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アルバム"Music Eater"配信開始!

2006年に東芝EMIより発売になり、現在唯一販売されてないアルバムであった"Music Eater"が配信開始になりました。

思い起こせばもう15年近く前、ブラジルはリオデジャネイロ録音の"Acalanto"から一年すら待たず発売されたアルバムで、+2プロジェクトのライブで日本に来てたAcalantoの録音メンバーのカシンやドメニコ、ダニエル、そしてペドロ・サーらブラジル人たちも「え!ちょ、早くね!」と驚いていたのを思い出します。

プロデューサーは同世代の奥原貢。
"Gira mundo"(ジラ・ムンド)という名義でアルバムも出していたアーティスト。キマグレンのプロデュースで一躍時の人となった才人です。

Acalantoがブラジル録音、ブラジル人ミュージシャンのみのパッケージだったこともあり、今作は我が国日本の素晴らしいミュージシャンのみと作ってみようという裏コンセプト(ってほどでもない)もありました。

もうほんと毎日のように貢のスタジオ(つまり家です)に"プリプロ"(プリプロダクション、つまり録りながらアレンジを考える)をして、もれなく飲み、語っておりました。猫のカツオに引っ掻かれたりとかしながら。

そんなプリプロダクション(飲み)を重ねに重ねて、満を辞してスタジオ入り。

Acalantoが作品然としたアブストラクトなアルバムだったので、新しいアルバムは対照的な今までの作品の中でも、「ライブ感溢れる」ものにしたいな、というテーマもありました。

ペンもグイグイ進み、このアルバムには後年のライブの定番曲がたくさん生まれることになりました。

ざっくりダイジェストで曲紹介。
「Sunrise」

https://open.spotify.com/track/79bR0Lmq1sqcGHMXhMZT5W?si=wh85DrfhRzu7whDFIOA7tQ

PV→https://youtu.be/hEh3DdjOVIoにもなったオープニングチューン。これはかなり力を入れて作りました。色々考えて作ったのですが、これはもう聴いてもらった方が早いか。笑

とにかくポップス然としたポップスと音楽的なハーモニーを融合したかった、この一言に尽きます。多分プリプロのパターンだけでも50くらい作りました。

「Music Junkie」

https://open.spotify.com/track/7f60wkQp2Eh3LKr63UOzZE?si=KYAgHrilQZWX8FS29zeSdw

今やライブでは必ずラストにやる鉄板曲に育ちました。自分のフルートを初めて録音に使った曲。というよりはこのアルバムのためにフルートを練習したのです。

最初バンドで録ろうと思ってたんですが、「Hiphopは打ち込み、めちゃカッコよくなるよ」との貢先生の提言で、ほんとにその通りになりました。

自分のギターとフルート以外は全て貢先生のトラック。

初期衝動強めで書いた曲でもあり、ヒップホップやJazzへのリスペクトも込めた音楽讃歌。

「El Sur(南へ)」
何かと今でもリクエストを受けることの多いバラード。当時ラジオはFMよりもAMでよくかかっていたようで、なんとなく分かる気もする。故人に捧げたものなので、お盆にぴったりの曲かもです。

Saigenji • Music Eater https://open.spotify.com/track/6CbCnzpYBAaJFrVSZEpnkl

★あとなんと配信にはボーナストラックが!
三曲ありますが、目玉はブラジルの天才
Filó Machado(フィロー・マシャード)とのデュエット曲でしょうか。
Saigenji • Music Eater https://open.spotify.com/track/6RGyOwxmvzxOyXUR9u5YLH

…他にも沢山紹介したい曲があるのですが、それは音源を聴いてみていただければ。野心溢れる時期でもあり、濃ゆい曲が並んでます。
チャランゴやホーメイ、フルートなど、自分のできるスキルは全部ぶち込んだ感もあり、それは最後のクレジットを見てみてください。

ちなみに満面の笑みのポートレートのジャケ写、アートワークの写真は巨匠の藤代冥砂(ふじしろめいさ)氏。
巨匠然とした佇まいを想像していましたがなんとも柔和な、一言で言うとナイスな笑お人柄。

すっかり仲良くなって、その後よくご一緒することになりました🍺

この頃は個人的に色々と悩みも多かった時期なんですが(30代はなんか今思えば割とそうでした。)そんな悲喜交々もこんな濃密な作品となって消化されたんだな、と、今となっては懐かしい。

つーか今が悩みがなさすぎなんだな。😂😂

エンジニアの渡辺省二郎さんや、トロンボーンの中路英明さんなど、後年につながる素晴らしい人脈を得た
アルバムでもあり、自由にやらせてくれた東芝EMIの皆様にはほんと感謝です。

信頼のWebVandaさんが配信解禁にあたって素晴らしいレビューを書いてくれたので、こちらも併せて是非!

http://www.webvanda.com/2020/08/saigenji-music-eater.html

配信は大手のものは網羅してるはずですが、とりあえずSpotifyとApple Musicのリンクを紹介しておきます!
Apple Music

https://music.apple.com/jp/album/music-eater/1525161190

Spotify

https://open.spotify.com/album/2FzRPZfKcSTmupDJIgPQQa

最後にクレジットを貼っときます!






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