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菜園起業大学は、「正しい」農業のやり方を教えるわけではないと言うこと

新年度になって、菜園起業大学にも新しい受講生の方がいらっしゃいました。と言っても、野菜栽培基礎講習は、「自動車教習方式」でいつ受講開始してもよいので、たまたま新年度に受講開始した人が出たと言うだけですが・・・

とにかく、受講開始にあたって、僕が説明したのは、「正しい農業のやり方を教える場所ではない」と言うことです。

僕は「たんぽぽ農法」をやっていますが、それは僕がそうしていると言うだけで、それが「正しい」とは思っていないわけです。

他の人には他の人のやり方があるでしょうし・・・

ただまぁ、「半農生活」で「少量多品種生産」をする場合、「たんぽぽ農法」は、役立つやり方、「便利な」やり方だとは思います。

それは他の農法についても言えるのであって、こういう風に農業をやりたいという場合に、ある農法なり方式が「役立つ」、「便利」と言う事はあると思うわけです。

時々、菜園起業大学に問い合わせてくる人で、自分がやりたい「ある特定の種類の農法」を持ち出して、「〇〇農法でやりたいんですけど、菜園起業大学は、そうじゃないんですか?」と聞いてくる人がいます。

僕にしてみると、「〇〇農法」だろうと「☓☓農法」だろうと、菜園起業大学は対応していると言えば、対応しています、

と言うか、そういう風に考えていないと言うことです。

どういうことかと言うと、例えば、「種まき」をするのに、「有機農法」だろうと、「化学肥料を使った農法」だろうと、「点まき」とか「スジまき」とか、そう言う風にやる・・・「ばらまき」をしている農園と言うのも知っています、その農園が「ばらまき」方式でやっているのは、その農園の「ビジネスモデル」や「作業効率」を考えての事です・・・だから、僕の感覚としては、「種まき」なら「種まき」と言う基本技術について説明し、練習する、

他にも「苗植え」とか「土寄せ」とかいろんな基本技術があると思いますが、それぞれの基本技術についてまず練習する、

(実は、菜園教室に、行政がやっている公的な「農業塾」みたいなところで学んだと言う人も来る事があるのですが、そう言う人が「基本技術」の操作がちゃんと出来なかったりする・・・

そう言うのを見ていて、年間で野菜栽培を体験する前に、基本技術を練習するようにした方がよいと考えるようになったのが、「自動車教習方式」の野菜栽培基礎講習です。)

基本技術についての練習なので、自動車教習で「今回は坂道発進」、「今回は縦列駐車」みたいに、単元ごとに学習するのと、同じで、「毎週通う」と言う必要はない、その人のペース、スケジュールでくればいいと言うのが、菜園起業大学の野菜栽培基礎講習なわけです。

その後は、やはり季節ごとの野菜の世話を覚えないといけないので、年間実習をしてもらうようにしていますし、実際に農園を運営する能力も必要なので、「農園運営実習」もしてもらっています。

この農園運営実習の段階で、自分がやりたい「〇〇農法」を試してみたければ、やってもよいと思います。

もちろん、「たんぽぽ農法」でやっていただいてもかまいません。

菜園起業大学そのものは、プロ農家育成と言うよりは、「半農半X」の農家育成の場だと思いますし、先述したように、半農半X的にやるのなら、手間とコストをかけずに出来る「たんぽぽ農法」はそう言うのに向いている方法です。

菜園起業大学の実習方式については、また随時お話していきたいと思います。

2週間予報は、今後、晴れの日は最高気温22-23℃、雨や曇の日はもう少し低くなるとしています。平年値並みに近づいていくような、いかないような・・・。

ゴールデンウィーク後、梅雨時の気象がどうなるか?、気がかりです。

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