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子どもを洋画ヲタクにさせない5つの方法 #サガコラム

はい、洋画ヲタク歴二十云年のsagakoです。
あなたはこのクリスマスに、我が子、もしくは親戚の子と、まさか洋画をみようなんてしていませんか?それは危険です!

幼い時の影響で、好きな俳優はエディ・マーフィだとか言い始めたり、一日中映画をみたり、イントロだけで映画のBGMを当てられるようになったり、トムハ・トムヒなどとトムトム言い始めるかもしれません!(最高だぜ)

というわけで、幼児期より濃厚な洋画鑑賞を重ねたSさんの症例をみながら、我が子を洋画ヲタにさせないポイントを見ていきましょう。


①手の届く所に洋画を置かない。

はい、これは基本ですが重要なポイントです。
Sさんは幼少期、WOWOWに契約していて映画を録画するのが趣味、という素敵な叔父さんがいました。
さらには、近くにTSUTAYAがあり、100円の旧作レンタルをしまくる。
さらにさらに近くの大型図書館で、古い映画をみまくる、ということを繰り返していました。これはよくない。

しかし現在はNetflix、hulu、amazon primeでいつでもどこでも好きなだけ映画がみれます。なかなか難しいですね。

②映画館に連れて行かない。

ここは、重要なポイントです。
映画館とは、電波の届かない密室空間で、映画と一時間以上向き合うことになります。集中してみるので、うっかり好きになる確率が非常に高い。
特に近年の洋画、アクション、SF系は映像技術が上がっており、大人でさえド肝をぬいていきます。

Sさんの場合、最古の洋画体験は、『ベイブ』『メン・イン・ブラック』です。
セーラームーンかモスラの映画を観に行き、その帰りにみました。幼稚園だか小学1年生だったかの私を、連れて行った父のせいですね。

『ベイブ』で強烈に記憶に残っているのは、雨にうたれてかわいそうなベイブ(しゃべる)。

『メン・イン・ブラック』砂糖水をがぶがぶ飲む、気持ち悪い動きをして顔の皮が伸びる男(演技と演出がうますぎた)。めっちゃ気持ち悪い、スズメバチ。

金のかかった圧倒的映像技術、マーケティングで計算され尽くされたストーリーは大人も子どもも惹きつけてしまいます。

③繰り返し同じ映画を観ない。

ここも大切です。
子どもって一つはまると同じ映像を繰り返し見たりしませんか? 最初は興味なさそうにしていた洋画も、繰り返しみてしまい、面白さに気づいて好きになってしまうかもしれません。

幼きSさんも同じでした。
叔父さんがくれる大量の洋画ビデオを捨てるだけでは、回避になりません。
地上波の洋画を避ける必要があります。

幼きSさんの住まいは、首都圏でした。
つまり、テレ東が映る場所です。

このため、「木曜洋画劇場→金曜ロードショー→土曜プレミアム→日曜洋画劇場」をみるというマラソンが成立します。これを幼少時に体得し、少なくとも高校卒業までは毎週欠かさず実施しました。

地上波で繰り返し出てきて、しかもシリーズものだったりする作品は、この現象と合わさりさらに危険度を増していきます。

例えば下記は、その典型的な例。
『ダイ・ハード』『バック・トゥ・ザ・フューチャー 』『プレデター』『エイリアン』『沈黙シリーズ』『ポリスアカデミー』『ビバリーヒルズ・コップ』『オーシャンズ』『ホームアローン』『ジュラシックパーク』『ハムナプトラ』『ターミネーター』

④吹き替えでみてはいけない。

見落としがちですが、ここも危険です。
洋画って字幕で観るには漢字がたくさんあったり、意図がよく読み取れなかったり難しいですね。
しかも、海外の俳優は大抵低い声で、違いがよくわかりません。

しかし吹き替え洋画だと、特徴ある魅力的声優が吹き替えをつとめ、わかりやすいで、面白さを伝えてしまうのです。

Sさんの場合も同じく、大げさなセリフ、声ですぐに俳優を覚えてしまいました。
 ・ジャッキー・チェン(石丸博也)
 ・エディー・マーフィ(下条アトム/山寺宏一)
 ・スディーヴン・セガール(大塚明夫)
 ・アーノルド・シュワルツェネッガー(玄田哲章)
 ・メル・ギブソン(磯部 勉)
 ・ブルース・ウィリス(野沢 那智)
どの俳優も大変特徴的な声優(もしくは俳優)が当てられています。
加えて吹き替えにすると面白いセリフもついてきて、子どもなら真似しちゃいますよね。
「地獄に落ちろベイベー」
「天国いきは約束するぜ」
「チクショウッ!」
「くそったれ」
「ホントに撃ちやがった!」
「ママに誓うか?」
ちなみにSさんが最初に覚えた声優の名前は、「大塚明夫」「大塚芳忠」「野沢那智」だったとのことです。

⑤名作を観てはいけない

正直、ここさえおさえれば洋画ヲタクになる確率はぐっとさがります。
いいですが、絶対に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観てはいけません。絶対に絶対みちゃだめだぞ?絶対だ。おすなよ?おすなよ?

