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強い気持ちと強い愛を持ってしても打ち勝てないものがこの世にはあるということ。

とある場所で頂いた質問に答えてみようと思い筆を執りました。正確にはキーボードを執りました。

まずは1つ目

【得意な料理はなんですか?】

家庭的な雰囲気を売りにしている自分にはぴったりの質問ですね。ありがとうございます。

お茶漬けです。

そして2つ目

【メインギターを教えてください】

ずっとこれです。

メインギター
なんで私に聞いたんですかね。

最後3つ目

真面目に答えました。
上の2つが真剣ではないのかと言われたらそんなことはありません。いつも全力投球です。

【自分の人生が映画化されるとして、そのサントラに流れそうな・流して欲しい曲を教えて下さい。】

特にこれというのは無いのですが、しいて言えばRPGで使われる様なゲームミュージックが良いです。

そんなことより、自分の人生が映画化された場面を想像してみたのですが、思わず目を覆いたくなる、もしくは目を逸らさずにはいられない展開しか思い浮かばないので今後、映画化されるような目立つ行動は避けて生きていこうと心に決めました。

ただ、もし仮にそうなったとしたら、このシーンだけは使って欲しいというのがありまして。

私は歯医者に途中で行かなくなる常習犯なのですが、一度ばっくれてしまった歯医者には気まずくなるのでもう通えないじゃないですか。なので近所と隣町までの歯医者はほぼ全滅だったのですね。

そこに救世主がごとく家から限りなく近い場所に新しい歯医者が出来たんですよ。歓喜しましたね、その時は。もう本当に後が無いと思ってましたから。

で、意を決して、今度こそ完璧に虫歯を治してもらうぞ!って強い気持ちと強い愛と保険証をギュッと握って行くわけですよ。

でもね、人間って不思議でね、面倒くさい。という感情にあっという間に支配されてしまうんです。本当に簡単に。楽な方へ楽な方へ。コロッとね。

その日も午前の予約にちょっと遅れそうになって、途端に行くの面倒になっちゃって。

人って、あまりに近い存在だとその大切さを見失っちゃうんだな。そんな感じでいつでも行けるからいっかぁってなって。でも、もう、バックれはしたくない。なにせ最後の砦だからね。こことは末長いお付き合いをしていくって決めたんだから。

私『ゴホッゴホッ…あの、…すみません…なんか、だるいなぁと思ったら、熱があって…ゴホッ…扁桃腺も腫れてるみたいで…次回にしたいんですが…あ、体調良くなったら…ゴホッ…予約の…電話します…あ、はい、月が変わったら又保険証…持ってくれば…よろしいですね…あ、はい。すみません…では、失礼しま…ゴホッ』

それはもう迫真の演技でした。途中で自分が本当に風邪をひいてるんじゃないかって錯覚する程度に。良い役者とはまず自分を騙すことなのかもしれないなってその時悟りました。

そんなわけで、歯医者という拘束から解かれた私は解放感いっぱいで、時計を見たらお昼だし、家から一番近いコンビニでなんかお菓子とか、アイスとか、お昼に簡単に食べれる適当なやつとかを買って来ようって。

まあ、後は言わずもがな、な、展開なんですがね。

今日はなんだか、奥歯の古傷が痛む夜です。


懐かしのザ・インタビューズからの転載。
わりと好きなサービスでした。

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