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アニメ 魔法少女マジカルデストロイヤーズのポテンシャルがエグい件 2023/04/17

原案:INAGAWA JUN 何者!!?

まずは原案を担当しているINAGAWA JUNさんの略歴を軽く調べてみた。そしたらとんでもないことが続々判明した。

  • 4年前までLAを拠点にアート活動をしていた絵描き(現在は主に日本で活動中?)

  • Mad Majic Orchestra という屋内レイヴイベントを主催、そこでDJとしても活動している

  • ビリーアイリッシュのHappier Than Everのツアー衣装のデザイン、RADWIMPSの2023ワールドツアーのポスターデザインも担当

アニメ、漫画、ストリート、スケートボード、パンクロックなどのカルチャーの影響を受け、融合させた作風で知られる

『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』は10代の頃から構想を練っていた

そしてなんと1999年生まれの23歳。WTF

ちょっと、すごすぎませんかこの人

アメリカ本土で体感した「好きなものを好きと熱量を持って言える奴がクール」という風潮が鮮烈だったらしく、大きく『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』に影響を与えているように思える。

参考にしたインタビュー記事。
彼自身がオタクヒーローのモデルに見えなくもない


OP EDともにクオリティがおかしい

OP曲は、
「愛美」の「MAGICAL DESTROYER」
ちなみにボーカルの愛美さんはブルーという主要キャラの声優も担当している。

楽曲を制作したのは、JUN INAGAWA、JUBEE、そしてTAKESHI UEDA。
JUN INAGAWAさん、DJやってるアーティストなだけあってがっつりOP制作に携わっている。こだわりがすごい。
ゆくゆくは各一話に対して一曲作ったアルバムを出したいとインタビューで語っていた。

曲そのものは
疾走感、刹那的、ノスタルジック、破壊的、そして非現実的。なんとも爽快で不思議な曲。

そして映像のクオリティーも尋常じゃない。
センスしかない。最初のカットを見た瞬間から、あ、このアニメやばそう、って思わせる説得力がある。
いちいち見せ方が美しすぎる。

考察要素や不穏すぎる表現も、何もかもが主には刺さりました。大好きです。言わせてください。大好きです。



EDも負けず劣らず完成度が超高い。
「The 13th tailor」の「Gospelion in a classic love」

OPの破壊的な雰囲気とは打って変わって、比較的落ち着いたリッチな曲になっている。

音使い、特にボーカルの和声?がmillenium parade的。
夢想感を土台に、上品な艶美さと残酷さが同居している感じ。めちゃくちゃ好きな曲。

正式リリースが5月なのでそれまでユーチューブにいかないと聞けないのが悔やまれる。

もちろん映像もすごいんだコレがまた。
一つ一つの絵が儚く美しすぎる。絵画のオマージュなどをちりばめていて、製作者のセンスの良さが爆発している。

随所に感じられる暗喩があまりにも美麗で残酷で、観る者の心を嘲りながら愛撫するよう。音も相まってゾクゾクが止まらない。

ED映像そのもののシンプルなストーリー展開も超鳥肌。ラストの主人公が運び出される描写は、次の回を見るのが恐ろしくなるくらい色々悪い想像をしてしまうようなものだった。
こっちも大好きです。言わせてください。大好きです。



多数のオマージュ

一話、二話の時点で数多くのオマージュを見つけることができる。
原案者がエヴァ好きを公言しているので、エヴァオマージュはもちろんたくさんある。オタクを題材にしているのだから、その他の伝説的アニメのオマージュもいくつか散見することができる。

ただ、それ以外にも洋画オマージュがちょこちょこあるように感じる。正直、あんまり例は出せないのだけど、極たまに、純アニメでは味わえない洋画的な表現を感じた、気がする。オマージュではないのかも。サブリミナル洋画かも。

ちなみに自分が一個カックイイイイイと思ってるのがブルーの下まつげ。あれは流石に時計じかけのオレンジだと思う。


不穏すぎる数多の伏線

OP

  • OPのサイケデリックな場面

  • 「繰り返される夢から醒めたいよ」

  • しょぼんを殴った時に水槽が割れる

  • クラゲと浮かぶ変身服

  • オタクヒーローがイエスキリストとして描かれる

ED

  • 大量に漂着した魔法少女たち

  • ベッドで食べさせてもらうオタクヒーロー

  • 神として描かれるオタクヒーロー

  • 死んで運ばれるオタクヒーロー

本編

  • オタクの味方のはずのしょぼんが敵な理由

  • オタクを「保護」する目的

  • オタクが題材なのでリアル趣向で、メタっぽい視点になりそうな割には設定もノリも明確にフィクション


  • アナーキーが私がリーダーだと泣いた理由(自分の読解力がないだけかも)

  • どうやって屋上まで上がって来たの?気球だ!(??)

  • その他ちょっと辻褄が合わない表現(考えすぎだと思うが、どうしてもOP、EDの不穏な表現のせいで勘繰ってしまう)

  • 次回予告で本作品の絵コンテを使っちゃう


まとめ

原案のJUN INAGAWAの世界観、OP,EDに散りばめられた伏線の数々、そして単純なアニメーションとしてのクオリティーの高さからどうしても期待せざるを得ない、そんな超新星アニメ、魔法少女マジカルデストロイヤーズ。
お願いだからOPとEDがやばいだけの凡アニメで終わらないでくれ、、ちゃんと回収してくれ、、期待してるぞ、、


斎家リック

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