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アイドルマスターシンデレラガールズと添い遂げる覚悟を決めた。回り回ってオタ活に没頭するおっさんの話

出会いから7年、個人的な転換期を迎えた"デレマス"との馴れ初め

アイマスよく知らんなーって人にも読めるようにしました。暇つぶし、歳をとったオタクの方よければお付き合いください。

筆者は色々なコンテンツを渡り歩き、その度推しを鞍替えしていく典型的な尻軽二次元オタクだが、その中でも例外的に長期で追いかけているコンテンツがある。それがバンダイナムコエンターテインメントとCygamesが開発・運営している『THE IDOLM@STER』シリーズの一つ、アイドルマスターシンデレラガールズ、通称デレマスだ。


デレマスはいわゆるアイドル育成ゲームで、その特徴は登場キャラクター190人という現代のコンテンツでは考えられないような人数を内包していること。
背景としてはデレマスがソーシャルゲームの走りであるMobageというプラットフォームにおいて、競合ゲームと差別化していく中で「とにかく色々なキャラを作って広く浅く課金してもらう」ということがあったと思う。(消費者目線での憶測)
数撃ちゃ当たる理論で考えれば効率的とも言えるが、一方問題もあり自分の推しがどれくらいの頻度でクローズアップされるかわからないという点がある。

これに関しては忖度なく言わせてもらうと、人気でイベントやライブなどに多く露出するキャラもいれば、未だに声がついていないキャラも存在する。
こちらも軽く背景を推測すると、総選挙で優劣を決め推しのために金を出すというAKB48が社会現象になっていた時代に始まったゲームというところもあり、
正直現代のコンテンツ志向とはかなり異なっていると思うし、X(旧Twitter)を見れば厳しい意見や所謂"お気持ち"は日夜誰かが嘆いてる。

※補足しておくと総選挙は実施こそあるものの、年々姿を変えているし、キャラクターの展開の仕方も近年はかわりつつあります

推しの躍進と迫る闇 2023年に至る道

私の推しに声がついたのは2019年の9月。当時声を実装するには、総選挙というユーザ投票で上位を取らなければならないというとてつもないハードルがあった。

推しは所謂ロリキャラ(低年齢、低身長)という万人受けしない属性かつ、ゲーム内でのステータスはクール属性という人気キャラが多数存在する土俵で戦わなければならなかった。
※総選挙は総合順位と属性順位があり、ボイスを実装するには総合順位5位以内か、属性順位3位以内が最低ライン

幸いにも万人受けしない属性を持ちながらも一定の支持があり、上位入り目前だが一歩届かないということが何度も続いた後、ようやく入選したという過去がある。
その時の私は歓喜に酔いこの先のさらなる活躍に期待をしたが、それと同時に未だ声がつかず悔しい思いをしているキャラとそれを応援する人たちがいることを考えると手放しに喜べるものではなかった。

そんな一オタクの葛藤はよそに、私の推しはライブに出演したり、ゲーム内のイベントで今までより顔を出す機会が圧倒的に増え躍進した。
大きな点ではデレマスのスピンオフ漫画である「U149」に登場が決定したことだ。
U149とは190人のキャラのうち、身長149cm以下(U149はUnder149cmが由来)かつ小学生以下のキャラクターのみをクローズアップしている超尖ったスピンオフである。(スピンオフ作品の中には20歳以上の大人アイドルをクローズアップしたAfter20なども存在している)

前述のように尖った属性を持つキャラクターは万人受けせず、注目度的には低くなりがちで登場回数が少なくなる傾向がある中で、長期連載漫画であるU149に登場するという継続的な出番があることにホッとした。

そこからは私ものらりくらりデレマスと接し、ボイスが付く前よりも情熱が低くなっていた時期もあったと思う。推しは継続的に登場し、私も1年1回実装されるSSRを引きに行く程度の付き合いであった。
自体が一変するのは2022年4月。当時行われたデレマスライブでU149のアニメ化プロジェクトが発表された。ただでさえ尖り散らかしてるU149をアニメでやるという発表に嬉しさより「正気か?」という感情が勝った。
第一報はプロジェクト発表のみだったためファンとしては続報を待つ形となった。

