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ハンドメイドダイスをレジン液で作るキットのメリットデメリット

こんばんは、ハンドメイドダイス大好きサークル骰遊記さいゆうきのサガミハラです。
骰遊記さいゆうきでは、ゲームマーケット2023秋のエリア【B17】十華祭様で、ハンドメイドダイスをレジン液で作るキットを販売します。

自分はハンドメイドダイス沼に浸っています。
手作りさいころ、と訳してしまうとなーんか違う気もしますが…美しい多面体を生み出せるのに興奮するタイプの人になってしまいました。
今は加圧脱泡とリキッドコアダイスに執心しています。
視力がギリギリアウト気味ですが楽しいです。

さて、今回は「ハンドメイドダイスをレジン液で作るキット」でダイスを作るメリットデメリットを挙げたいと思います。
あくまで今回のキットで作る場合のお話です。

メリット

ダイスのセットを、好きな色で、好きな封入物を入れて作れる

デメリット

●工作難易度が初心者には高め
●バランス問題
●型に寿命がある

まずはメリット。
かっこいいかわいい好きな色のダイスが作れるということです。唯一にして最高のメリットです。
自分も諸先輩方の作例に憧れて色々と試すようになりました。
SNSで #dicemaking とか #handmadedice と検索すると垣間見られます。今挙げたリンク先の写真、だいたいみんなハンドメイドなんですよ?信じられます?
分野としては細いですが専業作家さんもいます。今回のゲムマでもあのダイス専門店で入荷してるやつ、あれあの作家さんのところのだ!みたいな。

対してデメリットですが色々挙げられますので1つずつ。

難易度高め
まず大きな難関として、レジン「液」は皮膚への長期接触により、種類にかかわらずアレルギーを発症する可能性があります。そのため、取り扱う場合は手袋や指サックなどの手指の保護、換気のよい環境(または防毒マスク)が必要となります。(※硬化前の液状体のレジンについてのみです。完全硬化していればアクセサリーなどで常用していても問題ありません)
また、UV-LEDレジンの場合は硬化用ライトができればほしい、エポキシレジンの方は(冬は特に)硬化時に時間がかかる、液をこぼしたりすると拭いても取れないので事前に何か敷いておいて…などの下準備とか。
私も含めて手芸初心者には、何かと難易度高く、失敗もあり得ます。
逆にレジン手芸や模型を嗜んでいる方にとっては、レジン流して固めて終わりでしょ?と言われるような易しい工作とも言えます。

バランス問題
何も封入物を入れずに、バリも歪みもなく完璧に作成できればバランス(出目の偏り)は問題ないはずなのですが、手作りという特性上どうしても気泡や封入物の位置などで厳密ではなくなってしまうと思います。
ダイスはゲームにおけるランダマイザでありそれ以上でも以下でもありません、という方には向かない商品だと思います。
この点ご理解いただけると幸いです。

●型に寿命がある
寿命、あります。シリコン型は消耗品です。作ったものを剥がして取り出す作業の中で表面が荒れ、徐々に次の作品に影響が出ます。
限界が来ると型の端っこや数字など、薄くて弱いところから壊れがちです。

赤丸は壊れた型のシリコンが噛んでいる箇所。よく見るとD12の表面も結構荒れています。

このキットのモールドですと、早ければ4回、頑張ると8回程度のショットで不具合が出ます(個人調べ)。
対策としてはレジン液を流す前に「シリコン離型剤」をスプレーする方法か、レジン液を流した後に型から取り出す際に隙間に手指消毒液を吹いてから揉んで、特に数字などの細かいところとダイス側を剥がしてから、無理せず取り出す方法で、型の寿命が少し伸ばせます。
型が壊れたけど新しいダイスが欲しい?それでは新しいのを買うか、自分でシリコンモールドを作りましょう。自作ダイス沼へようこそ。

メリットが絶対唯一のメリットなので簡素になってしまい、逆にデメリットいっぱい書いてしまったので、キット売る気がないように思われてしまったら悲しい。
初心者さんでも大丈夫なように手順書をnoteであとで公開しますし、おといあわせにも全力で対応しますので、手作りダイス、楽しいのでぜひ遊んでみて欲しいです。

あと何回かキット内容や作例について記事を書きたいと思います。引き続きどうぞよろしくお願いします。

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