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#先日の余談

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書き直すことがが少なくなってきた。(投稿してから数日は修正追記していますが♪)
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2019年のふりかえり

#先日の余談 佐原 誠(さはらまこと)と申します。京都府宇治市にて生まれ育ち、今は京都市内を生活拠点としています。デジタル・アナログの垣根はなく、話をお聞きしてから、道を指し示したり一緒に歩ませていただくことが多く、主に広報活動に関わっています。ランニング(マラソン・トレイル)は2014年9月から始めています。 。。。。。。。。 備忘録として2019年を振り返っておきます。冒頭の写真はご近所にある御室八十八ヶ所の池です。(2018年のふりかえりはこちら) 今年も何

僕の記憶や体験と重ねると民藝とはパンク・ロックだと腹落ちしているところ

#先日の余談 先日、とあるカフェで読み込んでしまった書籍『サヨナラ、民芸。こんにちは、民藝。』(里文出版:初版 2011年)を購入してしまった。 読み終えて感じ取っていることとして、僕の記憶や体験と重ねると民藝とはパンク・ロックだと腹落ちしているところ(特に共感は求めないけど...)。柳宗悦は「信を語る聖句は同時に美の密意を囁く言葉」(美の法門)と書き残しているという一節もある。 2011年と言えば、僕は作品づくりを辞めており、ホームページ作成のサービスを始めた頃

木嶋神社の神幸祭では広隆寺に里帰りするって聞いたことがあります。

#先日の余談 昨日(10月13日)、台風19号の影響で開催が危ぶまれていた太秦の例祭・神幸祭(木嶋神社・通称「蚕ノ社」)は無事執り行われた。昨年は台風21号が直撃したこともあって中止(居祭)となったこともあるのでヤキモキしておりましたが、早朝から準備されていた神輿委員、奉賛会、木嶋神社の関係者の皆さんには感謝しております。 僕は太秦に移り住んでからは毎年ご奉仕しておりますが、御神輿が氏子の各町を廻る渡御ルートの中にお寺(広隆寺)の境内が含まれているのはまぁまぁ珍しいと思う

「赤穂ギャベおひろめ工房展のご案内」を、ご紹介。

#先日の余談 僕が赤穂と関わり始めたのは、2008年に京都の文椿ビルヂング(三条烏丸西入ル)で開催された「幻の『赤穂緞通』展」からだ。 当時、地図をベースにしたフリーペーパーをつくる仕事をしており、その延長で関わるお店の企画やイベントをお手伝いすることがあって、文椿ビルヂングに入っている「椿ラボ京都」にて開催する展覧会をお手伝いしたという流れだったと思う。 文椿ビルヂングは大正9年に建てられた木造の洋館。三条通りには他にも希少な建築物がいくつか残っており、大正ロマンの名

赤穂緞通最後の織り元は御崎の「西田緞通」(転載投稿)

#先日の余談 「赤穂民報」平成14年8月24日号より転載 同記事が友人のウェブサイトに転載されていたが、最近そのページをクローズしたので記録としてココに残しておきます(承認済)。 冒頭の写真は僕が初めて赤穂を訪れた日に撮影されたものですね。記事とは関係ありません。(2019年9月) 。。。。 「赤穂民報」平成14年8月24日号 赤穂緞通「最後の織り元」西田進一氏逝去 その製造技法が赤穂市無形文化財に指定されている赤穂緞通の制作に永年携わってきた御崎の西田進一氏が今年5

シンポジウム「We−工芸から覗く未来」に行って来たので備忘録としてのメモ書き。

#先日の余談 2019年9月1日、京都国際マンガミュージアムにてそのシンポジウムは開催された。主催は京都精華大学の伝統産業イノベーションセンターで、僕の母校にあたるが、通っていた当時(1991〜95年)から伝統産業との関わりがあったと話されていた。当時は接点もなく記憶にないが、手漉き和紙を作れる施設もあって、ゼミ生でもないけど遊びに行っていたけどね。(先生は三嶽伊紗さんだった記憶) シンポジウム「We−工芸から覗く未来」は三部構成となっており、まずは最近耳にする「持続可能

消防団警防教育・水災課程を受講。復習がてらにまとめたものを公開することで、誰かに繋がれば良いかと思ったのでやってみる。(更新:2021年5月)

#先日の余談 備忘録としてまとめた内容をスライドショーにしておきました。 ・講習日: 2019年6月30日 ・場所:京都市消防活動総合センター内 消防学校 ・作成:佐原 誠(京都市右京区太秦消防分団) 講習のレジュメ ・ガイダンス:受講要領の説明 ・水災の基礎知識:水災の種類、水災と消防団活動 ・水防工法:土のう作成、積み土のう工法など ・水災資器材取扱:資器材取扱訓練、救命胴衣の着用及び浮上訓練  (消防学校のプールにて実施) スライドショーの中身を貼っておきます

