第8回 めっしーさんへのインタビューシリーズ第1弾

こんばんは、おはようございます、こんにちは。

今週は「富士山自然遊び スパイシージャム」代表の、めっしーさんこと飯塚敏明さんへのインタビュー記事になります。

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はやし(以下、は)「めっしーさん今日はよろしくお願いします」
めっしーさん(以下、め)「お願いしまーす!」

「めっしーさんには以前一度お会いしたことがあるんですが、実はそこまで深く知らないんですよね」
「お互いに(笑)」

「この機会に色々お話を伺えればと思っていますので、まずは自己紹介と、普段どのようなことをされているのかを簡単にお願いします」
「簡単に済むかな〜?(笑)」
「はい、私は『富士山自然遊びスパイシージャム』という名前は長いですが小さな会社を運営しております。樹海のガイドをしたり、西湖周辺で夜シカを見るツアーをしたりだとか、そういう会社の代表をしております、飯塚と申します。」

「あ、初めて知りました、飯塚さんなんですね(笑)」
「そう、”飯”塚だから、めっしー(笑)」
「毎日遊びながらというか、自分が楽しみながら、お客様にも楽しんでもらうツアーを心がけてやっております。」

「素晴らしいです。ちなみに、活動エリアはどの辺りなんでしょうか?」
「メインのフィールドは青木ヶ原樹海と西湖ですね。樹海は洞窟探検。洞窟がものすごいたくさんあるんですよ青木ヶ原樹海って。」

「あー聞いたことあります。」
「何個ぐらいあると思います?」

「おーラジオっぽいですね〜!(笑) ということはけっこうあるんですね?多分・・・、100個ぐらいですか・・・?」
「ん〜いい線ついてますね。まぁ一般的には100個ぐらいという風に言われているんですが、実際には現段階でいくつあるかわからないと言われています。ただ名前がついているものに関していうと、234個かな。」

「お〜!けっこうありますね!」
「そう!今のところ234個の洞窟に名前がついていて、これっても〜のすごい色んな資料を集めてこないと出てこない情報なんです。」
「で、めっしーはそれらをいっぱい集めて、なにせ洞窟が好きですから、もう青木ヶ原中の洞窟に行ってやろうと思ってですね、日々資料を探しては自分の足で探して歩き回ってます。」

「へー!」
「で、洞窟にも色々定義があって、総延長が30m以上ないと名前がつけられないらしいんです。だから30m以下のものっていうのももっといっぱいありますよね。そうすると234個なんてもんじゃないわけです。もっともっといっぱいある。もう400、500って数なんじゃないかと思います。これはめっしーの一生が一回じゃ足りないぐらいあるわけです。」

「なるほど(笑)」
「これらの洞窟を全部制覇したいというのがめっしーの目標です。」
「もう樹海で案内できない洞窟はないです、と言えるように日々頑張ってます。」

「おー。そういうのって、調査されてる専門の方がいらっしゃるんですか?」
「ええいます。日本洞窟学会っていう、ちゃんとした研究をしている方たちの集まりなんですけど、その方たちが定期的に、といっても20年に1回みたいなペースなんですけど(笑)」

「20年に1回(笑)」
「だいたい10年から20年に1回ぐらい調査に入って、調査報告をあげるんですね。その資料っていうのをいっぱいかき集めて、一個ずつ線を引いてですね、あと20個ぐらい回ればとりあえず全部回ったことになります。」

「へー!すごいですね!」
「でもその20個がね、マジで見つからないんですよ!(笑)」

「見つからないんですね!(笑)」
「そう、だいたいこの辺みたいな場所はあったりとか、ものによってはGPSの座標が書いてあったりするんですけど、それを見て行っても結局”その辺”にしか行けないので、あとは足を使って探すしかないんです。」

「なるほど〜」
「こういう地形だからここが怪しいなーとか、あそこだけなんか陥没してるなーとか、そうするとあそこは洞窟が潰れてしまった後で、その周りの丘地形になってるところには洞窟の入口があるんじゃないかとか、自分で色々予測を立てながら歩き回るというか探し回ってるんですね。そういう風にして、もう少しでコンプリートです。」

「すごいですね・・・。今のお話の中で、こういうところに洞窟がありそうだっていう判断基準を教えていただいたんですが、何となく我々はお互いの中で前提知識としてあるんですが、この辺りの洞窟の成り立ちってどういったものなんでしょうか?これから初めて来られる方のために・・・。」
「では初めて来る方向けに。この青木ヶ原樹海というのはですね、世にも奇妙なというか非常に特別な森になっているんですが、歴史としては、今から遡ること1200年ぐらい前ですね。西暦864年に富士山の麓で大噴火が起きて、火口が今わかっているだけで4つ開いたと言われています。」
「長尾山っていう山が富士山の麓にあるんですけれども、それを中心として、いくつかの火口が同時多発的に開いて、約2年間に渡ってずーっと溶岩を吐き出したんです。でそのドロドロした溶岩が富士山の麓から流れ流れてここ西湖の湖畔までやってきたんです。で、その時に流れ出た溶岩流というのが青木ヶ原溶岩流っていう名前がついていて、この溶岩流に焼かれて全部ゼロになってしまった森の部分、青木ヶ原溶岩流の上に再生した森、ここだけを青木ヶ原樹海って呼んでるんですね。で、この溶岩流の副産物として色んな洞窟ができるわけです。それがなんと400〜500個ぐらいあるんじゃないかという、そういうお話ですね。」

「なるほどー!」
「なので、溶岩流の流れなんかを見ながら、あの辺に洞窟があるんじゃないかーなんて予測しながら歩き回るというわけです。」


はい、というわけで今回はここまでで、次回以降お話はさらに続きます。

それではまた!


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