予想外の来客
休みあけ、私の職場のデスクは書類が山積み。
こんにちは。
彩夏です。
先日、職場の事務所にネズミが出没した。
事務所に無造作に置かれているお菓子を袋ごとかじられていて、不思議に思った私がその場所を探索していると、何か生き物が走り去った残像を見たのだ。
私は「ヤモリがお菓子をかじってた」と社長に報告したのだが「ヤモリが袋ごとお菓子をかじるわけがない」と一刀両断された。
どこから侵入して、どこに潜んでいるかわからないけれど、その後姿は見ていない。
社長は「ネズミ獲り置いとかなアカンな」と言っていたが、物忘れが得意な社長はすでにそんなこと忘れている。
私の家じゃないし、またお菓子を荒らされたらいいじゃない。
そう諦めて、私も何も言わない。
万が一ネズミに足でも噛まれたら嫌なので、このところ椅子に正座して仕事している。
ふと思い出した。
私は以前、動物病院で働いていたことがある。
その時の思い出は、いつか語ってみようと思っているのだけれど。
ある日、診察時間外に電話があり、救急で診て欲しいと、飼い主さんから電話があった。
救急はよくある話なのだが、内容がよくある話ではなかった。
「飼っているハムスターがネズミ獲りにかかりました。どうしたらいいですか」
無我に断ることもできない先生は「連れてきてください」と応対したけれど、連れてこられたハムスターは見事にネズミ獲りに張り付いていた。
多分ジタバタ動いたんだろう。
スルメのように広がって、3Dであるはずのハムスターは2Dに見えた。
そんな大ごとで、衝撃的な出来事だったのに、私のその当時の記憶はぼんやりで、自分の記憶力にも衝撃が走る。
多分、害のない洗剤を使って、ゆっくり少しずつ、ネズミ獲りからハムスターを剥がしたんだと思う。それだけは覚えている。
その後、ハムスターは飼い主さんに連れて帰られたんだけれど…
ネズミ獲りの粘着は、身体にまとわりついたまま、ネチネチ状態だったように思う。
あのハムスターは、その後どうなったんだろう。
元気になったんだろか。
事務所のネズミ出没事件をめがねさんに報告していたら、めがねさんはこう言った。
「どうせハツカネズミやろ?都会のドブネズミはカピバラ級やで!!」
盛ってるやろ?
画像は《ピッピ》さんからお借りしました。
それでは。
最後までお読み頂きありがとうございます。
ばいなら。
66日ライラン/8th
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