金属の経年変化(錆)を生かしてサインをつくることが稀にあります。

#先日の余談 経年変化ってエイジングとかアンティークというとかいろいろ表現もあって、要は朽ちていく様子だったりする。素材や環境によってその変化は一概に言えないけれど、変わっていく様子や納品後のメンテナンスを愛おしく感じてもらえる方でないと共感が得れない。稀にしか依頼がない♪ 銅が錆びる仕組み銅は鉄と比べると錆による劣化・腐食が少ない。それは、銅の錆そのものが皮膜(酸化第一銅)となって安定するからだと言われている。その皮膜の成分である「酸化第一銅」の酸化が次第に進み、空気中

数千年前の銅鏡から始まって、ひたすら和鏡を磨くのは山本合金製作所の五代目鏡師

#先日の余談 銅鏡(どうきょう) その歴史は古く中国の「商(殷とも呼ばれる)」の時代から始まったとされている。殷墟時期(紀元前1300年?今から3000年以上前の話)の遺物に青銅鏡らしいものが発見されているという。日本国内では数百年遅れて弥生時代から古墳時代にかけて、三角縁神獣鏡などの遺物が多く発見されている。(紀元前900年〜紀元後600年?あたり) − Wikipediaなど参照 ちょうど半年ほど前に発足したとある部活動(まちなか美術工芸部)の「祈る銅鏡」というイベン

ヒノキのウッドデッキだったけれど、ホームセンターで手頃な価格で手に入る赤松(無塗装)に張り替えた。

#先日の余談 自宅にあるウッドデッキの工事が完了したのが2011年12月。それからおよそ7年半が歳月が経ち、ところどころに朽ち始めてきていた。 当時の工事内訳を調べてみると下記の素材で作られていることがわかる。 2011年12月施工 階段:鉄(踏み板はヒノキ) デッキフレーム:アルミニウム 木部:ヒノキ 塗装:バトン ウッドデッキは屋根(平屋)の上に付いている。雨、風、そして太陽にさらされる条件となっており、「木材」にとっては過酷な環境だろう。 デッキ材は樹脂製

「インクルーシブデザイン」という発想 排除しないプロセスのデザイン

#先日の余談 【備忘録】京都の文化・産業の魅力を持続的に発信する障害のある方の「ものづくり」&「デザイン」のチカラの続きである。 エキストリームを理解するとメインストリームにつながる ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art:RCA)の上席特別研究員であるカセムさんは、ヘレン・ハムリン・センター・フォー・デザイン(Helen Hamlyn Centre for Design)にも関わっておられるようで、2000年に始まったカレッジワーク

謎の集団がWonder LAB Osakaに集まった。

#先日の余談 Nue incの松倉さんの実験「謎のアイデア集団(仮称らしい...)」のキックオフイベントになるだろうか、50名ぐらいが集まってワークショップが開催されることになったので、ちょっと参加してきた。 ふりかえると、松倉さんのことを知ったのはいつだったのかちゃんと覚えていないんだけれど、おそらく彼が以前勤めていた会社の会社紹介漫画の冒頭に登場した人物だった気がする。その頃から、まったく面識のない人も含め、見知らぬ他人の日常が視界に入ってくるSNSにどっぷりハマって

【備忘録】京都の文化・産業の魅力を持続的に発信する障害のある方の「ものづくり」&「デザイン」のチカラ

#先日の余談 2019年3月13日に開催された京都市・市民フォーラムにふらっと寄ってみたんだけど、面白い話が聞けた♪ 特に印象に残っているのが、ジュリア・カセムさんが行っている「インクルーシブ・デザイン」への取り組みと、ディスカッションの中で少し触れられた障害者が作った商品を購入する人が「誰が作ったのか知ることで生まれることと、知らないことで生まれること」の見解と相違であった。 今回のフォーラムへの登壇者は障害者に関わる組織の代表や研究者だけであった。今回のフォーラムの

剣鉾の伝承が途切れるのを目の当たりにしてしまった。

#先日の余談 僕が今の町に引っ越して来たのは2011年12月のこと。秋の例祭は10月だったということで、その町内のお祭りに参加したのは翌年の2012年。今から7年前のことになる。 その数年前まで「お祭り」というと屋台で買い物したりゲームしたり子供が遊びに行くところとして懐かしい光景しか連想できなかった。それが、2009年7月、御神輿(八坂神社・西御座)のご奉仕をしてから地元のお祭りに対しての見え方が変わった。年齢でいうと30代後半、内面的に大人になるというか、社会や世間に