夜中の1時に目が覚めた。
お手洗いに行こうとしたら、目が回った。

起き上がることができなかった。
なんとか立って歩くことができても、ふらついて階段を降りるのが怖かった。

幸い転ぶことはなく30分くらいしたら治まって、1時間後には眠れた。

朝6時のアラームで起きた。
まためまいがした。立ち上がるまで、30分くらいかかった。

両親と相談して総合病院へ行くことにした。

入り口の消毒薬の脇に案内役であろうおばさんが立っていた。
予約してあるかとどんな症状かの確認をされた。

耳鼻科の受診をするようにすすめられた。
ここには耳鼻科がなく若いから脳神経系ではないだろう、と言われた。
門番みたいだなぁと思った。

飲んでる薬の副作用かもしれない旨を伝えてなんとか受付へ連れて行ってもらった。

循環器内科へ通された。

MRIと血液と心電図の検査を受けた。

初めてのMRIはとても緊張したけど、担当してくれた方が丁寧で体格のいい男の人だった。
この方の説明は安心する、と思った。

総合病院はなんか暗い。
院内は清潔で照明が眩しいけれど雰囲気がどんよりしている。
高齢者の方がたくさんいて、看護師さんは雑な指示を流れ作業でこなしていて、先生とは目が合わない。

患者さんの帽子が落ちているのと落としたのを合わせて3回見た。
別の患者さんが拾ったり声をかけたりしていた。

待合室で居心地の悪さを感じないように目を閉じて過ごした。

検査の結果を2時間ほど待って、異常はなかった。
まためまいがしたら耳鼻科へ行っておいで、と言われた。

門番の言う通りかよ。何者なん。

MRIはいい経験になったからヨシ。
28歳の目標はすぐ医者にかかることだからヨシ。