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「夢は叶う」と言う安室奈美恵とミッキーマウス

今日の『世界の果てまでイッテQ』は、本当に素晴らしかった。小学5年生から安室奈美恵さんの大ファンだったイモトアヤコさんの元へ、本物の安室さんがサプライズで登場する……というものだ。

詳細は省くけれど、イモトさんが安室さんを前にして「夢って叶うんですね」というようなこと(うろ覚えですみません)を言ったあと、安室さんははっきりとこう言ってくれた。

「夢は叶います」。

なんと勇気のでる言葉だろうか。
わたしは正直安室さんに詳しくはないのだけれど、それでも彼女が夢を叶え続けた人なのはわかる。だからあんなに愛されて、あんなに多くの人のヒーローでいられる。そうやって夢を叶え続ける人が、「夢は叶います」と迷いなくはっきりと言ってくれることの素晴らしさ。

夢を与える人になるには、夢を見なければいけない。
大人はもっと、もっともっと、夢を見よう。そうして夢を叶えて、「夢は叶うよ」とあとに続く人たちに言わなければいけない。そんなことを思った。


ちょっと話が膨らむけれど、わたしはディズニーランドが大好きで子どものころからよく行っている。

ミッキーマウスがよく言っている言葉を思い出して欲しい。

「夢は叶うよ」

少しくぐもった、高い声で言う。続けて、彼特有の明るく弾む声で「ハハッ」と笑う。言うだけではない。「夢は叶う」、「Dream come true」。こんな言葉は、ディズニーランドで頻繁に目にするだろう。

昔はあの言葉たちを「教科書的だ」と思っていた。

優等生的発言というか、夢物語というか、いや、教育的というべきか。にこやかなキャラクターがなんだか良いこと言ってんな〜、という感じ。正直、誰しも思うはずだ。「はいはい、わかったわかった」ってね。

でも大人になって、ミッキーマウスがあの言葉を発してくれることの素晴らしさに徐々に気づくようになった。

ディズニーランドは、間違いなくウォルトディズニーの夢だった。
大人と子どもが一緒に楽しめる遊園地を作れないか? ウォルトはそう考え、ディズニーランドを作ったのだから。……と、文章にしてみればたった2文で済んでしまう話だけれど、たとえば友人が、たとえば家族が、遊園地が子どもだけのものだった時代に「大人と子どもが楽しめる遊園地を作る」と言い出したら、どう思うだろう?

夢物語だ、とてもじゃないけど無理だ。

そう思ったって、仕方がない。けれど、できた。もちろん多くの人の助けがあってだが、実際に彼の夢は現実に溢れ出し、形を作り、今なお多くの大人と子どもを楽しませている。

ディズニーランドは紛れもなく、彼の”夢”そのものだ。まさにその場所で、彼の夢から生まれたミッキーマウスが、遊びにきている人たちに向かって「夢は叶うよ」と言ってくれることの説得力よ。

ミッキーマウスがそういう横で「はいはい、わかったわかった」と笑っている人だって、今まさにウォルトの夢の中にいる。彼がいつか描いた夢の中に、立っている。そうしてミッキーが、アトラクションが、ショップが、木が、スタッフが、その場所たち全部が語りかける。「夢は叶うよ、だって今、あなたは彼の夢の中にいるじゃない」。

ディズニーランドへ行くたび、何度でも勇気が湧く。
すべてがうまくいかなくなって、何もかも投げやりになりそうな時に何度でも思い出す。そうだ、夢は叶うんだったと。

かくいうわたしも、幼い頃にディズニーランドに行き、夢を見た。いつかここで働きたい。その後、東京から福岡、山口へと転校を繰り返し、好きな人も将来の夢も変わったけれど、その夢だけは変わらなかった。わたしは大学進学と同時に上京し、ディズニーランドでアルバイトをした。ウォルトの夢が、わたしに夢を見せてくれた。その延長で、わたしは今東京にいる。あの夢がなければ、わたしはずっと山口にいたかもしれない。

(ちょっと熱くなりすぎてしまったけれど……)

夢を叶えた人は、何度でも「夢は叶うよ」と言って欲しい。

時にひねくれた人が成功者に向かって「成功している人が語るサクセスストーリーを聞いても、『どうせ成功したから言えるんだろう』と思って響きません」と言う。じゃあ、誰が「夢は叶う」と言えばいい? 彼らが言わなくて、誰が夢を見れる? 夢は現実逃避のために見るものじゃない。現実をより素晴らしいものにするために、前に進むために見るものだ。叶えた人の話を聞かなくて、何が夢だ。それに向かって努力をしなくて、何が「響きません」だ。

わたしも、この先もずっと夢を見たい。そうして夢は叶うって言いたい。そうしてまた誰かが夢を見て、何かを叶えようと走り出して欲しい。

安室奈美恵さんを前に「これからも仕事を頑張れる」と泣いていたイモトさんを見て、夢を与えたり夢を見たりすることって本当に素晴らしいと思った人がきっといたはず。

わたしも小さなものでも良いから、誰かに夢を与える人になりたい。だからいっぱい、夢を見よう。大人たちこそ、夢を見よう。

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