第10回 めっしーさんへのインタビューシリーズ第3弾

こんばんは、おはようございます、こんにちは。

今週は「富士山自然遊び スパイシージャム」代表のめっしーさんこと飯塚敏明さんへのインタビュー記事になります。

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はやし(以下、は)「めっしーさんへのインタビューシリーズ、3日目です。どんどん話が続いて行きますけれども(笑)」
めっしーさん(以下、め)「3日目(笑) もう盛り上がっちゃって、楽しいなー。」

「実はめっしーさん、この後実際にツアーが入ってるんですよね。夜の鹿のツアーですか?」
「そうですね。まぁ青木ヶ原の話をまだしたいんですけれども(笑)、この後の鹿のツアー、何をするかというともう名前の通りなんですよね。野生の鹿観察ツアーというのをやってまして、場所はこのrootfieldさんのほんとすぐ近く。だからご宿泊の方には非常に迷惑なツアーなんですけど(笑)」

「(笑)」
「この西湖の地区は非常に自然豊かな場所になりまして、夜になると山からどんどん鹿が下りて来るわけです。で、その鹿ちゃんを探して、ライトセンサスっていう遊びなんですけれども・・・」

「初めて聞きましたね。」
「海外では主流な、野生動物の生態調査の手法になります。夜真っ暗な闇の中で、ライトを使って動物を探すんですが、野生動物の多く、特に夜行性の動物は、夜目が光るんですね。猫ちゃんとかみたいに。これは目の中に、僕らはペタータムって言いますが、要するに鏡のような成分があってですね、それに光が当たると、鏡に反射して自分たち返ってくる。それで目が光って見えるんですね。なので森の中を(ライトで)照らしてるとピカッて光るので、なにかいるのがわかりますよね。そしたらそれをよーく観察して、なんの動物なのかなとか、例えば鹿だったら『あ、4歳ぐらいの鹿だ』とか、『あ、メスですね』とか、『あの後ろには2歳の子供がいますね』とか・・・」

「そんなことまでわかるんですね」
「そう、そんな話を色々しながら、鹿の生態であったり色々なことを絡めてお客様にお伝えするっていうツアーですね。」
「まぁ鹿なんか奈良の鹿公園が有名ですけど、そういうところなら日中でも全然見れるんですが、やっぱり『探しに行く』(のが大事)。で、うちの場合、遭遇率100%で今の所やらせていただいてます。」

「おー!ハズレなしですね。」
「今の所ハズレはありません。」

「じゃあこれから来られる方にとっては安心して参加できますね。」
「そうですね。鹿ちゃんは野生動物なんですが、非常に遭遇しやすいというのもあります。というのは、人間もそうですが、人間の場合朝起きて、トイレに行って歯磨きをして、朝食を食べて着替えをして、会社に行くなり二度寝するなり、行動パターンがあるじゃないですか。これが『生態』と言われる部分なんですが、鹿の生態というのもだいぶ解明されてきてると。彼らはイレギュラーな生態があんまりないんですよ。彼らはよく『時計をしてる』なんて言われますが、時間通りに行動するんですよ。」

「へー!」
「彼らは同じ群れが、同じ時間帯に、同じ場所に現れるという生態があって、それを元にめっしーは西湖中を一人ウロウロしまくってて、ライトセンサスしまくって、『何時頃ここに来れば、何頭いたな』っていうのをデータでとってるので、それを元にお客様をご案内してるんですよ。」

「へーすごいですね!」
「だから100%会えるんです。」

「なるほど!そういうことですね!」
「1時間のツアーと2時間のツアーをやってるんですけど、1時間のツアーでも、必ずお見せしてます。」

「じゃあ極端な話、めっしーさんが鹿を見れば、『あ、昨日いたあの子だ』みたいのがわかるんですか?」
「あそうですそうです。もう名前も付いてますから。」

「そうなんですね(笑)」
「うん、もう言ってしまえば、彼らは僕の鹿です。」

「ある種放牧みたいな(笑)」
「野生鳥獣の餌付けは禁止されてるので、そういったことは一切してません。たまに問い合わせあるんですけど。『餌付けしてるんですか?』って。」

「あまりにも遭遇出来すぎるから(笑)」
「遭遇率100%を謳っていると、『お前餌付けしてんじゃねーのか』って知らない番号から電話がかかってくるんですけど、いやいやそうじゃありませんよと(笑)」
「僕の場合は完全に100%鹿の生態から逆算して、実際に自分の足を使ってデータを集めて、そこのお客様をご案内しているから会えるっていうわけですね。今、『僕は努力してるんですよ』っていうのを柔らかく言ってみました(笑)」

「十分伝わってきました(笑)」
「あと、ツアーの時に他の動物って見れたりするんですか?」
「そうですね。見れる動物としては、たぬき、キツネ、穴熊、イタチやテン・・・」

「けっこういますね!僕が思っていた以上に。」
「あとはこのrootfieldさんのすぐ裏ですけど、ムササビもいるんですよ。」

「そうなんですか!?へー!」
「ムササビちゃんも時計をしてると言われてるので、同じ時間帯に、同じ行動をとるので、ある決められた時間にその場所へ行けば、十中八九会える生き物ですね。」

「ほんとですか!」
「今の所3頭いるのを確認してるので、3頭ともいないということはまぁ滅多にないと思うので、会いに行けば会えると思います。」
「今は西湖にいる動物を言いましたが、あとは熊ですね。と、猪ぐらいがいますけど、生息頭数というのが大きく関わってくるんです。時計をしてない動物もいるので、それらの数が多くなれば当然会える確率が上がるんですけど、数が少ないので、通常のツアーで会える確率はちょっと低いかな。会えたらラッキーぐらいの生き物です。鹿は100%です。」」
「キツネは今までで3回ぐらいしか会えてないかな。ツアー自体は通算で100回以上やってると思うんですけど。」

「季節的には何時頃が多く見れるとかってあるんですか?」
「季節はあんまり関係ないですね。野生動物観察ツアー全般に言えることですけど、観察しやすい時期っていうのはありますね。今ぐらいの時期です。」

「そうなんですね!」
「ええ、秋から冬、春になるまでぐらいがいいですね。」

「じゃあもうすぐ終わっちゃうわけですね。」
「そう、もうすぐ観察のベストシーズンは終わりますけど、まだまだ観れますから(笑)」
「なんでその時期がいいかっていうと、要するに葉っぱが落ちるじゃないですか。そうするとライトで照らした時に、森の奥まで照らせるんです。」

「あー視界が広がるから。」
「そうですそうです。遮るものが減るから、ライトの光線が通りやすくなって返ってくるものが増えるから、情報が増えて観やすいってわけですね。だから今日なんか絶好ですね。今日は多分40頭ぐらい見るんじゃないかな。鹿は今色々問題があるので、そういうのもツアー中にお話していきます。」


はい、というわけで今回もここまで。まーだまだ続きます(笑)

それではまた!


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