おおの たつや

千葉県出身。2015年10月末、大分県佐伯市に移住。九州一広い佐伯は、海も山も国定公園…

おおの たつや

千葉県出身。2015年10月末、大分県佐伯市に移住。九州一広い佐伯は、海も山も国定公園。空港から車で100分、新幹線もない。都市部からのアクセスが良いとは言えないものの、だからこそ残る手つかずの自然を大満喫。地方都市はおもしろい。旅先、移住先に佐伯をお選びいただけたら幸いです。

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潮の流れで海に段差!?「元ノ間海峡」。

田舎の夏は、美しい。 ここは大分県佐伯市鶴見の「下梶寄(しもかじよせ)海岸」。 九州最東端のビーチです。 ここから「鶴見大島」を眺めて、思うことは・・・ 「田舎こそ、未来を感じる」ということです。(話がでかい笑) 田舎は、海も山もどこを切り取っても・・・、 ほんとに美しい。 特に、ここ大分県佐伯市は「九州一広い」まち。 奥が深く、あちこちに素晴らしい景色が残されています。 少しだけ場所を変えて、「段々(だんだん)展望所」 こちらから鶴見大島を眺める。ここか

    • 「湯立神楽」in大入島トンド火まつり2024

      湯立神楽をご存知でしょうか。 いつ見てもしびれます。 「大入島トンド火まつり」の中での神事ということで、この日は「夜神楽」。 薄暗い闇に、湯気が際立ちます。 たまらんとです。笑 この場所、ここに集まった人が、清められていきます。 束ねられた笹の葉が吸い込んだ熱湯が、場内にしぶきとなり広がります。前列の観衆は、直接背中を叩いてもらえます。(うらやましい。こっちまで来てくれないかな、なんてみんな思っているはず。) 暗闇に光。そして、自然と笑顔があふれます。 夜神楽がつく

      • 東光寺の八日薬師。

        蒲江浦のお正月。 「医王山 東光寺」の目抜通りの参道は、俄かに賑やかになっていきます。 そう。一月八日は、薬師如来の縁日。 一年の最初の縁日で「初薬師(八日薬師)」と言われ、屋台が立ち並ぶ地域の祭りです。宗教家ではない私でも、縁起を担ぎたくなります。 薬師如来は病気を治す仏で、医王山の「医王」とは、まさに薬師如来を指します。 さて、鐘の音が、地域にはじまりを告げます。 この薬師堂には、西野浦の海中から応永13年(1406)に引き揚げられたと伝えられる薬師如来像が安置

        • 2023年、最終の「進水式」。

          2023年12月26日、朝。 この年、最後の進水式です。 学校は冬休みで、親子の姿も。 今か今かと進水の時を待ちます。 いよいよ滑り始め、視線は船に集まります。 船首が見えてきました。 朝陽の中に、リボンは虹になります。 碇は轟音上げ、勢いよく落ちます。 あっという間の進水でした。 巨大な船が、海に浮かぶ不思議。 ここは佐伯市。船が生まれるまち。

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        潮の流れで海に段差!?「元ノ間海峡」。

          「豊後二見ヶ浦」の大しめ縄づくり(2023)。

          大分県の「初日の出スポット」といえば、豊後二見ヶ浦です。豊後二見ヶ浦の大しめ縄は、その長さが日本一の65メートル。一年間、よく耐えてくれました。 この大しめ縄は「毎年12月の第2週の日曜日」に張り替えの作業が行われます。これがまた大変な作業です。 2023年は都合により、あいにく作業のお手伝いができませんでした。しかし、大しめ縄に折り込む願い事だけでも、書いて来ようと行って参りました。早朝から多くのみなさんが、地道な作業が進められています。感謝ですね。 夫婦岩のあいだを

          「豊後二見ヶ浦」の大しめ縄づくり(2023)。

          「五所明神社」の冬季例祭(2023)。

          五所明神社。 806年に創立された由緒正しき、佐伯市の神社。 旧佐伯藩といわれる地域の「総鎮守の神」。 「一の宮」の位として、佐伯市、南海部郡といわれた地域に多くの氏子を持つ神社。 「一の宮」とは、何か。 調べてみると、平安時代から鎌倉時代初期にかけて、地域で整備された「社格」とのこと。 これは朝廷などが指定していったものではなく、諸国で由緒の深い神社や、信仰の篤い神社が勢力を有するに至り、おのずと神社に序列が生じていったものとのこと。 とにかく五所明神社は、近郷では

          「五所明神社」の冬季例祭(2023)。

          帆船「みらいへ」、佐伯港に寄港。

          ご無沙汰しております。覚えてますか(笑)。 たくさん投稿できる素材はあります。それこそ山ほど。しかしながら、noteから遠のく日々を過ごしてしまいました。反省! さてさて、2023年11月4日(土)の夜。 帆船「みらいへ」が佐伯市へやってきました。おかえり!!待ってました!! カッコイイ!この佐伯の海に、帆船「みらいへ」はよく似合う。総トン数362トン、全長52.16メートル、幅8.6メートルということで、ちょうど葛港の中にも入って来られてしまうというジャストサイズな帆

          帆船「みらいへ」、佐伯港に寄港。

          蒲江、「入津湾の新緑」。

          お久しぶりです。半年ぶりになってしまった。汗 2023年、蒲江の春が過ぎていく。 そして、入津湾の山々には若葉が繁る。 紅葉の美しさは知っていた。 けれど、新緑のこんな美しさは知らなかった。 この海に出会うまでは。 海と山が織りなす景観。 手付かずの自然。 山は海の恋人。 そんな言葉が、ここではときどき聞こえてくる。 山から海に注ぐ豊かな栄養分は、海をまた豊かにするという。 新緑の季節、こころもまた豊かに。

