見出し画像

見沼菜園クラブは、たんぽぽ農園、麦茶とお堀農園とも、「田地」、つまり、水田だった場所です。

水田は30cmぐらい下に「硬盤」と言って、硬い土の層があります。

昔、牛や馬に犂を曳かせて耕していた頃、犂はだいたい地面から15cm-20cmぐらい下までを耕す、つまり、硬盤の上の土の層を柔らかくするように動いていたそうです。

その下まで犂が入るようにすると「盤を壊す」=硬盤を破砕すると言われ、嫌われたのだそうです。

水田にして水を貯めるためには「硬盤」は大切なものだったわけです。

しかし、野菜畑となると違ってきます。

例えば、ナスやトマトの「青枯れ病」の菌は、水で移動しやすいと言われています。

硬盤があると、硬盤の上にたまった水とともに、水平に移動していくので、菌は拡散しやすくなります。

硬盤がなければ、水は地下に浸透していき、菌も地下に流れてしまい、ナスやトマトは病気にかかりにくくなります。

実際、青枯れ病の予防には、「水はけを良くする」事が唱えられています。

また、ジャガイモやサツマイモなどのイモ類も硬盤があると、土が硬いため、イモが太りにくくなります。

半農生活で就農する場合、収益をあげやすい「良い土地」は商業用の生産農家が使っていて、「それ以外の場所」・・・田地のように野菜畑には不向きな場所が回ってくることもしばしばです。

半農生活や菜園起業の普及のためには、田地の硬盤破砕をいかに進めるかと言う方法の普及も大切なのです。

今回、ご紹介するのは、見沼菜園クラブで現在進めている硬盤破砕の方法です。

地面に30cmほどの溝を掘り、硬盤を壊します。

この時、硬盤部分の硬い土も地面に掘り出され、上部の柔らかい土(耕土)と混ざります。

また、溝の底も硬盤が砕けた土のかたまりと耕土が混ざった状態になっています。

ここに枯れた雑草や雑草が腐って「土化」したものを入れていきます。

こうすることで、雑草が腐ってできる柔らかい土が硬盤があった部分にまで入る形になります。

掘り出した土には、ヌカや堆肥をまき、溝内の枯れ雑草の上には肥料をまきます。

こうしてから埋め戻し、埋め戻したところを少し高くして野菜を植える「畝」にします。

畝の上部から20cmぐらい下(野菜の苗の吸収根が分布する領域)に肥料があることになり、野菜は養分を効率よく吸収できます。

硬盤の土と耕土が混ざった形で掘り出された土にヌカや堆肥をまいて埋め戻すと、土とヌカ・堆肥が混ざった形になります。

やがて、ヌカを餌に糸状菌などの微生物が繁殖します。例えば糸状菌の菌糸が硬盤の硬い土の固まりの中に伸びて行くことで硬い土の固まりが崩れやすくなり、柔らかい土に変わっていく効果が期待できます。

溝の中に雑草クズなどを入れる方法は「土中マルチ」と呼ばれています。

土中マルチの方法を使う事で硬盤を壊し、野菜が栽培しやすい土が出来ることが期待できます。

今日は最高気温39℃の予報が出ています。今後しばらく37℃程度のかなりの猛暑が続きそうです。先日まで33℃~35℃と「比較的涼しい猛暑(変な言い方ですが・・・)」の予報でしたが、どうやら、危険な猛暑がしばらく続きそうです。

ただ、立秋(8/7頃)前ごろから雨が降る日があり、32℃-33℃と「多少はしのぎやすい暑さ」になるとの予報になっています。

五枚目の数字づくり、本日のお題は、「6」、「11」、「8」、「4」を使って、「9」を造るです。

頭の中で考えていないで、実際にポーカーチップを積んだり、並べたりしてやってみましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?