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高卒採用の求人票「学校にどのように届き生徒に閲覧されるのか」ご存じですか?

毎年7月1日には、高卒新卒向けの求人票が公開されます。この求人票、学校にどのように届けられ、生徒に閲覧されているのかご存じですか?

今回の記事では、公開された求人票が学校にどのような方法で届き、生徒に閲覧されているのかについてお話したいと思います。

高卒採用の求人票は、どのような方法で学校に届くのか?

しつこいようですが、高校生の新卒採用は学校を通して行われます。ということは、7月1日に公開された求人票は、学校を通って(学校が受け付けて)初めて生徒に公開~閲覧されるということです。

では求人票は、どのようにして学校に届くのでしょうか?方法は、次の3つです。

1.企業の採用担当者が学校に持込む
2.企業が学校に郵送する
3.高卒就職情報WEB提供サービスで求人票を公開する

ひとつずつ解説しましょう。

企業の採用担当者が学校に持込む

7月1日以降に、企業の採用担当者が学校に求人票を持込むケースです。私が、おすすめしているアプローチ方法のひとつです。

受付窓口となる学校職員と企業の採用担当者が、求人票について意見交換できるのが大きなメリット。しかも、信頼関係の構築に効果を発揮します。新規参入を目指す企業は、必ず取り入れたい方法です。

進路指導部で受け付け(求人票登録)が済んだ求人票は、順次生徒に公開され閲覧されます。

特記事項
受け付け後の求人票を生徒は、従来通り「紙ベース」で閲覧する、またはPDF化された求人票を「タブレット」で閲覧するのが一般的です。

企業が学校に郵送する

7月1日以降に、企業が求人票を郵送するケースです。毎年多くの求人票が送られてきます。

しかし、郵送が通用するのは「学校との信頼関係が構築できている企業だけ」とお考えください。そこができていない企業が求人票を郵送しても、開封さえしてもらえないのが現実です(今は、それだけ多くの求人票が届きます)。

学校は、担当者の顔が見えない企業に生徒を推薦することは(特別な場合を除き)ありません!

特に、高卒求人票の「作成・発送代行」を通して送られてくる求人票に対して、私は嫌悪感さえ持っています(忙しいのは理解できますが、相手は高校生です。もっと高校生目線で求人を考えましょう!)。

郵送されてきた求人票は、企業から持ち込まれた求人票の受け付け後に開封され、登録~生徒に公開されます。

高卒就職情報WEB提供サービスで求人票を公開する

これは、学校の進路指導関係職員だけが閲覧できるサイトです。多くの求人が、この厚生労働省職業安定局が運営する「高卒就職情報WEB提供サービス」に公開されます。

しかし7月1日以降、このサイトが生徒に閲覧されることはありません。なぜかと言うと、このサイトは、生徒が自由に閲覧できないことになっています(多くの高校では、そのはずです)。

手軽に広く求人票を公開できる方法ではありますが、学校現場で生徒に求人を紹介している私からすれば、「効果は低い」と言わざるを得ません。

私は仕事柄、WEB求人をチェックしますが、生徒にWEBから求人を紹介するのは「大変まれ」です。

このようなことから、高卒就職情報WEB提供サービスに公開された求人票は、学校に受付処理されることもなく、生徒に公開~閲覧されることもなく埋もれていく可能性が高くなります。

学校に受付処理されない求人票は、次年度以降の生徒が閲覧することも「ほぼない」とお考えください。

特記事項
尚、WEBとその他の方法を併用される企業もあります。
・求人票持ち込み+WEB
・郵送+WEB

最後に

今回は、公開された求人票が学校にどう届き、生徒に閲覧されているのかについてお話しました。

ただ注意しなければならないのは、「高卒採用は高校生の意思決定スケジュールを押さえる!」で述べた通り、多くの生徒は6月30日までに意思決定が終わっているということです。

したがって、生徒の意思決定スケジュールを踏まえた上での採用活動が重要であることは、言うまでもありません。

ただ、6月30日までに意思決定ができない生徒が増えていることも申し添えておきたいと思います。ここについては、今後の記事でお話するつもりです。

それではまた!





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