僕の裏詠みonリリック×ギターパンダ「とばせロック!」

さて、今週のリリックは・・・・ 知る人ぞ知る凄腕ミュージシャン
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『とばせロック(2006 ) / ギターパンダ 』

https://youtu.be/-Pz648JJRjE

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覚悟することと準備することはまた違うのだということ

かの有名な弘法大師は書の達人であったが、筆を選ばなかったという。
「どの筆であれ、なんであれ、さすがは達人!というレベルを示した」ということである。
まぁ、2018年の年の暮れ。
弘法大師をかの有名なというのも既に、不思議な気持ちになるんだよね。
別名「くうかい」って名前の、あったこともない、えらいお坊さん。
だから本当かは知らねぇよ。

そのえらいお坊さんは、筆がなんであれ、字がうまかった。
まぁ考えてみろよ、
その当時はきっと、今よりももっと、言葉がパワーを孕んでいた時代だろうさ。
空海の一杖で、様々なところに泉が湧き
空海の一言が風を巻き起こし、
そして、人々の生活に大影響を与えたであろうそんな時代に、
きっと彼は、大陸からたくさんの「文字」を得て、
「印」として、記したんだろうな。

文字を刻む、そのこと自体が、とてつもない法力を寄せ、
とてつもない法力を必要とする。
「想いを込めて放つ」とは、そういう覚悟が必要ってことかもね
だから、筆を選んで準備する・・・のとは少し違っていたんだろう。
きっと準備をしていなくても、
すごい字を書く覚悟と共に、時代を活きた男、空海。
そして、時代は空海の覚悟を乗せた「言葉」で動いた。

**

空海の時代から、時空と、歴史の海も飛び超えて**

僕たちは何かと筆を選ぶ。
選択できる時代。そして、みんなが、文字使える時代。
もはや、文字は、書き記すだけではなくなった。

だから、「想いを記す」印は、たくさん選べるんだよ。

それはきっと、文字や印だけではないね。

例えば、生き方を選ぶ。
例えば、自分らしさを選ぶ。
昨日の悔しさ、みじめさに線を引き、
今日の課題を準備し、
明日の理想を想定し、自らが「ない」ところに「あろう」とする。

修正をし、改善を志す。

問題点についてしっかり検討し、より良い方法を精査する。
今や、世界中、みんなで、同時に考えることができるし、
あちらこちらの問題解決の方法を転用することもできる。
これは、人のすばらしさだよね。

でも、ちょっと待って。
そう。生き方すら選べる時代に。

僕たちは、想いを放つ、想いを刻み、想いを記す・・・
そんな当たり前になってしまったことに、
パワーを注げているのだろうか。

世界が停滞してるのは、もしかして、そうしたパワーが注がれていないから?なんてね。

でも、本当にそう思うことがあるんだ。

その言葉、磨いてる?
その頭、使ってる?
その心、動いてる?
なにより、獣である自分、楽しんでる?
今一度、問い合わせてみる。自分自身に。

「スタイルはどうでもいい。
昨日までは昨日のこと。
5秒前より新しくなる。ぎゅいーんと伸び続ける
自由!!自由!!自由!!自由!!」

想いを放つ、覚悟してる?

ちょうどいい機会だから、
歴史を少しだけ戻してみる。

くうかい?いいえいいえ、もっと最近の話だよ。
100年?いやいや、この20年や30年やそこら前の記憶だよ。

大きな音が頭の中で、じゃーんと鳴って、心の中の獣は震えた。
痺れるような響きの言葉は、びりびりと僕を撃ち殺す。

正しいものは何?んー。正しさよりも、かっこよさが正義。
ダメならダメでいいよ、もっと君のままでいいよ。
そんな、青臭い香りがプンプンするぜ。

あれ、なんだっけ。この匂い。
ひどく胸がかき乱される。

そう。
君、ロックンロールって知ってるだろ?
あの大きな騒音の果てしない空間の共鳴。
あのロックンロールの響きは、すべて、あの頃のあのまま、ずっと、
君のものとして残ってるんだよ。

空海は筆を選ばなかった。
今の僕たちは、いろいろとモノを選べる。

そう。ロックンロールは、空海と僕たちの間にいるんだ。

そして、想いを放つ・・・その力強さを現代に伝える法力。
ロックンロールの法力は、アンプリケーションで顕在化する?

いや、違うぜ。
例えば、そこにある弦の切れたアコースティックギターでもいいよ。

ちょっと、自分自身で、そいつをもってみな。
そのギターは、電気を帯びてないかもしれないけれど、

君の想いを帯びて、君のノイズを震えに変えるんだ。
さぁ、大きな声で、君の中にある言葉を放ってみよう。
声が裏返ったっていいさ。
近所迷惑?大丈夫。
今の君に声なんて、近所の迷惑にすらならないだろう?
俺がしっかり聴いといてやるから、たまには、ガツンとしたのよこせよ。
自由!!自由!!自由!!自由!!

**

とばせロック!空海はギタリストだったんだろうな。**

いや別にボーカリストだったかもしれない。

もしくはウッドベースの天才だったかも。タンバリンをパーカッシブに?
ま。要するに、そういうことはどうでもいいんだ。

魂をそこに共鳴させるんだよ。
自分のそのままを覚悟するんだ。

世界は、君の掌の上で、大きくなったり小さくなったり、
呼吸を繰り返す新しい生命体さ。

おい、君の舌の上で、地球は今、7回転した後、数世紀のブレイク中。

新しい鼓動を呼び起こすには・・・・何をすべきかわかるだろ?


例えば、僕のロックンロールが死んだとしても


きっと、信じているのさ。

また新しい鼓動があちらこちらで、新しい生命体を生み出すんだってことを。

自分のそのままを覚悟するんだよ。

今、俺が、この世の中をすべて壊したら、
新しい五線譜の上で、世界は踊るだろう。

だって、そう俺が望んでいるんだから。
そして、空海と今の僕たちは、ロックンロールでつながる。
いくつもの時代や、いくつもの時空の、そこここで、
たくさんのロックンロールが奏でられ、
たくさんのバイブスが溢れ、人は生き、死に、称え、祀り、
遊び、呑み込み、空を見つめ。
世界は、ただ安堵す。深く安堵す。

僕たちが、欲しがってやまないのに、
捨てさっては、放置しては、咀嚼をなんどでも仕直すロックンロール

自由!自由!!自由!!!自由!!!!

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