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裏にある楠(クスノキ)の樹齢は数百年単位だろうな♪

#先日の余談

数年前、二条城の近く、玄関や窓は木建具で作られた長屋(築50年は経っているか...)で数年間暮らしていた。その後、普通の暮らしを求めて今の住まいに引っ越してきた。綿密にさまざまな物件を調べたわけでもないんだけれど、10mぐらい先だろうか、裏に大きな巨木が隆々とそびえ立っていた。

古い戸建てが連なる路地の中で、存在を知っているのは周りの住人だけだろうか、世間から忘れられたように立っている。その巨木は「楠(クスノキ)」という木。そんな木の足元で暮らすことにした。


Googleマップのスクリーンショット

楠には樟脳(ショウノウ)の香りがあって、箪笥などの家具類に利用されることもあるらしい。紅葉や落葉のない常緑樹として一年中、緑の葉に包まれている。そんな楠にも新陳代謝があって、春になると一部の葉が赤く染まり落葉が始まると、辺り一帯が微かな樟脳の香りに包まれ、落葉の掃除が週末の日課となっている。

僕にとってみれば、裏の楠は自宅周辺のランドマークであって、この付近の象徴的な存在なんだけれど、楠のもっと近くに住んでいると問題もある。どうやら、その木が立っている土地の所有者が不在になっているようで、町内の課題の一つだと聞いた。

引っ越してきた年から僕は自治会(町内会)にも所属しており、いろいろ話を聞いてみる機会があった。過去には剪定も行ったこともあったらしいが、車が入れるルートもなく、大きな費用がかかったとも話されていた。おそらくこのまま育っていくのだろう。

今年の9月、京都市内に大きな被害をもたらした台風21号は、その風向き次第では僕の自宅も被災してもおかしくない状態であった。

裏にある楠(自宅前より)

自宅は平屋なので空は広い、楠の高さは15mほどだろうか。台風明けの楠は向かって左側(南)の枝葉がスカスカになっている。


いったい樹齢何年なのか。。。

楠の近くには広隆寺木嶋神社(蚕ノ社)といった寺社があることから平安時代以前から人の往来があった土地だと推測できる。楠の樹齢の足がかりとして幹の太さが基準として、同じぐらいの幹の太さを持つ楠が、近くの猿田彦神社(山之内庚申)にもあって「樹齢700年」とされていることから、裏にある楠も樹齢600〜800年と推測できる。(鎌倉時代から室町時代にかけての乱世に生まれたようだ♪)

猿田彦神社(山之内庚申)

猿田彦神社(山之内庚申)の楠は、平成12年(2000年)の京都市の施策だろうか、「右京区・区民の誇りの木」(エリアE)として登録されている。


裏にある楠

もたれかかっている家屋には人は住んでおらず、町内の課題の一つである。

裏にある楠

根元に石造の小さな祠がある。見た感じからだと、そんなに古いものには見えず、数十年単位だろうか。(小さな祠から、時代を経ていろいろ盛られると、神社になることもあるのだろうって妄想が止まらない♪)


周辺の保護などを考慮して参考までに、樹木が文化財になるのか調べてみると、いろいろ条件があるけれど、「記念物」扱いとしてはあるようだ。(現状から裏の楠が文化財となるには、史実との深い繋がりがあると良いかな? 秦氏や聖徳太子とかの何か逸話ないかしらwww)

文化財は文化的資産であり,国民的財産でもあります。ただ,文化財といっても建造物,美術工芸品などの形のあるものから芸能や工芸技術などの無形のものまで広範囲にわたります。(京都市:文化財の種類より)


#楠 #クスノキ #歴史 #文化財 #ランドマーク

僕のnoteは自分自身の備忘録としての側面が強いですが、もしも誰かの役にたって、そのアクションの一つとしてサポートがあるなら、ただただ感謝です。