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前回、紹介した半農半ITのお話は、どちらかと言うと、
会社に雇われて働いているIT技術者の方の例が多かったと思います。

意外に多い「半農半IT」

では、フリーランスのIT技術者として生きていく可能性はあるのでしょうか?

いくつかの事例を取り上げてみたいと思います。

まず、前回も紹介した40代男子:「パソコンカフェ」を運営。個人商店主などを対象に、携帯料金の見直しやお店のウェブづくり、安い中古パソコンの斡旋など、きめ細かいサービスを展開。

この方の場合、定期的に「携帯料金を安くしたいなら、今はこのプランがオススメですよ」と言うような話をお客さんにしているようです。それで経費を節減できたら、成功報酬として経費節減分の一部を頂いているとの事。また、中古パソコンを仕入れるルートも持っています。お客さんから価格や必要な性能についての要望を聞き取り、要求に見合う中古パソコンを提供しています。

第二の例は、20代で起業したIT会社の社長さん。単にシステムを売ると言うより、業務改善の提案をしていらっしゃいます。この方の営業にくっついて行ったことがあるのですが、お客さんに、今まで、どんな会社の業務改善に成功したか「武勇伝」を語っていらっしゃいました。

三例目は、僕自身の例です。地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットの運営等を通じ、事業計画書や受発注管理をクラウドで作成してきました。
そうして出来た業務用フォームを菜園起業の受講生の方々に提供しています。
クラウドでシェアする事で、受講生の方が記入した事業計画書を見てアドバイスをすることも可能になっています。

四例目は、失敗例です。飲食店の業務を効率化するアプリを開発し、当初は良く売れていたようです。
しかし、同種のアプリが次々と市場に出回るようになり、経営は悪化。結局、撤退してIT系ではない業種で働くようになりました。

これらの例から言える事は、成功のポイントは「業務に役立つサービス提供」にあると言う事です。

ウェブサイトやシステムの制作を請け負うだけでは、フリーランスや起業家として生きていくのは難しいのです。

現代では、ウェブやアプリ作りに使える便利なサービスが豊富に出回っています。
それらのサービスを使えば、ちょっと慣れれば、初心者でもホームページやシステムを作れるようになります。

ですから、IT事業への参入ハードルは非常に低いのです。
素人がタダ同然の価格でウェブやアプリを作れるサービスも沢山あるので、
それらを使うと言う人も多いはずです。

単にウェブサイトが作れる、アプリが開発出来ると言うだけでは、ITフリーランスは務まりません。
お客さんが得した、役に立ったと思う物事の提供が必要なのです。

半農予備校・菜園起業大学のウェブサイトでこの記事を読む

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