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コンコルド効果

生きていくうえで
これを知っていると
なにかと救われるのが、この

コンコルド効果

です。

コーエン兄弟の
『ノーカントリー』
(No Country for Old Men)
というこわーい映画があるのですが、

わたしは、この映画を観て

元を取ろうとする考えは、とても危険だ

という教訓を得ました。

このコンコルド効果からも
近い教訓が得られると思います。

コンコルド効果とは、

投資をしてしまったが
それが損失であるとわかっても
投資してしまったものを惜しんで
投資をやめられなくなる状態

という意味です。

本当は、

「コンコルド誤信」

と訳すところなんですが、
「コンコルド効果」のほうが
知れ渡っているのでこう呼ばれています。

コンコルドは、
あの超音速旅客機のコンコルドです。

コンコルドは、
イギリスとフランスが
共同開発した旅客機ですが

飛べば飛ぶほど赤字になる

ことがわかってなお、
開発に膨大な費用をかけたがゆえに
運航し続けてしまった有名な
商業的失敗企画です。

アホだなあと思うかもしれませんが、
わたしたちにも本当は身に覚えが
ありまくりの現象です。

例えば、映画

あなたが1800円を払って
楽しみにしていた映画を観るとします。

しかし開始して10分ほどで
ものすごく、つまらないことを知ります。

そこで映画を観るのをやめますか?

やめられたら素晴らしい!
投資でいうとところの
「損切り」です。
そそくさと映画館から出てこられたら
投資家に向いてるかもしれません。

しかし、多くの人が
そうなかなか映画館から
出てこられません。

1800円も払って
チケットを買ったのですから。

これが

コンコルド効果

です。

投資したものがもったいなくて
投資をし続けています。

何を引き続き投資しているのかというと

あなたの時間です。

つまらないとわかってなお
引き続き、2時間弱の貴重な
時間を注ぎ続けてしまっているんです。

これに近いことを
多くの場面でわたしたちは
しがちです。

買った本がつまらないのに
最後まで読む。

一緒になった男がつまらないやつだと知るも
付き合っている間に30代が過ぎてしまって
今更あたらしい男を見つけるにはおそすぎると
感じて、その男の良いところを探すか、諦める。

100万円を注いである企業の株を買うと
すぐに株価があがって110万円ほどの価値になるも
もっと上がるかも!?と思っているいるうちに
急落して50万円ほどになってしまって
売るに売れずに持ち続ける(これを「塩漬け」と呼びます)。

などなど。

さて、ではどうするのが
良いのか。

それは「損切り」です。

先の映画の例では、
途中でさっさと席をたって
他の映画を観に行くとか
喫茶店に行って本を読み始めるとか

それが好手です。

どういうことかというと

コンコルド効果は、

「埋没費用効果(Sunk cost effect)」

ともいうのですが、
この埋没がどういう意味かというと

映画で言えば

1800円+10分

です。

この損失はもうどうあがいても
消えないんです。埋まっちゃっているんです。

でも、あなたにはまだ
2時間弱の時間が残されているわけです。

失ったものをすっかりなかったことにして
今からできる最善策を選ぶのが最良解なんです。

優秀な投資家や
たとえばホリエモンも

失敗はさっさと忘れる

と言っていますが、
それがまさにこの最良解に
当てはまります。

付き合いがいのない男に
女性として最上の時代を
注いでしまっても
それはさっさと忘れて

今からできる最上策を選んで行動する

のが最高なわけです。

40代からの女性にできること、
おもしろいことにそれを
アシタカ(『もののけ姫』)のように
曇りなき眼で探してみると
そんなもの、いくらでもあるわけです。

たとえ数万円する本でも
つまらなかったらさっさと売るか捨てるかして
おもしろい漫画を読むほうがずっと良い。
(本の良し悪しは、読む側の状態でも変わるので
取っておいたほうが良い場合もあるけど)

株で50万損失しても
まだ50万あるので
そこから投資を再開すれば良いわけです。
損切りからは学ぶことが多いんです。

以上、これが
コンコルド効果と
その対処法です。

ちなみにコンコルド効果は、
Concorde fallacy(コンコルド間違っちゃった盲信)
と世界的には呼ばれています。

fallacyが訳しにくくって、「効果」に
落ち着いちゃいました。

海外の方と話すときは
fallacyを使ってください。

さて、まだ
『ノーカントリー』という映画を
観たことがないかたがいらしたら
これを知った上でこの映画を観ると
なかなか楽しめると思います(笑)。

「志村!うしろうしろ!」的ナンセンスな
アドバイスを画中の彼に送ってしまいます。

ということで、「最高の時間割」の中の
覚えておきたい法則集に
この「コンコルド効果」を追加しておきます。

覚えておきたい法則集
パーキンソンの法則
•コンコルド効果
【最高の習慣】
<朝>
•目が覚めたらまず水を500ml飲む(理由
•朝日を5分以上浴びる(理由
•瞑想する(理由
•朝食を食べない(理由
【全般】
•仕事中、スマフォは視界の外に置く(理由
•コーヒーは起きてから1時間経ってから。(理由
•コーヒーは1日3〜5杯飲む。(理由
•「忙しい」と言わない(理由
•できるだけ階段を使う(理由)

※この時間割りは、朝型の私用です。

「いつ寝るべきか」

でも書きましたが、人には朝型、夜型、中間の3タイプがありますので、それによって寝る時間は異なってきます。

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