

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2019/hanayoridango/index.html

道明寺役の柚香 光さんのあまりに美しくて愛らしいこと。道明寺のわがままで、でも憎めないところが見事にハマっていて。宝塚って、こんなのありなんだ!?と思ったのでした。

私は観劇はわりと好きなのですが宝塚にはあまり明るくなくて。とっても久しぶりの宝塚だったのですが、本当に楽しませていただきました。ドラマの『花より男子』のドンピシャ世代なので、もう本当に面白くて面白くて・・・。

しかも、かなり前の話ですが私が小学生でいじめられていたころ、それを知った伯母から「いじめになんて負けるなよー!つくしちゃんみたいにね!」と言われたのをずっと覚えていて。そのころは『花より男子』のことを知らず漫画も読んだことなかったので、逆に「つくしちゃんってどんな子だろう」と、とても心に残って。そういった意味でも、『花より男子』って、青春時代を彩ったものでもあるし、私にとってとても大切な思い出深い作品なのです。そんなこんなで、とっても楽しませてもらったのでした。

以前、何かの本で「劇団として長いことご飯を食べていけているのは、宝塚歌劇団と劇団四季だけだ」みたいなことを、読んだことがあります。他にも有名だったり人気な劇団はありますが、長い歴史があって、しかもその劇団単体で常に興行が成り立っている、というのは確かにあまり多くない。

今回の宝塚『花より男子』はS席(良い方の席)で観劇したのですが、チケット代が7,800円でした。これって、ミュージカルにしては安い方なんですよね。ミュージカルに限らず、一定規模のキャパシティのある演劇では、お手事な価格。でも、音楽はしっかり生演奏だし、舞台装置や映像、演出はとっても豪華。演者の数もめちゃくちゃ多いです。こんなに豪華な舞台が、なぜこのお値段で、、、と思いました。興行主体として成り立っている宝塚歌劇団だからこそ、なんだろうなぁとも思ったり。

価格設定って、難しいですよね。もちろん興行をする側としては、稼げるだけ稼ぎたいはず。でも、ある程度目の肥えた観客って、「この舞台を作り上げるのにこれくらいの金額は必要だろうな」とか、逆に「この内容にしては高すぎだな」とか、なんとなくわかってしまう。

これくらい価値があるものなんですよ、というアピールにもなるし、逆に観客から納得してもらえなかったときには、信頼を裏切ることにもなる。値段から色々なものが透けて見えたりもする。

どんなビジネスでもきっと同じですね。このサービスに、この商品に、どのくらいの価値があるかっていうのは、売る側と買う側の納得感が必要で。いくら買ってほしくても、安値で買い叩かれては絶対ダメだし、逆に納得してもらえないようじゃ、それだけの魅力や価値がないっていうこと。その緊張感が、良いものを生み出したりもするんだろうなぁと思ったり。いくらサービス業でも、値段のつかない「サービス精神」みたいなものだけに頼っちゃだめなんですよね、売る方も買う方も。それこそ「お値段以上」だと思えるようなものを魅せられたら、絶対次も行こう!って思う。

今日も友人に誘われて、観劇に行ってきます。なんだか最近観劇の予定が多く、とっても楽しい。引っ張り出して誘ってくれる友人たちに、本当に感謝感謝です。楽しんできますね~!

Sae

「誰しもが生きやすい社会」をテーマに、論文を書きたいと思っています。いただいたサポートは、論文を書くための書籍購入費及び学費に使います:)必ず社会に還元します。