異国のアーティストが、日本の地で、日本語で、パフォーマンスをし、軽快なトークでファンの笑いを誘う。これって、なんだか最近麻痺してきている気がするけれど、本当に本当に、すごいことじゃないですか・・・？

昨日、幕張メッセ国際展示場で行われた、韓国アーティスト・ジュンスのジャパンツアー初日に行ってきました！ツアータイトルは『2019 WAY BACK XIA TOUR CONCERT in JAPAN』。

ジュンスは、言わずと知れた超人気韓国アーティストである「東方神起」のメンバーとしてデビューし、紆余曲折を経て東方神起を脱退。その後、JYJという３人組グループで活動したり、ジュンスとしてソロで活動しているお方です。韓国では、圧倒的な歌唱力・表現力を武器にミュージカル俳優としてもとてつもない人気を誇ってるそう。
（東方神起としてデビューしてからJYJ、ソロになるまでの紆余曲折については、ずっと応援しているファンの皆さんにとってはとても複雑な思いもあることだろうと察しますし、いくつかの悲しいことは、ジュンスの魅力を語るうえで必ずしも必要ではないと思うので、特に書きません。ご了承ください。）

韓国エンタメに詳しくなくとも、東方神起が５人組として日本でデビューして人気を博したことはご存知な方も多いと思います。私は元々、『シュリ』『ブラザーフッド』『私の頭の中の消しゴム』など、韓国映画にハマったことから韓国の文化に興味を持ち、足繁く韓国に通い、映画だけでなく音楽、食、美容、ファッション、あらゆるものに惹かれていきました。今日本で大人気のTWICEやEXO、BTSなどが出てくるずーっと前の話です。韓国文化が好きすぎて、大学時代には短期留学に行ったほどでした。ちなみに、好きな韓国俳優はチョン・ウソンさん。好きな韓国アーティストは、JYJの３人と、BoAさん、少女時代、BIGBANG、SHINeeです。

東方神起との出会いは、日本でデビューして間もない頃に出演していたa-nationの映像をたまたまWOWOWで観たことがきっかけ。あまりの見た目の麗しさと、何と言ってもダンスが上手い！歌が上手い！とにかくパフォーマンスのクオリティの高さに度肝を抜かれて、毎日リピート再生していました。本当に、衝撃を受けたのを覚えています。

そこからCDも買って、出演番組も観て応援していましたが、残念なことに5人の東方神起であった間に、生でパフォーマンスをみることはできませんでした。その後、JYJとして日本に戻ってきてくれて、初めてジュンスのパフォーマンスを生で観ることができました。（たしか、両国国技館でのライブだったかな？）本当に素晴らしかった。言葉に尽くせぬ、歌唱力。

そして、しばらく時が経ち、ジュンスは２年間の兵役へ。昨年の11月に兵役期間を終え、たった4ヶ月しか経っていない今回、すぐに日本ツアーに来てくれたのです。これは行きたい・・・！と思い、昨日参戦してきた、というわけです。（前置きが長すぎた・・・）

正直、ジュンスとしてのソロの活動は、そこまで追えていなくて。ジュンスのソロの曲もあまり予習する余裕もなく、少し罪悪感を抱えながらの参戦でした。「ジュンスのファンです」なんて、長らくファンの皆さんの前ではおこがましすぎて言えませんが、東方神起時代からジュンスの歌声がただただ好き、という気持ちはありますので、どうかご容赦くださいね。

肝心のコンサートのお話。
（※セットリストそのものは載せませんが、楽しかったことはざっくりと書きますので、完全に情報をシャットアウトしたい方はここでそっと閉じていただき、観たあとにまたご覧くださいませ・・！）

とにかく、歌唱力が素晴らしい。もちろんダンスもものすごいキレで素晴らしいのですが、特筆すべきは歌唱力、表現力かと。。本当に言葉に尽くせない、魅力があるんですよね。これは日本も洋楽も全部含めて、こんなに歌声が心に響く方ってなかなかいないんじゃないかな、と本気で思います。本当にたくさんの人に、聴いてほしい。昨日は、東方神起時代の曲も披露してくれたり、J-POPのカバーもしてくれたり、良い意味でファン泣かせなセトリでした。。。素晴らしきかな( ;∀;)久しぶりに東方神起の歌を聴けて、胸にじーんとくるものがありました。むかーし、学生だった自分がa-nationの映像で一目惚れしたときを思い出したよ。