この手の名作は音楽、ファッション、映像効果が素晴らしく、ストーリーは大まかでも分かりやすく面白いです。ひじょーーーに危険です。
それでは、子どもとみてはいけない、危険な映画をいくつかリストアップしてお別れしましょう。さよなら、さよなら、さよなら。

①ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

ジャケットでなんかおっさんがポーズ決めてる、と思ったでしょう?
罠です。
このおっさんは、とーーっても面白いおっさんです。若き日のロビン・ウィリアムズと、セクシーイケメンを合体させたような人です。

さらにこのアライグマ、この木。子どもの興味をひくルックスをしたうえ、非常に愛らしい性格をしています。一発で好きになるでしょう。ポプテピピックでもパロディにされていましたね。
さらに、この映画の一番の危険ポイントですが、音楽が素晴らしい。洋画ヲタク兼洋楽ヲタクになるという二重の危険をはらんでいます。絶対にみちゃだめだぞ、おすなよ、おすなよ?

②ジュマンジ

定番の罠ですね。
さっきロビン・ウィリアムズの話をして思い出しました。
映像効果のすばらしさと、スリル。そして子役も登場するので、お子さんは自分を投影しながら見ることが可能です。
この映画の良くないところは、これ一本で完結しているように見せかけて、同じ原作者の別作品まで見てしまうところです。
ザスーラもいいぞ。おすなよ、おすなよ?

③グレムリン1~2

定番の罠ですね。
わかりますよね、この愛らしいキュートな外面。すーーーーぐ好きになっちゃいます。しかもこいつ、なかなか温厚な性格で普通に欲しいです。
ただ、このキュートな謎の生命体の名前は、モグワイであってグレムリンではありません。グラムリンとは……ネタばれになっちゃうかな?
とにかくキュートな生き物を飼い始めた飼い主と、ルールを守らず育てなかったらどうなるのかという教訓めいたはなし?です。
続編もあるぞ?おすなよ、おすなよ?

④ゴーストバスターズ1~2+1

罠っすわ~、完全な見え透いた罠っすわ~~
「テレテンテテテ~レ♪テレテンテテテ~レ♪ゴーストバスターズ♪」でおなじみのゴーストバスターズ。今でも時々ロゴのついたTシャツをきている人を見かけます。
個人的にはホテルにいた、めっちゃ食べているゴーストとか好きなんですが、やっぱり一番はマシュマロマン登場シーンでしょうか。
あのシーン前後のお惚け具合といい、最高ですね。
2もあるし、確実にはまります。ゲームもあるぞ
ただし同じゴーストモノでも、『キャスパー』と間違えないように。キャスパーもかなり面白いから、絶対みちゃだめです。おすなよ?おすなよ?

⑤メン・イン・ブラック1~3+1

はい、こちらは大人向けと思われいるようですが、十分子ども向けの罠です。
子どもにウケる、変なやつがうようよいます。まず、宇宙人の造形が変。そして動きと、やっていることが変。好きになっちゃいますね。あと、パグ。
主役、ウィル・スミスのキレ具合もさることながら、トミー・リー・ジョーンズの無茶苦茶感が癖になります。
ところどころ子どもの好きそうなバカを、仕込んでくるのが憎い。
2もいいけど、3の音楽もやばいよね!サングラスを欲しがる可能性があるので、注意。おすなよ?おすなよ?

⑥アダムス・ファミリー1~2

はい、罠です。
「デデデデン♪デデデデン♪」でおなじみのアダムスファミリー。
なんだか、ゴシックな設定でお化けとか出るのかと思うでしょう?お化けはいませんが、変な人がいっぱい出てきます。
理不尽、変、面白い、気持ち悪いの連続です。子どもは変な奴好きですからね、すーーーぐ好きになっちゃいます。

個人的に一番危険だと感じているのが、「ヘスター(腐った)おじさん」。最初は割と常識の世界にいたおじさんですが、次第に本当にヘスターおじさん化してくるのは面白いですよね。
ちなみにこのおじさん、バックトゥーザフューチャーのドクと同じ俳優だって知ってた?おすなよ?おすなよ?


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