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ちょっと思うことがあって、うちの窓ガラス(掃き出し)をペアガラスに交換した。(更新:2024年1月)

引っ越してきてから10年間は経つこともあって「割れてもいない窓ガラスを交換する」というところに予算を組んだのだが、居住空間の快適性の向上をハード面でアップデートするのはなかなか費用がかかる!

もともと古い和風の建築構造であるため、庭→掃き出し窓→廊下→障子戸→居間となっている。既存の掃き出し窓は曇りガラスであったため、閉め切ると何も見えなくなるので、冬と夏は採光のみの機能となる。曇りガラスを用いるのはプライバシー(防犯も)を考慮してのことだと思うが、道路などに面していることもないので、透明ガラスで良いのかと思っている。

さらに夏と冬は、カーテンを用いて断熱性を高めることもあったが、断熱性の高い生地は厚みがあるので、見た目にスッキリさせることを優先してカーテンを外して生活していた。

ペアガラス(複層ガラス)に期待される効果としては…

  • 断熱性が上がる。

  • 暖房/冷房の消費電力が下がる。

  • 結露が軽減される。

  • 遮音性が上がる。

ついでに、曇りガラスから透明ガラスに変更したので居住空間が広い印象となる。

数時間の作業で取り替え完了

工事内容は既存サッシ枠にペアガラス用のアタッチメントを付ける仕様ということもあって、事前に何度か業者の方が来て採寸された。うちの掃き出し窓は建具中央の間仕切りが入っているのでガラス面は8面ある。見積もり時に中央の間仕切りの無い仕様も見積もってもらったけど、サッシまるごと交換が必要のようであったので予算オーバー(2倍ぐらい…)となった。

工事費用:12万円ほど
・掃き出し4枚建て
・上部ガラス(890 x 825)見積時の採寸
・下部ガラス(890 x 705)見積時の採寸
仕様:引き違いアタッチメントPG複層透明


省エネ工事の枠組みで補助金制度もあるんだが、条件が合わなかったので補助金は使っていない。ペアガラスに替えることで期待される効果もあるので実施することにした。今回は相見積もりをしておらず、いつもお世話に合っている業者さんに発注した。コロナ禍も落ち着いた2023年の工事であったが、数年前に同じ内容で見積もった金額からけっこう上がっていた…

2〜3名のスタッフが取り替え工事に関わっていた気がするが、既存の建具を窓枠から外して、ガラスの周囲のシールをカットしてガラスを外して、予め用意してきたアタッチメント付きのペアガラスを既存の建具に組み込み周囲をシールして窓枠に取り付け直す一連の流れ、数時間ですべて取り替えが完了する。手際が良い、流石っす!

ペアガラスの仕様として、寒冷地であったり、道路に面しているなど騒音が厳しい環境だと、より性能の高い仕様もあるようだが、今の環境には不必要なので、おそらくもっとも汎用性のある仕様なんだと思う(発注当時、詳しく確認していない)。

透明ガラスの奥に網戸がある状態の写真

主なスペック
・品種:FL3+A6+FL3
・総厚:12
・CC:障子YKKブロンズ09 (09-12)
・熱貫流率:3.4
・非防火

この熱貫流率というのがポイントになるようで、ざっくり調べると一般的なアルミサッシのシングルガラスで「6.0」ぐらいらしいのだが、ペアガラス(今回の仕様)に交換することで「3.4」になっている!(参考:窓リフォーム研究所

より性能の高い仕様だと、クリプトンガスやアルゴンガスが封入されたり真空ガラスというのもある。窓枠を樹脂製にすることで熱伝導率も軽減できるらしいのだが、木製の窓枠がもっとも断熱効果が高いと言われている。ただ、木製だとメンテナンスと経年劣化による機密性に課題がある。(実際、以前住んでいたのは昭和年代に作られた長屋で、窓はすべて木製だったけれど、そもそも建物と建具が歪んているためか隙間から外気が入ってきてたわw)

ちなみに、曇りガラスから透明ガラスに変えることで、お隣の2階の窓から丸見えになるんだけど、こちらのプライバシーというよりも相手のことも考慮して、程よい透け感のあるレースカーテンを付けている。

ペアガラスに交換したデメリットが1つある。ガラス本体の厚さに違いはあれど、単純にガラスの量が2倍になっていることなんだけれど、窓の開け閉めの実感としてもその重さを感じる。重量物が運動エネルギーを持つと破壊力が増していることを脳内でイメージしてしまってちょっと怖い。


ペアガラスによる効果検証

2023年6月

5月に工事を行い、京都は少しずつ蒸し暑さを感じる季節になってきた。
遮音効果としては、小さなノイズは確実に聞こえなくなっているのがわかる。風が吹くと庭木の葉音が聞こえていたが、ほとんど聞こえなくなった(遮音効果は条件として発注してない)。
断熱効果としては、最近、30度を超える日が続いているが、以前と比較すると外気の熱を遮断しているのか肌感でもわかる。エアコンも効率的に稼働しているんだろうかと思う。

2023年12月

今シーズンは暖冬ということではあるが、冬の訪れを感じるとペアガラスによる断熱効果は想定以上に実感できる。朝が寒いから布団から出れない!ってことがないような気がする(寒冷地仕様でないペアガラスだと思うので、その効果はどれほどのものかわからないけれど...)。

2024年1月

京都で初雪。金閣寺がほんのり雪化粧となっているらしい。そもそも建築構造として、廊下が居間との環境のクッションになっているので、窓ガラス自体の結露はもともと起こり難かったが、その廊下で極端な寒さ感じることはなくなっている気がする。居間に設けたエアコンによる暖房効率は上がっているように思う。


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