そして、ファンの間では恒例らしい「ジュンスタイム」。ジュンスが、会場のファンとコミュニケーションを取りながら、様々なリクエスト（というか無茶ぶり）に応えていくコーナー。素晴らしいほどのファンサービスがさく裂で、韓国で大人気だったミュージカル「エリザベート」の曲をアカペラで披露してくれたり、ジュンスの曲のダンス教室をやってくれたり。とにかく、何でもどこでも対応できちゃう歌唱力・パフォーマンス力と、たった一人で！会場の大勢のファンを巻き込みながら楽しいコーナーにして盛り上げていくコミュ力・サービス精神・タレント性・人柄の良さに、ただただ驚き、感激したのです。ふつうに、めちゃくちゃ面白かった。笑　もはや漫談でした。笑

MCでは、たびたび「すっかり日本語が下手になってしまった」と苦戦していたジュンスですが、一切通訳も使わず、一生懸命に日本語でファンの皆さんとコミュニケーションをとる姿勢とか、時には会場のファンに「これって何て言えばいいの？」「あってる？」と巻き込みながら一緒に作り上げていって、どうにかして自分の言葉で日本のファンに気持ちを伝えようとする姿勢とか、本当に素晴らしいな、と。その真摯で飾らない姿に、めちゃくちゃ感動してしまいました。苦手、といいながら、全然喋れてるじゃん、ジュンス(/_;)と思いながら。結局、MCもパフォーマンスも含めてトータル３時間の、お腹一杯、大満足のライブでした。

今では韓国アーティストが日本の番組に出演したり、日本語で歌を歌ったりMCをしたりっていうことが当然のようになっていますが、これって本当にすごいことだと思うのです。そのパイオニアが、BoAさんだったり、東方神起だったりするんですよね。韓国のアーティストは本当にストイックに英才教育を受けていて、最初から海外での活動を視野に入れて何年もかけてデビューの準備をするから、日本語だけでなく英語も堪能で。パフォーマンスだけじゃなくて、その土地、その国に受け入れてもらおうとする努力って、なんかもう文句なしに、すごいなって尊敬します。

それから、韓国のアーティストや俳優さんの魅力は、「とにかくファンを楽しませる」というサービス精神と、ファンへの感謝や気持ちを「しっかり言葉にして伝える」ことだと思います。ファンから求められることに一生懸命応えるし、面白いこともたっくさん準備してくれたり話してくれたりして、とにかくその場を笑顔でいっぱいにさせる。で、ファンに対して感謝している、ということを、しっかりと言葉にして、本当に何度も何度もしつこいくらいに「感謝しています」「ファンの皆さんを愛しています」「待っていてくれてありがとう」「愛をくれてありがとう」って言うんですね。これって、たくさんの芸能人の皆さんが心の中で思っていることだと思うのですが、それをここまで、はっきりと言葉にして、真っすぐにファンに伝えていることってなかなかない気がするし、だからこそファンの皆さんは喜ぶんだなぁと思います。私自身もあらためて「言葉の力」を感じたりして。

私ももちろん胸がじーんとしたし、何より、会場のファンの皆さんがとにかく満面の笑顔を見せていて、喜んでいて。「あぁ、ファンを幸せにするって、こういうことなんだなぁ。ジュンスの力や想いが、ちゃんとしっかりファンの皆さんに届いているんだなぁ。」と確信することができて、それがすごく嬉しかったし、その空間に何だか感激してしまいました。（誰目線だよ。笑）

異国で活動するって、きっと並大抵の努力じゃできないこと。語学の勉強も、パフォーマンスの準備も、ファンとのコミュニケーションも。しかも、２年間の兵役という、ある意味空白の時間を経た直後のライブ。それなのに、こんなに素晴らしいパフォーマンス、サービス精神を見せてもらえて、感無量でした。なんだか、私も、がんばろう！色んな可能性を、夢を見て、努力しよう！と、励まされました。これぞ「パワーをもらえた」というやつですね。私も英語を話すとき、日本語で何かを話すとき、恐縮なんかしてないで、もっともっと「伝えたい」という気持ちをもって堂々と話してみよう！と思えたよ。たくさんのパワーをありがとう、ジュンス！！

・・・・と、読み手を放置してすっかり熱くなってしまいました（汗）
ずっとジュンスに会えることを待ちわびていたファンの皆さんはもっともっと感動されたのでしょう。そんな方の感想も、是非聞いてみたいなぁと思いました(^O^)
あと、隣の席にいらっしゃった方、初めて参戦の私にとても気さくに話しかけてくださって。とても嬉しかったです、ありがとうございました(^O^)素敵なファンの方たちばかり。

まだまだツアーは始まったばかりなので、もしご興味ある方はぜひチケットチェックしてみてください。

画像は、JYJの公式HP、公式LINEからお借りしました。

Sae