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最近読んだ本など

久しぶりの更新になりました。

マスクをすると酸欠気味になること、寒いのが苦手なことから予定のない日はすっかり引きこもりです。
子どもたちを見送ったら、まったり読書や、写真の整理、早めの大掃除や模様替えをして過ごす毎日。

そこで、最近読んでとても心に残った本2冊。

どちらも偶然、娘と同じ2015年生まれの子どもを育てる写真家の方の、家族の記録です。

写真がしみじみと素敵で、親も子も世代が近いため共感する部分や、それでも置かれた環境が異なると、同じ時代に子育てしていても全く別の世界が広がっているのだと感じました。


田尾沙織さんの『大丈夫、今日も生きている』は
500gで産まれた小さなそうちゃんの成長と母親である沙織さんの心情が綴られています。

Instagramでもフォローしているのですが、とても可愛く元気に成長されているそうちゃんと、お母さんの楽しげなやりとりや暮らしぶりが垣間見えます。


齋藤陽道さんの『異なり記念日』は
聴覚障害を持つ両親の元に生まれた、聞こえるお子さんの成長を、お父さんが綴ったエッセイ。

音のない世界で子どもを育てる困難もありながら、くすりと笑ってしまう文才のある方でぐいぐい引き込まれ読み終えました。

聴覚を頼りに生きていないぶん、その他の感覚がとても研ぎ澄まされているのだろうな‥ということが感じられる美しい文章で、他の本も読んでみたくなりました。

http://www.saitoharumichi.com/photo/book_kotonarikinenbi.html


病気や障害、大変な出来事ってインパクトがあって、何も知らないと日常の全てが大変なのでないかと誤解しがちだと気付かされました。

普段は知り合うことない人に少し近づいて知ってみると、どんな環境、状況にあっても、大変なことや不便なことはその人の生活の一部であって、大笑いしたりふざけたり悩んだり、私たちと同じように暮らしているかもしれないのに。

何より子どもが生きていて、日々成長することは明るい。そう感じさせてくれる2冊でした。


例年ならばこの時期、今年もあっという間だった!と思うのに、今年はコロナ禍でとても長く感じました。
行動の面だけ見ると、何も形にできなかったような、成長しなかったようなモヤモヤの残る一年でしたが、内面的にはほんとうにさまざまな感情の揺れ動き、未来への展望の変化がありました。

来年も混沌とした時代が続きそうですが、自分の心のもとめる新しい生活を模索していきます。
たのしく生き延びていきましょう!




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