出来るようになった事よりも、しなくなったことを愛おしむ気持ち。

2015年2月に男の子を産んで、はや10ヶ月が過ぎた。
保活や仕事との両立、弱った体力の回復(とそれを待たないうちの妊娠)で、はじめての育児はなかなか壮絶だった。

私は他の子どもを育てたことはないし、周りに小さな子どもを見てきてもいないから、自分の子どもが相対的にどんな性格なのかわからない。でも保育園の先生や通っている病院の先生に聞く限り、ぐずらなくて愛想が良くてたくさん寝てたくさん食べ、いわゆる「育てやすい」ほうの子どもなんだろうと思う。そして私は体力こそ人並みだが、精神力と根性は割とある方だと思っていた(100キロハイクも5年間出て完歩したし、パッカーだったし)。それでも、だ。世の中の子育て中の人が抱える困難を、自分がやってみて初めて体感できたと思う。

子どもはいつのまにか、ぷにぷにの小さな人から、むちむちの小さな人になった。

私はといえば、子どもがなった病気はもれなくもらった。
たとえば手足口病。
小さな子どもだけがなるものだとおもったら大間違いで、私まで足の裏に湿疹ができて、歩く度に痛かったし、熱もでて、何ヶ月から前も予定されていた海外調査団の同行通訳の仕事を午前中で早退することになってしまった。ちょうどそのころ第二子妊娠も分かって、初期悪阻で体調も悪かったこともあり、個人的な事情で責任ある仕事を放棄してしまったことにひどく申し訳なくなる気持ちと同時に、こういうことをこれからきっとたくさん経験しなければいけないのだ、と実感した。

貰ったなかでも一番辛かったのは、夏場にもらったノロウィルスだ。
旦那と避難先の実家全員で感染し、文字通り一家全滅だった。子どもはちょっとひよっとしたくらいで、吐きながらもよくミルクを飲み、ニコニコしていたのだけが救いだった。

仕事を自分の想い通りできるというのは贅沢なことだ。

健康な身体があり、私を拘束し、駆り立てるものがない。

仕事っていうのは、勿論お金を稼いで扶養する家族を生かすために必要なことだけど、同時にものすごく自分勝手な営みだとも思う。想い通りに仕事できるっていうのは、とてつもなく幸せなことなんだ。

子どもは、ほんのちょっとのきっかけで、びっくりするほど色んなことをできるようになった。それを目撃できるのはとても嬉しいことなのだけど、同時にできるようになったことよりも、やらなくなってしまったことを恋しく思う。

たとえば。

「あーふうぅ」というため息のような吐息。
お腹をつけて手足を 飛行機ぶーん!のポーズ。
口をふくらませて、ぶーっと息とつばを飛ばす顔。
おかっこまりしたまま、びよんびよんと飛び跳ねる。

いつのまにか成長していて、一時期やっていた「なにそれ!」っていう動きを、いつのまにかしなくなること。それをすごく懐かしく恋しく思う。


以下は記録。

2015年の育児(というかほぼ子どもがなった病気の)記録
1月 仕事納め、通勤で死ぬ
2月 入院&出産
3月 とにかく寝れないし思っていたよりもひ弱すぎるように見える子どもと一緒にいて、一日の終わりがよくわからないまま日々が過ぎ、この月の記憶が全くない。
4月 保育園にちょっとずつ通い始める。私新学期開始。はじめての予防接種で熱
5月 中耳炎
6月 結膜炎
7月 同時多発ノロ、手足口病
8月 RSウィルス、気管支炎(+第二子妊娠発覚)
9月 離乳食本格開始→夜突然の熱
10月 突発性発疹
11月 ウィルス性発疹+熱、風邪(鼻水から来る咳)
12月 子ども消化不良(+親がウィルス性胃腸炎)

集団生活をしているので流行病は仕方ないけれど、皮膚が弱くて小さいものも含めて肌トラブルで5、6回は小児科&皮膚科に行き、鼻風邪も何度もひいた。耳鼻咽頭科はいつも混んでいて、子どもは嫌がって毎回この世の終わりみたいに泣いた。これに生まれつきの内蔵系の病気で1、2ヶ月に産まれた大学病院に通っている。どんなに体調が悪くても、食欲が落ちることは殆どなく、こっちが困るほどぐずることもない。2016年の目標は、なるべく病気にさせないこと(限度があるけど)。そして親が貰わないこと。こっちは努力でどうにかなる。

2015年発達の記録

4ヶ月と9日 寝返り
6ヶ月 ずりハイ完成
6ヶ月と20日 一人座り
7ヶ月前半 つかまり立ち、ハイハイ完成
7ヶ月後半 つたい歩き
8ヶ月 正座+びょんびょん、段差登れる、まっすぐつかまり立ち
9ヶ月8日 立つ
10ヶ月 「ちょうだい」マスター
10ヶ月と10日 5、6歩、歩く
10ヶ月前半 「ばいばい」「はーい!」スプーン食べ

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saereal

ライフとワークに関する徒然ノート

働く女性研究者が妊娠・出産・子育てと仕事について考えていることを書いています。
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