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見沼菜園クラブ麦茶とお堀農園には、「塹壕」と呼んでいる深さ60cm~1mの溝があります。

前に、近所の農家のオバちゃんから、「冬に里イモを貯蔵するのは、2尺(約60cm)掘る」と教わって、秋に60cmのイモ穴を掘るのが恒例になっていました。

長さ10メートルぐらいの溝を作れば、いろんなものの貯蔵庫に出来るんじゃないかと考えて掘ったのが、この「塹壕」です。

「塹壕」の底には、昨年貯蔵したイモの残りがあって、今年の春から芽吹いて、「里イモ」として育ってきました。

「塹壕」の底では、里イモの他に雑草も生えています。

先週、これらの里イモや雑草を除去しました。芽キャベツやブロッコリー、キャベツ、秋枝豆&トウモロコシなどの育苗を行うためです。

(冬に寒波をしのげる60cm~1mの深さの「塹壕」は、夏には酷暑をしのいで育苗をするのに向いています。)

真冬でも真夏でも地上の気温の寒暖が緩和された「半地下」の状態になっているためです。

見沼菜園クラブはもともと「田地」=田んぼでした。地面から30cmぐらい掘ると「硬盤」と言って硬い土の層に当たります。

60cm~1m下は、かなりガチガチに固まっていて、「土」と呼べるような状態ではありませんでした。しかし、そこに雑草や里イモが生えて、根を張ると、そのガチガチの部分が「土」になっていくから不思議です。

上の写真は、そのガチガチカタマリに里イモの根が生えていたのを写したものです。

考えてみると、サツマイモやジャガイモはガチガチカタマリの硬盤層があると、イモが太りにくいようです。

しかし、里イモはそのガチガチカタマリ状態でもけっこうイモが採れます。

里イモは熱帯地方のタロイモの「温帯版」ですが、元々、稲はタロイモ田の雑草だったのだそうです。

つまり、東南アジアで湿地帯でタロイモを育てる「農業」をしていた時に、その湿地にあった「稲」の種も食えると言うことが分かってきて、「稲作」が始まったのだそうです。

湿地帯の「土」と言うのは、上の方は「トロトロ、ドロドロ」ですが、下の方は「ガチガチカタマリ」になっているとすると、

里イモは「ガチガチカタマリ」にめげずにイモを太らせると言うより、そういう環境に適応していた植物と考えることが出来ます。

そう考えると、里イモは「硬盤破砕」植物と考える事もできます。

半農生活で新規就農する場合、硬盤のある「田地」を使わざるえず、そうした場所を野菜畑にするには、往々にして「硬盤破砕」をする必要が出てきます。

里イモの硬盤破砕能力を活用する方法は、田地の野菜畑転換に役立つ方法なのではないかと思います。

立夏から八十八日目=「夏の八十八夜(7/31)」を前にして、最高気温は下がる気配を見せつつあります。

まだ35℃以上の猛暑日がありますが、立秋(8/7)頃から少し雨も降り、暑さも和らぐようです。

五枚目の数字づくり、本日のお題は、「5」、「9」、「10」、「3」を使って、「10」を造るです。

頭の中で考えていないで、実際にポーカーチップを積んだり、並べたりしてやってみましょう。

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