推しとアニメという点ではかなり苦い思い出がある。以前放送されたデレマスのアニメでは、一部のキャラクターにボイスがサプライズで実装され登場していた中、
推しはアニメに登場したが一言も喋らなかった(ボイス実装発表なし)という過去があり、筆者的には待望の動いて喋る推しがたくさん見られるという嬉しさがあった。



2022年9月に公開されたアニメのメインビジュアルに推しの姿はなかった


絶望のオタクと希望のオタク

そこからの私は以前とは比べ者にならないお気持ち厄介オタクと化していた。デレマスの話になると定型文のように「まぁ次のアニメに推しは出ないけどね」と発言していた。
たしかに推しはU149という漫画作品において最初から登場していたわけではなく、途中から登場したキャラクターなのでメインビジュアルにいなくても7話くらいで登場するだろうとポジティブに考えていた時期もあったが、
アニメの事前プロモーションや、他社とのコラボでメインビジュアルに登場していたキャラクターの描き下ろしイラストなどが登場するたびにどんどんマイナス志向になっていた。

アニメが始まるひと月前、2023年3月頃にはほぼデレマスへの興味が薄れていた。ゲームのほうでも推しは前回から400日以上SSRの実装がなく、筆者にとって「真面目にやるゲームじゃない」となっていた。
4月に入りアニメ1話がついに放送されたがリアルタイム視聴もせず、推しが出るまで見なくていい、出なくてもそれでいいというスタンスだったのだが、ここでちょうどアニメ1話放送直後にある友人から連絡がきた。

「例のアレを見ました」

ちなみに私はあまりにも興味が薄れていたためその日がアニメU149の1話放送日ということを知らなかった。なので例のアレってなんだよ(普通にデレマスの新しいアニメ見たって言えよ)となったし、連絡が来たのは深夜だったのでとりあえず明日話しましょうということになった。

翌日話したことをまとめるとこんな感じだ

  • 友人はデレマスにはほぼ触れてこなかった

  • 数年前にアニメU149に登場するあるキャラクターを偶然知ったが、当時は声がついておらず、ゲームで登場する機会も少なめで落胆した

  • そこからデレマスというコンテンツには一切触れず、このキャラクターがいつ躍進するのかだけを影から見ていた

ストーカーやん・・・って思ったのは置いといて、彼の執念はすごいもので全く触れていないコンテンツで、たまたま見つけた好みのキャラクターの初躍進をリアルタイムでちゃんと見届けたのだ。
この時点でも私はアニメU149に特段興味がなかったが、喋り動く推しを目の前に興奮する友人の前でネガティブを撒き散らすような空気の読めない人間でもないので、自分の推しにボイスがついたときのことを思い出しながら会話を楽しんだ。
よくよく考えてみると友人の推しは

  • これまでの総選挙では声がつくのは難しい順位にいた

  • アニメ化に伴いサプライズで声がつくことが決定した

という私の推しと似たキャラクター属性を持ちながら、全く逆の運命を辿っていることになる。そういった考察とか、今後どんな展開が待ち受けているかを予想するのは楽しくこれもデレマスというコンテンツの楽しみ方だと思った。

会話の流れでとりあえず私も1話見ることになったのと、今アニメU149とコラボしている東京ジョイポリスに行ってみようという話になった。
1話の感想自体は絵が綺麗だなとか、いつものアイマスアニメだなとかその程度だった。休日のテーマパークに行くのもダルいので、わざわざ仮病で有給を取りド平日のジョイポリスに行った。
私は近場にありながら1回も行ったことのないテーマパークを楽しもう程度だったが、友人はこれまでほとんどグッズのなかった推しが、他企業とのコラボで描き下ろしグッズが発売されどれ買おうか迷ってるのが、過去の自分を見るようでなんとも眩しかった。


