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夏至から10日後から5日間が「半夏生」なのだそうです。今年は、7/2-7/6が半夏生と言うことになります。

「半夏生」になると、草や野菜の生育が一気に早くなる感じがします。

2-3日ぶりに畑に行くと、丈40-50cmだったイヌビユが70-80cmに育っているのを間のあたりにします。

放置しておくと畑をジャングル化してしまうので見つけ次第、イヌビユを抜くようにしています。

半夏生の時季の特色は、「超高温多湿」だと言うことです。

半夏生の時期を過ぎると、例年「梅雨明け」となることが多いようです。

いわゆる「梅雨入り」、「梅雨明け」の「日付」については、僕はあまりこだわらない方がよいと思います。

さいたま市6月の日最高気温の旬間平均の年ごとの変化を見ると、上旬、中旬については必ずしも1980年代より高いとは言えません。

下旬については、3℃~7℃高くなっています。

熱力学的にみると、地球環境や生物のような系は「散逸構造」と捉える事ができます。

「散逸構造」はノーベル賞化学者イリヤ・プリゴジンが提案した概念で、絶えざるエネルギー流にさらされる場に成立する「動的な系」の事です。

地球環境は「太陽からの輻射」と言うエネルギー流にさらされています。気温があまりにも高くなると、連動して水温もあがり、水が蒸発しやすくなって雨が降り、気化熱により気温が下がります。

このようにエネルギー流にさらされながら、内部の運動によって一定の状態が保たれるのが「散逸構造」の特徴です。

梅雨は日本付近で太平洋高気圧が完全に優勢とならず、シベリア寒気団とせめぎ合っている時に起きる現象だと考える事ができます。

その頃に海水温が高く水分が蒸発しやすいと雨がよく降ると言うわけです。

現在のように、5月頃からかなり気温が高くなっていると、活発に雨雲が形成され、台風や集中豪雨の発生要因となると思われます。

5月~6月初に雨がたくさん降ると、海水温が下がり、その後、あまり雨が降らなくなると言えるでしょう。

ここ数年、長梅雨が続いたり、逆に空梅雨になったりと言う事が続いています。

これは高気団と寒気団のせめぎ合いと気温上昇期が一致しないため、従来のような「梅雨」が起きにくなっているからではないかと思っています。

ですから、あまり「梅雨」、「梅雨入り」、「梅雨明け」の時季にこだわるのはどうかと思っています。

ただ、6月を挟んで前後1-2週間程度は、それ以前・以後より、湿度が高く「ムシムシ」、「ジメジメ」する、空模様が「ドンヨリ」の状態となる、

その時季を過ぎると、カンカン照りの日々がやってくる・・・

そう考えると、その「ムシムシ」、「ジメジメ」、「ドンヨリ」の状態にある時を、一応、「梅雨」と考えてよいかなとも思います。

この意味で、2023年の半夏生を考えてみると、夏空のような天気の日もあれば、雨が降る日もあり、けっこう「ムシムシ」、「ジメジメ」もある、つまり半夏生期は、例年「超高温多湿」だが、今年は「超『超高温多湿』」状態だと言えるかもしれません。

さて、超高温多湿である事は、草の生育も加速します。

また「次から次へ」と雑草が生えてくる事も「起きがち」になります。

「ジメジメ」、「ドンヨリ」期が過ぎて「カンカン照り」期になると土が乾きやすくなり「次から次」に雑草が生えることはかえって抑制されるように思います。

(野菜の種まきをしても芽が出にくくなると言う問題も起きますが・・・)

半夏生期までにイヌビユやシロザなど丈が高くなる「広葉雑草」を抑え込み、畑の「ジャングル化」を回避できれば、その後の秋野菜準備は、それでもけっこう大変ですが、それなりに進めやすいのではないかと思います。

「それなりの大変さ」をもたらすのはセイバンモロコシのような草で、これも背丈は1~2メートルぐらいになります。

ただ、イヌビユやシロザのような広葉雑草でジャングル化した場合、内部はとてもジメジメした状態になり、地表付近にある他の草は蒸れて枯れてしまうこともしばしばです。

一方、セイバンモロコシの場合、株元がジメジメになる事は、イヌビユに比べると少ないのではないかと思います。

イネ科植物は、葉が細い事が特徴ですが、細い葉では葉の間から日の光が下に抜けやすくなっています。イネ科植物は、下方の葉にも光があたるようにして、上方の葉の光合成産物を穂に、下方の葉の光合成産物を根に転流して全体がバランスよく生長するようにしているのだそうです。

(このおかげで稲や麦がよく実り、私達は、お米やパンを食べられるとも言えます。)

イネ科植物であるセイバンモロコシは、下方にも日の光が「漏れる」ようになっているため、同じように背丈が高くなる広葉雑草に比べて地面が乾きやすく、ジメジメ間が少なくなるのではないでしょうか。

もっともセイバンモロコシは多年草で種をまき散らしやすいので、いったん侵入が始まると、その場所で増殖しやすいのだそうです。

種をまき散らしやすいのは対処しづらいですが、少なくとも根ごと引き抜くようにした方がよいでしょう。

それと5月以前、セイバンモロコシがまだ小さいうちに見分けて対処することも必要かもしれません。

いつ頃、畑に芽生えてくるのか、今までは見過ごしていました。今後は、セイバンモロコシの観察も進めたいと思っています。

2週間予報は半夏生の時期が過ぎると、最高気温35℃以上の猛暑日が続くとしています。

大暑(7/23頃)になったらどうなるのでしょうか?

五枚目の数字づくり、今日のお題は、「12」、「3」、「1」、「11」を使って、「9」を造るです。

頭の中で考えていないで、実際にポーカーチップを積んだり並べたりしてやってみましょう。

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