          蒲江、「入津湾の新緑」。

          帰ってきた「進水式」。

          2022年9月1日(木曜日)。 この日、造船所・佐伯重工業さんの「敷地内」は多くの人で賑わいます。進水式です。 この日はいつもより特別な進水式で、報道・マスコミも多数です。 進水式(進水)は日々の工程の中で行われております。ただ、この日が特別だったのは、「一般公開」としての見学が2年半ぶりであったためです。(嬉しい〜!) 長かった。一般公開まで本当に長かったです。もちろん、この先も状況を見ながらの判断にはなると思います。でも、まだまだこのご時世の中、今回の一般公開とい

          帰ってきた「進水式」。

          鶴見大島「地下(じげ)」をゆく。

          佐伯葛港から、船に乗り込んだ。 到着した先は、鶴見大島「地下(じげ)港」。 鶴見大島は、標高193メートル、面積1.86平方キロメートル、海岸総延長11.9キロメートルの島。 島は、船隠・田ノ浦・地下の3つの地区で構成される。そのうち、今日は地下(じげ)を歩く。 島を歩くと、透き通る海にまず心を鷲掴みにされる。 そして、程なくして、ガサガサっと音が聞こえてくる。 にゃ、にゃ、にゃ、ニャンコだ〜。かわいい。笑 といっても、猫島というほどの数はいないし、どの猫も警戒

          鶴見大島「地下(じげ)」をゆく。

          海の子「佐伯海洋少年団」vol.3

          穏やかな佐伯湾に、「佐伯海洋少年団」あり。 今年も、「親子カヌー体験会」が開催されました。(2022年8月18日) みなさん、続々とカヌーを漕ぎ出されます。 佐伯市西上浦のJR狩生駅にもほど近い「西上浦コミュニティセンター(旧西上浦公民館)」の奥で、毎月2回、佐伯海洋少年団は活動をしております。 身近な自然の豊かさを享受することは、意外と出来そうで出来ない。なので、この年1回の「親子カヌー体験会」は、とても好評です。 できたら、佐伯海洋少年団に入団も・・・、とは思いま

          海の子「佐伯海洋少年団」vol.3

          9月の小田をゆく。

          9月、佐伯市弥生の「小田(こだ)」を歩いた。 夏の残暑の厳しい日。 空も山も、鮮やかに見えた。 空はたしかに秋の空。稲穂も実る。 揺れるその稲穂に、清流・番匠川と共に生きてきたことを感じる。 山に降り注いだ雨は、いつか川となり、そっとわたしたちの暮らしに寄り添う。 番匠川は今日も小田を流れる。

          9月の小田をゆく。

          大分県、最古級「西野の庚申塔」。

          水田に、4月の優しい雨が降りそそぎます。 こちらは佐伯市「西野(さいの)」。 その景色には、古くからのひとの営みが感じられます。 ここに、佐伯市指定民俗文化財の「庚申塔」がある。 現地の説明看板によると・・・、「天正四年(1576年)丙子〇二月吉日」と刻まれ、大分県内でも最も古い庚申塔のひとつという。 ちなみに、凝灰石造り・高さ78センチ・幅57センチ・厚さ19センチの板碑型で、正面には「奉造立庚申待人数講也」と刻まれています。 ところで、「庚申塔」って何だかご存

          大分県、最古級「西野の庚申塔」。

          「ななつ星」とJR佐伯駅。

          2022年、春。観光列車「ななつ星㏌九州」は、JR佐伯駅に毎週木曜日に停車する。お昼の12時40分頃。 JR日豊本線の佐伯市区間は「単線」となっていて、双方向に走ることができない。そのため、ななつ星は上り電車が通過するのを佐伯駅で待つ。 2022年下期は違う。10月から翌2023年3月までのななつ星「新コース」に、佐伯観光が組み込まれることが決定している。 毎週日曜日、朝9時39分から10時42分の間、佐伯駅に停車する。 この束の間の1時間で佐伯を楽しんでほしい~。

          「ななつ星」とJR佐伯駅。

          西野のお塔。

          堅田から青山方面に進むと、「西野(さいの)」という地域があります。 風情のあるところで、美しい景色が広がる。 この西野には、かつて「お塔の大杉」と呼ばれた大木があったという。昭和4年の台風で倒壊したため、今はもう見ることは叶いませんが、後継の木が成長を進めています。それが下の写真。 この林の中に、悲運の城主「佐伯惟治」とその子「千代鶴」を祀った墓があります。(佐伯城の築城よりも前の時代、)毛利家が佐伯を治める前の「栂牟礼城」城主が佐伯惟治でありました。武勇に優れていたとい

          西野のお塔。

          佐伯藩、春の渡御行列。

          佐伯の春、年に一度の「渡御行列」がある。 いわゆる「神幸祭」といわれるもの。 では、神幸祭とは何でしょう?? 神幸祭は、神社の祭礼のひとつ。 一般的には、「神霊の宿ったご神体を神輿(みこし)に移して、地域を練り歩き、御旅所に渡御すること」をいいます。 ちなみに、往復の往路を「神幸祭」。帰りの復路は「還幸祭」といいます。 つまり、往路復路のそれぞれが祭礼であります。そのため、多くの場合で2日間に渡って行われるのが、この神幸祭であり、還幸祭でもあります。(この日は、初日

          佐伯藩、春の渡御行列。