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僕は京都に住んでいます。(ル・プチメック コラム)

この記事は2018年5月1日にル・プチメック コラムに寄稿した記事の全文転載です。

僕は「何やっている人?」と言われることがよくある。

今は個人事業主という枠組みで仕事をしているんですが、相手先やプロジェクトによって役割がいろいろ変わることが多く、僕ができることで誰かの役に立っているならまぁいいかな。って何とか生きてます。

京都市内の西の方に住んでおり、春先になるとツグミ、メジロ、ウグイスが順番に庭先に訪れるような長閑な地域。住まいと事務所を兼務していることもあって、朝食の珈琲を飲みながらメールチェックするのが一日の始まりで、スケジュールに余裕があれば、ふらっと1時間ほどランニングに出かけることもある。

この街に引っ越して来たのは 2011年。今年で丸6年は過ごしているんですが、市内中心部へのアクセスも良く、少し足を伸ばした広沢池周辺では片田舎の光景が広がっていたり、ちょっと走れば山中のトレイルコースもあったりと、環境はかなり気に入っている。週末に余裕があれば、パンとワインで過ごす日もあるんだけど、僕の好きなタイプのパンは近所では出会えないのが惜しいところ。


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さてと、京都はそんな大きな街ではないと思うんだけど、国際観光都市という側面もあってか年間を通して様々な催しが各所で開催されている。その一つ京都駅東側にある崇仁地区は、京都市内では比較的大規模な開発計画として、2023年に京都市立芸術大学と京都市立銅駝美術工芸高等学校が引っ越してくる。そのコケラ落としのような目的だと思うのだが、本格的な工事が始まるまでの2年間限定として、屋台村「崇仁新町」が営まれるということで、この年末年始はそのプレイベントが行われた。

プレイベントではその2年間に参加される店舗に限らず、年末年始だけ参加される店舗もあって、僕もその1つの店舗でコックコートを着て、ギャルソンエプロンを腰に巻いて「売り子」としてお手伝いをする機会があった。

僕はいろいろな役割で仕事をしているんだけど、売り子は数年ぶりで、お店が混み合うとテンパってしまい他方にご迷惑を掛けてしまった時もあった気がする。正直、お祭りのノリで数日間をこなしていった客商売は、日頃の気分転換にもなったけれど、接客はまさに一期一会で学ぶことが多く、とても貴重な時間を過ごした。(詳しくはこちら


それから数ヶ月後、その店主から「6月2日、3日に蹴上にある京都市国際交流会館で開催される『京都スペイン料理祭』でも手伝って欲しい」と連絡があった。

京都スペイン料理祭は5年ほど前から開催されているが、それ以前に前身となるイベントがあった。当時、京都ではスペイン料理店やシェリー酒を扱うバーなどが少しずつ増えてきたこともあって、スペインの食文化をさらに一般認知してもらうことに繋がればと同業他店舗が横断的に集まり「GOZAGOZA」というイベントを定期開催されていた。

そもそもスペインにはバルをハシゴして飲み歩く文化があって、そんなスタイルを京都で再現できればと始まったのがキッカケ。「GOZA(ゴサ)」とはスペイン語で「楽しむ」の意味で、ワンコインバルや料理教室など各店舗が協力し合うことで、京都におけるスペイン食文化の発展への足がかりになったのは間違いない。

スペインは歴史を紐解くと、その広い国土の中に様々な文化圏があって、それを土台として食文化もあることから、伝統的なスペイン料理だけでなく、モダンスパニッシュから家庭料理まで実に幅が広く、日本でも知られているパエリアもスペイン東部のバレンシア地方発祥だったりする。

今年の京都スペイン料理祭では、僕も直径1mの大鍋でパエリア焼くことになるんだろうか、、、まさかね♪

この記事は2018年5月1日にル・プチメック コラムに寄稿した記事の全文転載です。

そして、この記事の編集後記はこちら。

#コラム #京都


僕のnoteは自分自身の備忘録としての側面が強いですが、もしも誰かの役にたって、そのアクションの一つとしてサポートがあるなら、ただただ感謝です。