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肩の荷がおりて、そして背筋が伸びた日。 #note酒場

私は、「自己紹介」というものがめちゃくちゃ苦手だ。

転校するたびに。サークルに入るたびに。バイトの面接に行くたびに。就活のたびに。入社のたびに。合コンに行くたびに。仕事やプライベートで初めましての人に会うたびに。

「自己紹介」を求められ、特に面白いあだ名もなく、面白い特技や趣味もなく、かと言って全てを振り切るほどの天真爛漫さがあるわけでもなく、何の印象にも残らない自分がやりきれない瞬間を山ほど過ごしてきた。

会社に入ってからは、「自己紹介=部署名と入社年次と名前を言うこと」みたいな流れに気づき、ものすごく楽になったことを覚えている。そんな自己紹介はとてもつまらないから、早く終わってくれ〜といつも思っていたのだけど。

「何も面白いことを言えない自分」や「たいした特徴のない自分」をめちゃくちゃに自覚しているからこそ、私の中で「面白い人」は正義だった。面白い人は、素晴らしい。「つかめる人」はプロ。

どうでもいい話をすると、そんな理由もあって、私はお笑い芸人が大好きである。

初めて会う群衆の前で、一言二言発するだけで人を笑わせられるって、本当にすごい。だからなのか、コントより漫才が好き。「喋り」だけで笑わせられるから。そして漫才より、一発芸が好き。好きな芸人は?と聞かれたら、いっぱいいるけど「ゴー☆ジャス」と「FUJIWARAの原西」と答えている。二番手が、「流れ星」のちゅうえいかなー。一発芸を見せられると、5歳児のようにケタケタと笑ってしまう。アラサーが選ぶ「好きな芸人」ではないよな。笑 超くだらないラインナップでほんとごめん。(ちなみに、フジモンが真似するゴー☆ジャスも好き。)

話を戻すと、、そんな自分だからこそ、初めましての社交場はとても苦手。合コンも超苦手。仕事の場だったら、相手の求めていることをするだけだから何となくできるけど、完全プライベートになると、ほんと苦手。立食パーティーとか、「居場所が決まっていない会」は特にそう。

たくさんの人がいる中で、どうやって自分を認識してもらえればいいのか、わからない。話しかけたところで、どんなトピックで相手を惹きつければいいのかわからない。自分が話している間、相手が興味を持ってくれているかを気にしすぎてしまう。相手がつまらなそうな顔をしていると、マジのマジで申し訳なくなる。

そんなこんなで、超苦手な場所であるはずの「大人数の社交場」であり「全員が初対面」であり「居場所が決まっていない飲み会」であるnote酒場に行ってきた。noteを書く人が300人くらい集まる壮大なオフ会みたいなもの。

昼の部、中休み企画、夜の部があって、昼の部にも夜の部にも会いたい人がたくさんいたから、両方行くことにした。そして中休みが手持ち無沙汰になるのも不安だったので、中休みの企画にも参加することにした。

そして、大きな勘違いをして中休みのプレゼン企画に応募してしまった。(大体の参加者の人がプレゼンするものだと思っていた。本気で。蓋を開けたらたったの11人。やばすぎ。)前日に運営の方から「プレゼン資料、用意されてますか?」ってDMが来て、本気で事の重大さに気づいて必死でプレゼン資料作った・・・。

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この場を借りてお礼。
きいてくださった方、プレゼン前やプレゼン後にあたたかい言葉をかけてくださった方、本当にありがとうございました!プレゼン前に緊張しすぎて「はぁ、プレゼンしなきゃ・・・」って渋い顔をしてたら、げんちゃんに「自分で申し込んだんでしょ?笑」って言われたのがジワった。そうです自分で申し込んだんです。

後から聞いたら、5分のところを10分も喋っていたらしくマジで申し訳なかったです。そんなに喋ったつもりありませんでした。司会の方の「あと1分です」もマジで聞こえなかったです。私の耳ヤバイ。もういい大人なので、ちゃんとせめて時間通りにプレゼンできるように精進します。。。
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話を戻して。
そんな苦手すぎるはずのnote酒場は、一回も「帰りたい」「いなくなりたい」と思わない場所だった。奇跡。

ちゃんと疲れはしたけれど、自分を消耗した疲れではなく、やりきった疲れだった。

何でだろうと考えると、「noteを書いている」ということとか「書くことが好きであること」っていう共通点があるというのはもちろんだけど、それ以上に「自己紹介をしなくてよかったから」だと思う。

自己紹介をしなくていい。「面白いことを言える人」になろうとしなくてもいい。noteの交換だけできれば、それで十分。それが、とっても心地よかった。書いててよかった〜と思った。私が毎日何気なく書いてたnote、ここで役に立つとは!と。やるじゃん、私のnote。ありがとう、私のnote。マジで助かった。

ご挨拶した方のお名前を挙げだしたらキリがないから全員分はどうにも書けないのだけれど、お二人だけどうしても感謝を伝えたいので、書く。

ありのすさん。
私がnoteを始めて数日くらいで、フォロワー5人くらいの私をなぜか見つけてくれて、そして初めてコメントをくれた人。書いてよかったと初めて思わせてくれた人。忘れられない、感謝し続ける人。今回も、会場についた私を一番最初に発見してくださった人。優しさと強さを感じる人。これからもずっと、大好きな人。またゆっくりお話しできる機会がありますように。(いや、作る。いつまでも他力本願ではいられん。)

ちゃこさん。
いつからか、私のnoteに「スキ」をくれるようになって、覗きに行ったらとても素敵なエッセイを書く方だった。いつからか、ツイッターでも絡んでくれるようになって、その気さくさと波長の合う感じがめちゃくちゃ嬉しかった。今回お会いしたら、想像以上に素敵な方で惚れた。1歳違いのお姉さんが出来たみたいで、嬉しかった。私が、ご挨拶する方に名刺がわりに渡そうと作った大量の「執筆の必需品セット(めぐリズムのアイマスク+甘いもの)」を見て、「これ、必死で配り歩かんと、なくならんよ!笑」と笑いながらハッパかけてくれた人。本当のお姉ちゃんみたいだった。最高の包容力。これからもずっと、お姉ちゃんでいてください。

お二人は、私にとってちょっと異次元に特別な人だったから紹介させてもらいました。

他にもたっくさん大好きな人たちにお会いできて、本当に嬉しかった。一人一人挙げられなくてごめんなさい。そこの嬉しさや愛情に、差はありません。

自分の書くものを、見知らぬどこかの人たちが本当に読んでくれているんだ、という実感を得られたことは、本当にうれしかった。

そして、そんな皆さんと自分を繋いでくれた「自分のnote」「これまで書いてきた自分」を真正面から肯定出来たこと。それが、一番の収穫でした。無駄じゃなかった、と思えた。なんだか、背筋が伸びた思いです。

この思いをバネにして、私はどこまでも「リアルの世界」をアップデートし続けることを目標に頑張ります。ネットは、リアルにつながっている。ネットの中に居場所を作ろうと頑張らなくても、ネットを使って、リアルの自分を幸せにすることもできる。そう信じてる。

最後に、note酒場を企画・運営してくださったスタッフの皆さん、素敵な場を用意してくださって本当に感謝しています。こんな大規模なイベントの運営、とっても大変だったことだろうとお察しします。心から、ありがとうございました。

また明日から、通常運転。リアルなエッセイをお届けします。

Sae

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「誰しもが生きやすい社会」をテーマに、論文を書きたいと思っています。いただいたサポートは、論文を書くための書籍購入費及び学費に使います:)必ず社会に還元します。