誰しもが臆する闇 それに立ち向かうには

そこからは私も毎週アニメU149を視聴し、その感想を友人と共有するようになった。しかし私は相変わらずアニメU149を見るのが怖かった。見続けてる中で推しがほぼ登場しないことが確定したことと(序章+各キャラクター9人分の掘り下げ+全員ライブ回x2の12話で登場する余地がない)、このまま見続けるとアニメ登場キャラクターが最推しになってしまいそうだったからだ。
というのも冒頭で話した通り私は尻軽オタクだし、何よりアニメU149の主人公は私の190人中2番目の推しなのだ。主人公が動き回る姿を見るたび心がゆらぎそうになる。とはいえアニメ自体は面白いし、感想共有ほどオタ活していて楽しい時間は他にない。好きなキャラが主人公でありながら心を鬼にしながら視聴するという謎の苦行スタイルを続けていた。温度感的には闇落ち前に戻ったくらいかなと思う。

しかしここで友人が発した言葉で私のオタ活は一変することになる。
友人は闇落ちした当時の私の愚痴を聞かされていた側の人間だ。そして友人自身もデレマスに触れていくにつれ、
「推しは今後も継続して登場するだろうか」「漫画U149の中でまだ声がついてないキャラに今後躍進の機会はあるのだろうか」という話だ。

まただ。またこれだ。
7年間私が向き合って、時には押しつぶされ心を折ってきたこの問題に、こんなほぼ成熟してしまっているコンテンツに新しく入ってきてくれた新米プロデューサーもまた直面している。辛い。心からコンテンツと向き合えない。
もう嫌だと思った私は彼にアドバイスした。そして一つ決心した。




「推しが今後も活躍できるようにオタ活してください。それはSNSでのアピールだったり、グッズを買ったり、ゲームへの課金であったり。やれる範囲でやれることはなんでもしてください」

「私は190人全てのキャラクターは救えないけどU149として私の推しが活躍できるように、U149登場キャラでありながら声のついてない子にその機会が与えられるようにアニメU149の2期を望む者としてオタ活を今後していく」


デレマス8年目 本気でコンテンツと向き合う

2023年9月、デレマスに触れてから8年目。今までにないほどコンテンツと向き合ってるつもりです。
幸いにも所帯を持たない身軽な身なので好き勝手やってますが、安月給でその日暮らしをする身なので身銭を削ってオタ活しています。今年はPCや機材をグレードアップして配信活動を伸ばしていく予定だったのですが全て取りやめ、デレマス以外のソシャゲも全て課金をやめました。
ありがたいことに私の最推しはアニメU149のブルーレイ最終巻に収録される特別アニメに登場、また初のソロオリジナル曲がもらえることが先日発表されました。

けどまだ足りない。アニメが終わりブルーレイが最終巻まで発売され、その発売イベントが終わった後。今後も推しやU149がクローズアップされるよう、目標はアニメU149の第2期が発表されるよう微力ながらオタ活していく所存です。

歳をとるにつれオタクコンテンツにハマれなくなった人もいる中、
好きなものを好きだと発信しながらオタ活しています


まだ見ぬプロデューサーさんたちへ

ここまで見ていただきありがとうございます。デレマスに触れてない人にもなんとなーく何やっているかわかるように書いたつもりです。
なんか課金圧がすごそうだなぁと感じてしまうかもしれませんが、「俺がコンテンツ方針に影響を与えてやる!」とかイキってる酔狂なおじさんのnoteなので無視してください。
普通に遊ぶなら適当に音ゲーしてガチャ石を貯めて目当ての子が来たらガチャーガチャーってすればいいです。190人いるので必ずあなたの推しが見つかります。センターに配置して衣装ショップにちょっと課金して着せ替えて歌って踊る姿を見て楽しんでください。いい曲もたくさんあります。それだけで十分すぎます。

ただデレマスに限らず多くのキャラを内包してるゲームで、人気キャラ以外を推すのは大変だと思ったほうがいいです。何にしても後悔なきようコンテンツを楽しんでください。

蛇足

所謂ロリキャラがメインの作品って登場キャラクターが心身ともに大人と比べてハンディキャップを背負っている中で、成長期や思春期の葛藤、背伸びしたい子や家庭事情など山あり谷あり作品の"山を強化する要素"がたくさんあります。あまり先入観を持たずぜひ触れてみてもらえると新たな発見があるかもしれません。アイドルマスターシンデレラガールズ U149はサブスクで見れるし、スピンオフでありながら本編を知らなくても見れるので是非見てみてください。

AmazonPrime 1話リンク
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0BYSF31DL/ref=atv_dp_share_cu_r


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