全人類に100キーキーボードを勧める
100キーキーボードとは
100キーキーボードとはその名の通り100個しかキーがないキーボードです。
いまいち想像がつかないかもしれませんが、みなさんが日常的に使用しているフルサイズのキーボードは109キーくらいあります。
100キーキーボードはテンキー以外の9キーしか減っていないにも関わらず、
テンキーレスキーボード(キーボード右側にある電卓みたいな配置を削ったキーボード)と同じサイズのキーボードです。
↓こういうやつ
本記事ではこの配列を知ってから、このサイズのキーボードしか買わなくなった筆者が100キーキーボードの魅力を手短に語ります。
100キーキーボードのメリット・デメリット
なぜ手短に語るかと言いますとそもそも100キーキーボードのメリットは1つしかないからです。
メリットは前項にも書いた通り、「テンキーがあるのにテンキーレスサイズ」という1点のみです。
1点のみですが「机が小さい」、「マウスを動かすスペースを確保したい」「だがテンキーはないと困る」という需要を唯一満たせるキーボードです。
デメリットに関してはいくつかあります。
日本語配列(エンターキーがでかくて半角全角があるやつ)の選択肢がほぼない
自分がよく使っていたキーが排除されている場合がある
テンキー部分の0が小さい、BackSpaceの隣に配置されたNumLockを誤爆しやすい
ですがこれらのほとんどは慣れで解決できるものだと思います。
とくに日本語配列からの脱却は、キーボードの選択肢が大きく増えますし、キーキャップ交換などお洒落面でも私はおすすめしています。
逆にデスクスペースは慣れでは確保できないので、手に馴染んでしまえば機能面を落とさずスペースを確保できるのが100キーキーボード最大の魅力です。
ゲーム用途と日常使いの両立
デスクスペースの確保=キーの削減(キーボードのコンパクト化)を考える際、キー数が減ってどれくらい実害あるのか、自分が一番使っていないキーを考える必要があると思います。
近年のe-Sportsブームにより各デバイスメーカーからはゲームに不要なキーを排除したかなり小さいキーボードが発売されていますが、個人的にこれらのキーボードは競技向きすぎです。
↓こういうやつ
ゲーム専用キーボードを普段使い用途とは別で買うって人はかなり少数派で、普段使い兼ゲーム使用となることを考えると、F1-12キーやパスワードやクレジットカード番号などを入力しやすいテンキーはあったほうがいいと思います。
言うてもそんなに使わないよ!って思うかもしれませんが、Alt+F4でウィンドウ閉じたり、ワンタイムパスワードを入力するのにテンキーを使用したりと思わぬところで使用していたりします。
また最近は在宅ワーカーが増え、仕事場とプレイベートの空間が同じ人も増えていますのでエクセルやプログラミングでテンキーを使用しつつ、プレイベートではFPSでマウスを振るスペースがほしいなんて方には100キーキーボードはうってつけであると言えるでしょう。
実際に買おうかなと思った人へ
多くを語らずとも100キーキーボード唯一のメリットをイイ!と感じた人は導入してみようかな?となったかと思います。最後に実際に購入する際の注意点を書いておきます。
犠牲になったキーについて
100キーキーボードはテンキーを残した代わりに犠牲になっているキーがあります。これはメーカーによって様々でInsertだったりScrLockだったりEndだったりマチマチです。
また犠牲になったキーを打てるようにする機能も物によって違います。
(Fnキーとの組み合わせで押せたり、専用アプリでアサインできたりします)
よく使うキーがデフォルトで用意されているか、ない場合は解決策があるのかよく調べてから購入してください。
98キーキーボードについて
似たような配列のキーボードで98キーキーボードが存在します。
↓こういうやつ
F1-12を通常のキーボードと同じように間隔を開けているかわりに2キー少なくなっているキーボードです。この手のキーボードはだいたいPrtScrキーが犠牲になっていることが多いです。ゲームと日常使いの両立を考えると個人的にPrtScrがデフォルトで存在しないのは使いづらいのでおすすめしていません。追加で犠牲になったキーが普段あまり使用していないキーなら選択肢に入れていいと思います。
どうしても日本語配列がほしい
一応あります。
ただしUS配列のほうが圧倒的に選択肢が多くなるので100キーキーボードを使いたいならUS配列に慣れることをおすすめします。
私が買った100キーキーボード
参考までに私が買った100キーキーボードを紹介します。
ROYAL KLUDGE RK100
日本での販売はないのでALIEXPRESSで買うのがおすすめです。1万円切りながら多機能で多くの人にオススメできます。友人に貸したらそのまま買い取ってくれたほどです。Nキーロールオーバー(全押し)非対応なので同時押しが多いゲームをプレイする人は注意してください。
SKYloong GK96XS
こちらはキーボード本体ではなくスイッチとキーキャップを自分で用意するキーボードキットです。スペースバーを分割できたりテンキーが左手側にあるバージョンがあります。ただ私は配送時のトラブルかキーの入力漏れが発生するので現在は使用していません。こちらも中国の通販で購入するのでサポートなどを受けるにはある程度の英語や、交渉の仕方を覚える必要がありハードルが高いです。他にはない機能を持っているのは確かなのでそこに魅力を感じる人向けです。
IQUNIX F97 Graffiti Diary
値段がバグっていますがケース、スイッチ、キーキャップ、デザインどれを取っても高水準で使い心地もよく、所有欲もとても満たしてくれます。
私は公式通販から買いましたが最近日本の代理店が取り扱いを始めました。
私は買ってないけど選択肢としてよさそうなやつ
買ってないのにおすすめするのは違うと思うので、ちゃんと買ってないと名言したうえで私が買ってもよさそうなものを挙げておきます。
NuPhy Air96
100キーキーボードの中では珍しく薄型のものです。この記事を書いている現在では予約受付中。同メーカーからはHalo96という通常の厚みの99キーキーボードも発売しています。(矢印キーの隣が1つ減っている)
MACHENIKE CK600
https://ja.aliexpress.com/item/1005004862937721.html?gatewayAdapt=glo2jpn
機能と値段のバランスがよさそうなやつ。
Nキーロールオーバー不要ならRK100でよくて、Nキーロールオーバーが必要ならNuPhy、MACHENIKEあたりから選ぶといいと思います。なんかすごい余裕がある人ならF97がいいと思います。
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