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私がnoteで伝えたい「はたらく」その④私自身の「はたらく」

こんにちは。maruねえです。

これまで家族の「はたらく」私の出会った人の「はたらく」を少し書いてきましたが、今日は私自身の「はたらく」について書きたいと思います。今日の「はたらく」は主にNPO法人とは?になります。

シングルマザーになり、とにかく生活のために稼げる仕事として当時派遣社員の事務職としていくつかの企業で働いていたところ、とある企業で正社員へ推薦いただいて、その時初めて正社員として働くことになりました。ここで大企業の福利厚生の良さと、なぜみんなが大企業を目指すのか、ということが随分遅ればせながら理解できたのでした。頼る親も親戚もいない私にとっては、子どもを育てていくために非常にありがたい「安定した暮らし」というものを手に入れることができました。

しかし、正社員となってもなお、ずっと「このままでいいのか」と自問自答していた私は、NPO法人での活動の延長線上で派遣時代からずっと大学で心理学を学び、それを活かして講座をやってみたり、講師によばれて話にいったりするようになりました。みなさんはNPO法人とはどんなことをやっているところかご存知でしょうか。正式名称は「非営利活動法人」その名前の通り、営利目的でなく社会的貢献を目的として設立する法人で、申請は各自治体に行います。(ご興味がある方はいろんなサイトで紹介しているのでご覧になってみてください。)私が所属していたNPO法人はシングルマザーのための支援を行なっている団体です。

https://www.single-mama.com/

今はスタッフから退き、理事として見守っています。NPO法人は基本的には寄付金や助成金、補助金などで収入を得ることが多く、まず「こういった事業をやりたい」という思いがあり、それに合致した内容の助成金を獲得するために、企業や行政に申請します。たとえば「住んでる地域に子ども食堂を作りたい」ということを考えたとします。するとまず助成金センターなどでどんな助成金事業を行っているか情報収集します。

そこでA企業が「子どもの福祉に対して活動をしている法人に年間500万円助成します」という募集があったとすると、その事業に「事業計画書(企画書)」を作成して応募し、企業側のニーズと合致し認められると、晴れて500万をGETすることができます。あとはその資金を元手に事業を行い、報告書を提出して終了となります。助成金にも取りやすいもの、3年間ぐらい継続でもらえるもの、報告書の提出が簡単(or厳しい)ものまで色々あり、何をどう選んで、そしてどう企画書を通すかということが、事業の行く末を左右するため、いかに自身がやりたい事業をできる限りそのままやらせてくれて、そして報告もそんなに大変でない助成金を取得できるかどうかが、その後の事業に大きく影響し、組織の運営にも関わってきます。企業側から資金提供するから事業をやらないかという持ち込みもあります。この場合は、企業側のニーズと法人側のニーズを調整することが必要になってきます。

NPO法人で働くとは、こういった助成金や補助金の申請や事業内容の企画・運営、企業側との折衝、そして事業を行う場合の広報、集客、報告書作成など多岐に渡ります。私も集客100人規模のイベントの企画、助成金取得、運営や、企業とのコラボでのプログラム開発、講師、ファシリテイトなどかなり色々な業務を行いました。正直、会社で働いているよりも、NPO法人で行っていた仕事の方が内容が濃く、大変だけれども力はつきました。そういった意味ではよい経験ができて感謝しています。

一番最初に講座講師としてデビューしたのは、某自治体のママ向けエンパワメント系のセミナーでしたが、資料もゼロから作り、お客様は私より年齢が高い方ばかりでガチガチに緊張してしまい、何を話したのかさっぱり覚えていません(笑)。そこで参加した美しいご婦人から、「あらあなた、若いんだからイヤリングやピアスのひとつもつけなさい。華やかになるわよ」とアドバイスをいただき、「そうか、講師たるもの華やかに魅せる必要もあるのだな」と初めて知り、講師としての立ち振る舞いや衣装などもその後自分でセミナーを受講して学んだりしました。小さいNPO法人で働くことは、会社員よりも幅広い経験ができる可能性もあるので、転職先としても面白いかもしれません。

さて、そんなことと同時に会社では役職手当のでないチームリーダーとして、管理業務もやるようになり、きっとそのまま会社に残れば、安泰な生活が保障されていたのかもしれませんが、人生100年時代といわれる中で、これからいかに息長くやりたい仕事をやっていくのかを考えたとき、私の場合は会社員じゃないなあと思い、退職を決意したのでした。私を社員に推薦してくださった方が退職されたのを見届けたのも大きかったかもしれません。今でもとても感謝しています。

長くなったので今日はこのへんで。最後までお読みくださってありがとうございました。反応いただけますととても励みになります。




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